- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591130216
感想・レビュー・書評
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20130125
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難病をかかえた著者が生きる・・・想像できない、すさまじい痛みと困難を抱えながら・・・
発症から「そこでしか治療できない病院(難病なのに、田舎の両親のもとに帰ったら治療できずに、何かあったらハイお終いご臨終になりそう~・・・ってスゴイよ。)」の近くに一人暮らしを始めるまでを書いエッセイ。
とにかく、彼女が生きて生活し、困難と闘い、「本を書く」というところは絶賛します。
多分本音で書いているところも
スゴイとは思うんですが、「世に出すなら、もうすこしオブラートに包んでおいたほうが・・・」と思う箇所が多々ありました。(でもそれって、若い著者が考えるところじゃなくて、編集者とかが考えるところなんじゃないの?とも思いますが。) -
想像を絶する闘病、著者がわかりやすく、時にユーモアを加え書き下ろしている。関わるDr、家族、友達に対する表現も正直に書かれている。著者は素直な前向きな人柄なんだと思われます。今後の著者の作品に期待。病状も気になります
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壮絶な闘病記(著者はこの本は闘病記ではないと言っておられるが)。難病を抱えながら、彼女は「社会」の制度を利用して、自立をこころざす。彼女が、彼女に類した人々が、一人で生きられる「社会」をわたしも支持する。それは彼女のためでなく、わたしのため。
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想像を絶する闘病、読みながら大野さんって本当に凄い!と感動しました。
彼女の活動をこれからも応援したい、と心から思いました。
自分を省みるきっかけにもなる一冊です。 -
とても厳しい闘病の日々を、包み隠さず本音で綴っている。
筆者自身が悲しんだり、愚痴ったり、感謝したり、あきらめたり、また復活したり。その喜怒哀楽を、あっけらかんと(と思わず感じてしまうほど率直に)書いている。
闘病は楽ではない。しかも、自分が何かしたせいでそうなったわけでもない。
それでも筆者がそこから立ち上がって「生きたい」と思ったのは、自分の心の中に湧いてくるものを、前向きなもの、後ろ向きなもののどちらも含めて、じっと見つめつづけたからなのではないか。だからこそ、この本はとても愚痴っぽく、時にシニカルに感じる部分も多く含まれているのではないかと思う。そこを通らないと、本当に力強く「生きていこう」と思うことはできなかったんだろう。
そして、自分の心から「生きたい」と思ったからこそ、世の中の複雑で思い通りにはいかない壁(社会保障制度だったり、人間関係だったり)と向き合う力も湧いてくるのだろう。
闘病記にはしたくないと筆者が書いているが、それは、難病に向き合ったというより、それをきっかけにして、自分の心や世の中に向き合ったことを書きたかったからかなと思った。
とても、勇気づけられた。 -
大変な闘病記が明るくつづられているおかげで、冷静・客観的に、我が国の医療や福祉の現状について考えることができた。
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難病闘病記だと勝手に決め付けていた。 こんなめずらしくて難しい病気なんです、こんな風な闘病生活でした、こんな風に困難を乗り切りました、だから皆も健診してね、とかそんな本なのかと勝手に想像していた。 しかし、最後まで闘病中だし、はっきりした治療法もないし・・・。なんというか こんな明るい光が見えましたー 的な終わり方ではない。 社会の中のいち個人として、ただただ生きるということに関して貪欲さを、コミカルな文章で表現している本。 文章自体はコミカル表現だけれど 内容は先が見えない不安とか、生きる意義とか 相当深くまで考えたのだろうと想像させられる内容だったりする。当たり前に生活できることに感謝を。
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壮絶な闘病生活が時にユーモアを交えながら綴られていて、本当に凄い人。何度も繰り返される検査シーンだけでも泣きそうになっちゃうのに、おしりのくだりは「ホントに~っ?」となんだか笑えちゃう。