- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591142073
感想・レビュー・書評
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福岡県糸島の風景描写が秀逸です
森の風景
加奈子と友達の描写もすてき
そしてハルさん
実在の人物をモデルにして描かれている
あたたかい作品でした
≪ 残酷な 出来事乗り越え 今森に ≫詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学四年生の六月。福岡市内のしずかな住宅街に住んでいた加奈子は、福岡県西端の「いと」と呼ばれる田舎の田園地帯に引っ越した。
そこで出会ったおハルさんと呼ばれる優しいおばあさんは、たびたび死刑囚の慰問に出かけているらしい。
さまざまな人との出会いや、経験を経て、加奈子は命や死ぬことについて考えるようになる。
筆者の実体験や、実在した人物がモデルになっている。
『西の魔女が死んだ』みたいなお話かと思いきや、死刑囚の慰問というまさかの展開におどろき、どういうことだろうと思いながら読み進めた。
おハルさんが住む可愛らしい家に行ってみたい。 -
170831
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ジブリあたりでアニメ化してほしいような、独特の雰囲気を持ったお話。
自然ゆたかな森のなかの家と、滋味あふれるごはん、のびのびと育つ子供ら。
死刑囚へ差し入れを持っていくハルさん。
装丁も素敵であたたかく、染み込む。 -
ちょうど「センス・オブ・ワンダー」ということについて考えていた。
いろんな考え方や捉え方があり、選択肢がある、そういうことって本当に大事。 -
図書館で借りたもの。
初めての作家さんだったけど、読みやすかった。
著者が小学生の時に1年ほど住んだ福岡県糸島郡。そこに住んでいた「死刑囚の母」と呼ばれた白石ハルさん。その「おハルさん」と糸島の風土をモデルにしたフィクションの物語。
おハルさんの暮らしぶりが素敵。
四季折々の生活。
どことなく「赤毛のアン」を感じた。 -
糸島の話。実際にいらしたという、死刑囚の母、白石ハルさんが、とてもとても、魅力的に描かれています。
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一年間だけ、暮らした糸島での出来事を鮮やかに切り取った作品。
ドラマでは大人時代から始まってたけど、大人時代のことは一切出てこない。
糸島の豊かな自然と少し変わった近所に住む「おハルさん」との交流が描かれる。
いい作品でした。
実は亡き父の故郷が糸島でした。
糸島というのは福岡市の西側にある半島で、上手い具合に海と山のいいところが合わさっているようなところなんです。
今は九大が移転してきて、色々お店も増えたけれど、まだまだ手つかずの自然が残ってます。
あの光景を思い浮かべながら読みました。