ピンザの島 (一般書)

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  • ポプラ社 (2014年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137765

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ピンザの島 (一般書)の感想・レビュー・書評

  • 『あん』を読んでドリアン助川の作品の良さを感じたので新刊も読んだ。いろいろな事情を抱える男女3人が見知らぬ島で働き、命の大切さなどを学び、それぞれが成長していく姿を描いている。途中、残酷なシーンがあり泣いてしまったが私たち人間が生きていくためには命をいただく事は必要なので、受け止めるべきだと自分自身に言い聞かせた。ピンザを通して主人公や読者も成長をする作品だと感じた。

  • とある島で暮らすことを決めた若者の話。
    自身の弱さを知っているだけに、生きづらい人生を送ってきた主人公。島は閉鎖的な空間にありがちな住む人たちだけのしきたりがあり、人間関係があり、余程のことがない限りよそ者を歓迎することはないと思える。
    そこで、死んだ父親の夢であったチーズを、かつての父の親友と完成させようと奔走する。そして、自身の欠落した部分を埋めていく。
    島の自然やピンザ(ヤギ)などは生命力があふれていますが、島に突き出す急峻な山岳、山道の別れ道、断壁、森の原生林、海につながる洞窟など、位置関係や映像がうまくイメージできず。自分自身の想像力が足りないのか、疲れているのか・・・。
    最後をあえて書かないことの選択は想像力の足りない私でも余韻を楽しめた。

  • 「ピンザの島」ドリアン助川
    大人の夢の物語。苔色。

    サラリーマンの夢といったら脱サラで、脱サラといったら田舎で有機農業、みたいなひとつのパターンがありますが、
    それを題材にしつつ”田舎でやってこうなんて簡単に考えると人生挫折するぜ”と釘を刺すようなストーリーです。
    読ませ方がうまくてさらっと読み切っちゃいました。

    結局全体的に話が中途半端に終わってしまった感があって残念です。
    離島っていまだにこんな感じのコミュニティなのかしらん。(3)

  • 2014/8/21-8/23
    これは面白いのか?驚愕のラストか?この作家であるならばもっと生きる力を表現できると思う。

  • 3人の若者が、工事現場のアルバイトをするために離島に向かう。そこには、コンビニはおろか1軒のお店も無く、携帯電話は通じない。そして、そこにはピンザ(やぎ)が住んでいる。
    離島でパラダイスのような自然のなか、自由に生きるイカレタ生活。そんな小説になっていくのかと思っていたら、そうではなかった。
    若者たちは、島の生活に受け入れられたわけではなかった。
    不自由な生活の上に、島の住民とのトラブル。
    しかし、その生活の中、生きる目的を持っていなかった若者たちは、何かを掴み始める。
    そして、ひとりの青年は、ひとつの大事なタネをみつけ、それともに島の暮らしを続けることを選択する。
    命を感じる小説だった。そして、舞台に登場してくるピンザの姿、また、つねに底にある自然の描写に、作者の細やかな愛情を感じた。

  • 一気読みした。

    最近、軽めの本が多かったから、しっかり読んだという満足感。
    ただ、最後が物足りなかった。台風後の島の様子を書いてほしかった。書かれていないのが良さなのかもしれないけれど、手紙の内容とか先生のこととかいろいろ気になって……。

    「命あれば」とよく言われえるけど、ほんと生きてさえいれば、やり直せるんだろうね。
    「敗北は大事ですよ」というハシさんの言葉は重みがあった。

  • 装丁がきれい。本の中身そのまま。主人公が見る・経る風景の描写がきれい。

    島の生活に憧れもあったりするが、見ないといけないものやらないといけないものが都会より多い分、関係性も密に入りくだっていくんだろう。

    途中で挫折しそうになったんだけど、それは文章が読み難いとかじゃなくて、主人公の進む方向を見るのがちょっと怖くなって。

    でも読み終えて、わかんないけど。
    彼の選択がどうなのかとか。
    選択してるけど、選択するように決まってたようなそんな気もした。

    時々痛みを思い出すくらいじゃだめなんだよなと思った。
    飯島さんの写真を見て、養豚場のこと、経済動物について考えさせられて、せめて残さないようにいただこうとか考えたけど、最近スーパーでお肉買っても何も思わなくなってた。

    そういえばよくも悪くも海南島の市場とかで鶏を丸ごと一羽焼いたものとかも何も抵抗なく買ってる自分がいる。
    生きてるやつも持ってくのが大変だけど、買ってたらきっと喜ぶだろうなーとか思ってるから買うのには抵抗ないんだなあたし。きっと。

    信濃屋で買ったやつも海南島の市場で買ったやつもどっちもおいしかったけど。

    ピンザのチーズはほんとにおいしいんだろうなー
    そういうふうに生きれればいいんだけど。


    守ることが逃げるを含むこともあるんだなと思った。


    震災を経て、今ドリアンさんが書いたのがこの本というのには納得できる部分があった。

  • 人が生きていくうえで背負っていかなければならないもの。
    プーノとの別れのシーンでは歯を食いしばらずにはいられなかった。

  • ラストが少し消化不良に感じた。
    ラスト直前の嵐のシーンに圧倒されてたからかもしれない。

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