チェリー(ポプラ文庫) (ポプラ文庫 の 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591115480

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛関係と言われると戸惑ってしまう祥太とモリーの年齢。悲しいかな、現実は自分もナエちゃんみたいな反応をしてしまいそう。友達以上恋人未満と考えたら何とかしっくりくる。友達とも恋人とも家族とも違う、名前のつかない出逢いも大切な絆だ。その物語に甘酸っぱくて瑞々しい赤い命煌めくチェリーが実に効果的。
    人を本当に魅了するっていうのは、歳とか外見とかは関係ないことなんだろうな。 ページをめくってモリーの自由な精神に触れていく。読後は魔法が解けたよう。でもチェリーパイが食べたくなる魔法だけはしっかり残っていたw

  • ショータくんのモリーへの愛がすごい。中学生からそう思えるってなかなかです。
    普通をどうしても選びがちな私では、多分周りの人々と同じ反応しそうです。

    モリーのパイとかヨーグルトチェリーとか食べてみたいです。絶対美味しい・・丸ごと買いたい。

    読んでる間、あそこで病院にすぐ行っていたら治ったのではと思ったり、でも70代じゃ遅かれ早かれかなとか思うところはありますが、ショータくんがこの出会いでとてもそのへんの大人よりも大人になって。。読んでよかったです。

  • 読み始め…13.10.22
    読み終わり…13.11.23

    いつどこでこの本に関する情報を入手したんだったか....その記憶はすっかり失われてしまいましたが「読みたい本リスト」に挙げられていた一冊でした。

    アメリカの大地に広がるさくらんぼ農場。そこで働く人々と、とっておきの秘密のさくらんぼジャムを作る老婆モーリーと僕。

    作家の野中ともそさんご自身がニューヨーク在住であることもこの物語を引き立てている重要な要素なのだと思います。アメリカの自然の中で素朴に生きる人々の描写がリアルで目に浮かぶよう..

    ストーリーの流れの心地よさはもちろんですが、その背景となっている風景そのものに、何よりの心地よさを感じました。なんとも心地のいい読後感。

  • 素敵な童話。最後2ページは泣けるなぁ。
    老婆と少年の恋愛って内容を聞くいて、なんとなくセンセイの鞄の逆バージョンかーみたいに思ってたら全然違った。
    ただ、こうした話を純粋な心で受け止められない部分もあって、そう思ってしまう自分が少し切なくなる。映画のハロルドとモードが見たい。

  • 私もステキなおばあさんになりたい。

  • 恋愛のような、そうでないような。
    誰かを大事に想うこと、終わらない関係、自分らしく生きること。
    温かくなれます。

  • 小川糸さんおすすめ。『ペンギンと暮らす』より

  • ちょっと変わってるおばあさんモリーと少年の話。
    心が温かくなる純愛の小説。
    チェリーパイが食べたくなる!

  • モリーの作ったチェリーパイが食べたくなる。

  • 恋愛なのか、違うのか…。
    どっちにしろ、守りたい。
    こんな不思議なふいんきの
    本は初めてだった。
    ココロ温まる~^^

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著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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