働く君に伝えたい「お金」の教養

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147948

感想・レビュー・書評

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  • お金を知る、使う、貯める、殖やす、稼ぐの5つに分けて、講義されてます。
    殖やす=投資。著者がこの本で挙げた最も効率の良い投資先に驚き!、読んで納得。
    お金の教科書を超えた“今後の生き方”の教科書。
    40歳手前で読みましたが、何歳で読んでも遅くない。
    おススメです。

  • 最後がとても良い

  • またいつか読み返したい。優しい感じで書かれてて、不安が軽減される系の本です。

  • めちゃくちゃ良かった。
    自分のような20代の若者に向けて噛み砕いて、お金の教養を話してくれる。
    それまでぼんやりとしかわかっていなかった投資信託とは?や年金はもらえるの?若い頃はどのくらい貯蓄すればいいのか、お金の使い方について詳しく説明してくれている。

    話し口調なのでさらさら読めた。

    投資についても詳しく説明してくれたので、これから社会人になって投資信託を買っていくのが楽しみになった。

  • どのような歴史的な背景があって、現在の社会が出来ているのかを分かりやすく説明されていて、とても面白かったです。

    年金のこと保険のことなどに無知で、不安だったのですが、この本を読んでその不安は払拭されました。

    これから、政治の事についても自分の頭を使って考えていきたいと思います。20代の方に非常にオススメの本です!

  • 本当に面白かった。本当に勉強になった。人生の考え方が確実に前向きに変わった。
    25歳の、お金や仕事、人付き合い、今後の生活の事で毎日悩んでいるようなこの時期に、この本を読めて、本当に良かった!
    難しい内容もとても分かり易く解説があって、読み易かった。6時間くらいぶっ続けで読んでも続きが気になって、ずっと飽きなかった。
    使い方、貯め方、投資、稼ぎ方、政治、世の中の仕組み等、基本的な事だけど、知らない事ばかりで反省しつつ、もっと知識を増やして、自分で考えて成長していきたいと思った。
    詰んだような気持ちだったけど、例え貯金3万円からでも自分への投資次第でどうにでも変われるなら、頑張ろうと思う。

  • 右肩上がりの成長は「普通の姿」ではない。歴史的にも期間の短いイレギュラー。

    メディアの情報を見た時「これで儲かるのは誰?」と考えるクセをつける。

    世代間の不公平≒少子高齢化。どうすれば私たちの人生が少しでもよくなるかを考える。

    貯蓄額を決める際には期限を決める。
    自分への投資は人生の選択肢を増やす効果がある。オススメは投資信託。

    一生働くという選択肢もある。

  • ・負担が給付の考え方を持つ
    ・共働き夫婦・子供なしなら、就業不能保険の加入がおすすめ。子供できたら、プラス死亡保険!
    ・投資信託の選び方は、格付け投資情報センター、モーニングスター、ブルームバーグなどの評価機関の評価を参考にする。海外への投資なら腐敗認識指数も参考にする!

  • ライフネット創業者の出口さんのお金論。

    若い世代の今後を論じた本は悲観的なものが圧倒的に多い。
    しかし、本書は若者にも十分チャンスがあると言い切る。

    主張する内容も数字・ファクトがきっちり示されており、ロジカルに組み立てられているから、「あれ?確かに悲観的に考えすぎていたのかも」と思ってしまう。

    漠然とお金に不安を抱えている人は絶対に読んだ方がいい。
    無駄な心配をしなくてもよくなるし、今後自分を高めていこうというモチベーションが湧く。

  • 「人・本・旅」を大事にされている出口さんのご著書。とても分かりやすかった。歴史的には高度経済成長の右肩上がりの時期のほうが異常なので、バブルおじさんの意見に惑わされないこと。メディアの報道を鵜呑みにするのではなく、自分で一次データを見ること。お金は使う分、投資、預金の三つに分ける。大事なのは自分自身への投資。出口さん曰く「同じお金を使って同じ経験を積むのなら、少しでも若いほうがいい。そのほうが、『豊かな経験』になりやすい」。就業不能保険は初耳だったし、投資信託はそんなにむずかしくないと分かった。

    p65
    自分で一次データを見て、数字やファクトをきちんと把握して、自分のアタマで考えるしかありません。

    p88
    お金の使い方を考えることは、自分が何を楽しいと思い何を大切にし、どんな人間になりたいかを自問自答することなのです。

    p93
    ただ、この年令になった僕がみなさんに言えるのは、「同じお金を使って同じ経験を積むのなら、少しでも若いほうがいい。」ということ。そのほうが、「豊かな経験」になりやすいのです。

