- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584123584
感想・レビュー・書評
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原発事故直後に話題になっていたチーム中川の中川先生の著書です。内容はごく当たり前のことですが、これすらも安全厨などと言われるのは気の毒に思っていました。最近は安全だ危険だという議論があまり表ざたにならないのは良いことなのかそうでもないのか。
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分かりやすくて一気に読み、真摯な姿勢に感動を覚えた。
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がんに向き合ってきた放射線医師の立場から福島原発事故の放射能の影響を解説する本です。合理的な情報を知りたかったので役立ちました。扇動的な声に左右されないよう、放射能を軽く見てもいけないし、恐れすぎることもいけないと思っています。
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中川先生,放射能の危険を煽る人々に対して随分怒ってる。混乱の元凶は「正確な情報の欠如」にあるとして,広島・長崎で得られた知見,チェルノブイリの教訓をもとに,「福島でがんは増えない」と断言してくれる。
アマゾンの評価はホント両極端。でも放射線医で,過去の著作もとても信頼できる内容だし,そんなに疑う理由はないと思う。生涯累積100mSvで癌死リスク0.5%上昇っていうのも,短時間で浴びた場合のデータがもとになってるようだし。慢性被曝なら相当安全と考えていいのでは。
今の日本が癌大国っていうのも長寿が原因。その説明として挙げられている事例が面白かった。波平の設定年齢54歳(!)と郷ひろみ56歳を比較して,「どう見ても波平さんの方が年配に見えます。漫画が描かれた当時の50代は隠居暮らしの一歩手前といったところですが…」(p.59)だってw「フネさんは48歳、松田聖子さんは49歳です。こちらもとても、ほぼ同年齢とは思えません」とも。いやあ,中川さんセンスあるな。
内容的にはそれほど真新しいことはなかったけど,大事なことが書いてある。チェルノブイリと同じレベル7だ!と単純に騒ぐのではなく,チェルノブイリで得られた結論「放射線の被害より,住み慣れた土地からの移住,生活の激変の方がリスクが高い」というのは銘記しておかないと。
チェルノブイリの低線量被曝で起こった唯一の被害は子供の甲状腺癌で,セシウムの影響は見られていないこと,放射性ヨウ素による内部被曝は福島ではわずかだったことが,著者が「福島でがんは増えない」とする根拠。これはほかにも多くの人が同じことを言っていて,信用してよいと思っている。
数値や単位に関して誤植があるみたい。
http://cknbstr.tumblr.com/post/15755712702
p.39のは結構まずいな。計算違い?
アメリカ駐在の商社マンが日本とアメリカを(誤:7→正:15)回往復すれば、日本での自然被ばくの(誤:3→正:2)倍にも達します。 -
チェルノブイリ、広島・長崎のこと、福島で見てきたこと、がんのリスクについて、分かりやすく書かれた本です。
なぜ「福島では今後がんは増えない」と言っているのか。
(ただし「不要な被ばくは、あくまで不要」とも言っています。)
どちらかというと、私は不安感のほうが大きくて憂いていたのですが、この本を読んで、少し落ち着いたかもしれません。 -
放射線医・中川先生が原発後の放射能について安心感を持たせる為に書かれた一冊。
本当にセシウムは人体に影響がないのかなあ〜。 -
情報の危うさ、とくに報道と情報の問題、我々がそれをどう選択するかなど、考えるきっかけになる一冊。
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放射線は怖いもの。それ間違いないと思うが、
何が怖くて、何が大丈夫なのか、それをきちんを知る事が大切。
これを読めばそれはが分かる。
放射線は勿論発がん性はあるが、それ以上に普段の生活に発がんの危険は沢山ある。
放射線がどう。と言うよりそれを改める方がよいのでは。
どんな人にも読んで欲しい。 -
放射線を扱う臨床家としてツイッターでも積極的に発信を行なっていらっしゃる東大放射線科の先生の著。科学的な見地から割合公平な視点で書かれているとは思いますが、突き詰めて考えていけば、不確実でよくわかっていないことが多いことにも気づかざるを得ませんでした。ただ、受動喫煙なども発がんのリスク因子としては100mSvの放射性と同等であるということが認知され、意識されてもいいというのは間違いないと思います。
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残念ながらこの本では放射能除去はできません。
しかし、個人差はありますが放射脳から脱け出せます。