ゆめみの駅 遺失物係 (ポプラ文庫ピュアフル あ 5-2)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591155691

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  • 物語が愛おしくなる物語。

    駅の遺失物係で、物語を探す物語。

    私たちは物語をなくしていて、そして物語を探している。
    人の物語と出会うことで、自分の物語を思い出すこともある。

    やわらかで、あたたかくて、やさしい物語でした。

  • 誰かが失くした物語は「ゆめみの駅の遺失物係」に届けられるそうです。7つの拾得物語はどれも切なくもほんのりと暖かく、それを読み聞かせてもらう訥々と語るのが特徴的な少女と一緒になってあれこれと思索を巡らすのが楽しくありました。

  • 小説と児童書の間のような本。
    静かで、あたたかいけど、寂しくて。
    「かたくてあたたかくてつめたくてやわらかいもの」の空気感を思い出しました。

  • ★4.0
    誰かが忘れた"おはなし"を読み聞かせてくれる、ゆめみの駅にある遺失物係。各章で読まれる"おはなし"は、まるで絵本を読んでいるかのように情景が目に浮かんでくる。そして、忘れられていくものに儚さを感じるだけでなく、静かに寄り添う優しさと温かさもしっかり健在。中でも、一番のお気に入りは最終章の「青い人魚とてんとう虫」で、切なさと希望のバランスが絶妙だったと思う。少女のその後は分からないけれど、大人になった彼女=著者のような気がした。ただ、唯一の欠点はページ数が少なく、読み足りなさを覚えてしまうこと。

著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。1994年に「ふゆのひだまり」で小さな童話大賞大賞、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、2001年に『天のシーソー』で椋鳩十児童文学賞、2018年に『満月の娘たち』で第56回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『頭のうちどころが悪かった熊の話』(新潮文庫)、『星につたえて』『ふゆのはなさいた』(アリス館)、『夜叉神川』(講談社)などがある。

「2021年 『メンドリと赤いてぶくろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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