    p126
    みなさんの人生もこれからどう変化していくかわからないし、社会にも何が起こるかわからない。だから、流れる川に身をゆだねて、ゆったりと流されていけばいいのです。あなたが無理して泳がなくても、川は自然と流れてあなたを運んでくれます。そこですてきな人に出会ったら燃えるような恋をして、おもしろい仕事があれば飛び込んで、子どもがほしくなったらそのときに産む。行き当たりばったりのほうが人生楽しいでしょう。「何歳でこうして、何歳でこうして……」と組み立てた自分のプランどおりに進む人生なんて、ガイドブックに書いてあることを指さし確認していく旅行のようなものです。それって退屈だし、みなさんがやる必要はないですよね。

    p127
    「『置かれた場所で咲きなさい』というけれど、置かれた場所に満足してそこで咲くことばかり考えず、咲けないとわかったら、場所を変えればいいじゃない」

    p196
    たとえば、いまのみなさんが100万円持っているとします。そして、現在のサラリーマンの生涯年収は高卒で2億円、大卒で2億5000万円と言われています。
    さて、ここで投資のセオリーを思い出してみましょう。「なくなってもいいお金をリターンが得られそうなものに投じること」でしたね。では、この「リターンが得られそうなもの」とは何か。
    これから成長しそうなものです。
    では、いまのみなさんにとってもっとも価値が大きく、なおかつ成長性が高いものは何でしょうか?いまある資産の100万円?違います。
    2億円の価値を生み出す可能性がある、まだ若いみなさん自身です。
    100万円をせっせと運用しても、よほどセンスのあるデイトレーダー(一日で売買を完結させ、翌日に持ち越さない取引方法を採る個人投資家)でなければ2億円にすることはできません。2倍になっても200万円、10倍にできても1000万円止まりです。
    けれど、2億円の可能性を秘めたみなさん自身にいま投資をして、将来その価値が2倍になったら4億円です。しかも、みなさんには若さという武器があるから、20代で働きながら自分に投資をして、そこで学んだことを仕事に活かした結果、年収が2000万円になるかもしれません。そうすれば、5年で億の稼ぎだって目指せるのです。一方で、自分自身への投資をしなければ、みなさんが生涯で稼ぐであろう2億円は、一生2億円のままでしょう。手元にある100万円をコツコツ運用するのと、2億円の価値がある自分自身に投資をしてその価値を増やすのと、どちらがいいのかは一目瞭然ではないでしょうか。
    「何に投資をするのがいちばん得か」と問われたら、迷わず「自分自身」と答えるべきなのです。

    p199
    自分への投資は、勉強したり、資格を取ったりするだけではありません。自分を賢くし、結果として人生の選択肢を増やすものは、すべて投資です。

    p200
    人生の選択肢を増やすのは、自分自身への投資です。習得しているときは必ずしも楽しいとは限らないし、コストもかかります。しかも「投資」ですから、リターンがない可能性もおおいにある。

    でも、大小を問わずあらゆる人生の可能性は、新しいことを学んだり、読んだり、足を運んだり、人と話したり、異文化に触れたりしなければ、決して生まれないのです。

    p225
    ですから、新興国に投資をするときには、その国の政治がしっかりしていることを見極める目が必要になります。

    トランスペアレンシー・インターナショナルという国際的なNPO法人が、「その国の公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されているか」を調査した「腐敗認識指数」なるものを公表しています。

    p230
    また、2014年からはNISA(ニーサ)という少額投資非課税制度がはじまっています。これは、株や投資信託などの運用益や配当金の一定額を非課税にする制度ですので、ぜひ活用してみてください。 先に口座を開設し、そのあとにNISA口座を開設するという流れになります。

    p230
    ずはり、運用パフォーマンスに関する賞を受賞しているファンド(=投資信託)を選ぶのが早道です。
    投資信託業界では評価機関がとてもよく機能していて、複数の機関が客観的にファンドの評価を下しています。複数のランキングを比較検討して、2〜3年分遡ってチェックしてみましょう。複数の評価機関が「良い」と評価しているファンドを探すのです。
    評価機関は、格付投資情報センター、モーニングスター、ブルームバーグ、QUICK Money Worldなど、書き切れないくらいたくさんあります。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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