([お]5-2)喋々喃々 (ポプラ文庫 お 5-2)

著者 : 小川糸

• ポプラ社 (2011年4月6日発売)

感想・レビュー・書評

[nanakoさんの感想 · 2021年12月9日]

あらすじの内容とのギャップを感じた。
許されない恋なのに、なぜか純愛の話を読んでいるみたいに感じてしまう。
栞の丁寧な暮らしぶりや、着物を大事に扱ったりする心が、不純に感じさせないのかもしれない。

[fu-sukeさんの感想 · 2021年9月29日]

小川糸作品は、どんなに長くても短くても
読むのに普通の3倍かかる。
ゆっくりと丁寧に読まないと勿体ない。
とくにこの作品はいっぺん一遍
大事に寝る前に読んで楽しんだ。
ゆっくり酸素を吸い込むような
澄んだ時間を楽しめる作品。

[imemuyさんの感想 · 2021年9月26日]

舞台が土地に馴染みのある谷中だから、所々出てくるケーキ屋や小道の名前など、風情を感じながら四季を追って読めた。七輪とか着物とか、栗ご飯とか、そういう昔ながらの物とご近所さんを大切にする暮らしっていいよね。でも、男女の間の恋愛といってもこういう関係が好みではないからか、なんか最後までモヤっとする。

[四季子さんの感想 · 2021年9月25日]

読み終えてしまうともったいない気持ちになる小川糸の本。不倫話も出てきてしまうので人によってはかもしれないけれども、なんでこんなにもまるで目の前に本に出てくる人、建物、風景、食べ物があるかのように表現されるのか。話の中に出てくるお店や町並みをお散歩したい。

[aykさんの感想 · 2021年9月16日]

不倫なのだけど、何故か優しくて温かい気持ちになる
物語。
お互いがお互いを思う気持ちが
読んでいてすごくわかる気がした。

[Emmaさんの感想 · 2021年9月14日]

暖かい、小川糸さんらしい本。でも不倫は解せない。結局不倫続けるんかいって思った

[どらこさんの感想 · 2021年9月3日]

小川糸さんってあったかいふんわりした世界観の作品ばかりと思っていたので、まさか不倫ものとは驚いた。

不倫をしていた友人とかを見ていると、突然関係がうまれるのではなく、だんだんと深みにはまっていく人が多いように思う。そんな雰囲気がよく出た作品だった。

でも相手のものには手を出さないほうがいいし、全部白昼夢であってほしいなぁ

[megmilk999さんの感想 · 2021年8月30日]

不倫ものが大嫌いで、この作者の本を読むのをやめてしまった。着物の説明とか、元カレのエピソードとか、本の装丁とか、好きだけど、ダメだった。

[lisainuさんの感想 · 2021年8月5日]

谷中でアンティークの着物ショップを営む栞が、客として訪れる春一郎と次第にひかれあっていく様子を、栞の心の葛藤や、魅力ある近所の人たちとの交流なども交えながら描いたストーリー。

春一郎からの電話を心待ちにしたり、会えるとふわっと心が暖まったりする栞の様子は、恋愛初期のドキドキ感を思い出させる。
しかし、春一郎には妻子がいるため、意を決して、もう会わないと伝えた栞。切なく苦しい思いでいた栞に、地元のおじさん、イッセイさんがかけた言葉になんだか救われた気持ちになった。

"蝶々喃々"とは、男女が楽しげに小声で語り合うさまを指す言葉だそうで、読み終えてみて、タイトルがふに落ちた気がする。

小川糸さんの作品、やっぱり好きだぁ。
そして、作品の中に出てくるエリアやお店が魅力的で、そのエリアを歩いてみたくなった。

[yukiruさんの感想 · 2021年7月24日]

東京の寺町を舞台にしてとてもとても丁寧に描かれている晩稲のオトナの恋。なのだが、待て待て、おまえがそうやって女と手を繋いで花見して手の込んだ料理食うてる間、家で待ってるムスメ何してるか考えろ。

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」