([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591130216

感想・レビュー・書評

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  • 大変だなーという感想。
    大変な状況の中で希望を捨てず前を向こうとしている。
    回復されるのをお祈りしています⭐

  • カフカ的とも言える理不尽な状況にも「絶望は、しない」と言い切る精神の強さに衝撃とともにやる気をもらいました!

    九州大学 理学研究院
    化学 教員 竹原公

    • librarylovers13さん
      突然難病を発症した女子大学院生が、その「困ってる」壮絶な日々をつづったものです。様々な全身の症状とたたかいながら、どうにか自分で生きていくた...
      突然難病を発症した女子大学院生が、その「困ってる」壮絶な日々をつづったものです。様々な全身の症状とたたかいながら、どうにか自分で生きていくために、医師や自分自身と闘いを繰り広げ、何度も折れそうになりながらもなんとか前に進もうとする物語です。

      志學館大学 : 葵
      2013/11/15
    • librarylovers13さん
      (痛快コメディ芋)
      本当の本当に困っているのになぜかおもしろい!
      爆笑!!というよりは、へえ~という感動がまってます。
      九州大学 : ...
      (痛快コメディ芋)
      本当の本当に困っているのになぜかおもしろい!
      爆笑!!というよりは、へえ~という感動がまってます。
      九州大学 : AON
      2013/11/18
  • ビルマ難民を研究する大学院生が、突如難病患者となり、壮絶な検査と闘病の日々を送ることになってしまった!というエッセイ本。
    この難病、自己免疫疾患といって、体内の免疫機能がなぜか自分自身を敵とみなして猛攻撃を仕掛けてくるという、大変な病気のひとつです。
    本書を書き上げたのちも、2トントラックが乗っかっているような倦怠感と熱、痛みを常時かかえ、お尻は炎症によって流出し大きな潰瘍となっているらしい。

    で、なんでこの本を読んだかというと。
    この夏は、大量の子宮筋腫やら腰のヘルニアやら交通事故やら…複数の災難が身に降りかかり、すっかり落ち込んでいた私であります。
    (もちろん、こんな壮絶な難病にかかってしまった著者にくらべたら、鼻くそ程度ですらないことは百も承知です。)

    身動きとれない寝たきり生活の中で思ったこと。それは
    「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」

    たぶんこれは、「難」が降りかかった多くの人が感じることだと思う。
    布団の中で携帯をパチパチしながら、私はオンライン上に仲間を求めて、同じように、いや自分以上に「難」が降りかかった人を探しまくった(卑しいかしら…)。
    筋腫、ヘルニア、事故はもちろん、流産や早産、死産となってしまった妊婦さん、お子さんが障がいをもつママさんなど…。
    みんな思っていた。
    「どうして私が?」「なぜうちの子が?」

    もちろん、そんな問いに答えなどない。
    だから苦しい。
    でも、「どうして私が?」と嘆く人が、実は自分以外にたくさんいるという事実を確認することで、私は少し安心した。私だけじゃない。

    それで本書を手に取ったわけだが、ページをめくってもめくっても、この人から「なぜ私が?」の言葉を見つけることは、ついにできなかった。
    「痛い」「苦しい」「辛い」――そんな言葉はたくさんあった。
    でも、(元気な)他人と(難病に苦しむ)自分を比較して涙するような話は一切ない。
    これは結構驚いた。
    答えのない問いを問うほどの余裕などないからか?
    あえて原稿には書かなかっただけなのか?

    わからないけれど、ひとつ。
    著者は良くも悪くも「ものわかりのいいひと」なのだと思う。
    病院に対しても、福祉行政に対しても、とてもものわかりがいい。
    矛盾や不満や問題点は鋭く察知しても、ほとんど怒りや恨み言めいたものが出てこない。
    だからこそ、これだけの「難」を抱えていながらも自分の力で一歩一歩、着実に前に進めるのだろうと思うが、一方でひとりの人間として見たとき、これは結構つらいんじゃないかな~と老婆心ながら感じてしまった。

  • この人、すごい。自分がこんな事態に陥ったら検査の段階で折れてしまう。面白可笑しい口調で闘病生活が書かれているけど、逆にその壮絶さが伝わってくる。こんなふうに戯けてでも表現しないと、どんどん闇に取り込まれてしまうのかも。自分の病気に立ち向かうだけでも困難なのに、それを支えるはずの社会保障を受けるだけでも相当の困難があるとは。最後に生きたいと思ってくれて良かった。今、どうしてるのかな。

  • 先月読み終わったんだったかな。。。
    銀色さんのおすすめということで、とても気になっていて。
    ガッと読み終えた。
    かなり壮絶なことが書いてあるのに、ひたすら自虐ネタ風にユニークな文章でつづられていて。
    弱くなる部分も、傷ついたことも、率直につづってあって、共感できる部分もあった。
    私も、さらささんのように、強くならなければ。。と思った。
    そう、最終的には頼れるのは自分だけ。


    ・気になった箇所
    「救世主」は、どこにもいない。ひとを、誰かを救えるひとなど、存在しないんだ。わたしを助けられるのは、わたししかいないのだと、友人をとことん疲弊させてから、大事なものを失ってから、やっと気がついた。

  • 難病にかかっても、福祉に頼ることの出来ない現実。自立する事。ハードな内容が続きますが、明るく語られており、著者の強さに心を動かされました。

  • 高校時代に、国語の先生からこの本はおすすめ!と言われていたものの、受験やらサークルやらで忙しく、やっと読めたのはその2,3年後。
    私は筆者と同じ大学でしかも同じ学部で、とても興味を持った。

    困っている人を助けるつもりが、今度は自分が困っている人になってしまった主人公。自分がいくらその人の立場で考えようとしても、実際はかなり違っているのかもしれないことに今更ながら気づかされた。

  • 難病当事者のエッセイ。
    なかなか医療の問題点って、当事者かその家族になってみないとわからない。
    更沙さんのいう「モンスター」な医療の問題。それを軽いタッチで描かれるので、受け入れやすい。
    確かにね…3か月おきに退院させられるのは…どうかと思うのよ。。。
    医療問題の啓発!とかガチではないにしろ、入り口にはなる。

  • 難病女子の困っていることひとつひとつに目からウロコ。家族に頼らず病気になったり老いたりするのってだいぶん難しい・・

  • あっという間に読み終える本です(⌒▽⌒)この一冊で更紗のファンになってしまいました(⌒▽⌒)

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