ごびらっふの独白 (声にだすことばえほん)

著者 :
制作 : 齋藤 孝 
  • ほるぷ出版
3.44
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本棚登録 : 117
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593560547

感想・レビュー・書評

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  • 草野心平の書いた蛙語の詩に、いちかわなつこが絵をつけた絵本。
    「いい げるせいた。/でるけ ぷりむ かににん りんり。」という蛙語の響きを味わうものだということは理解してはいても、その語の語る意味がやはり良い。
    「ああ虹が。/おれの孤独に虹がみえる。」「おれの単簡な脳の組織は。/言はば即ち天である。/美しい虹だ。/ばらあら ばらあ。」
    という結びには凄みさえ感じ、震える。

  • 声に出して読むと、カエルの詩人になった気分になるから不思議。小さい子どもにもけっこう喜ばれる。

著者プロフィール

一九〇三年(明治三六)、福島県生まれ。二一年、中国・広東省広州の嶺南大学(現・中山大学)に留学し、詩作を始める。二五年に帰国し、宮沢賢治らと同人誌「銅鑼」を創刊。貧困の中、新聞記者、焼鳥屋、出版社の校正係などで生活の糧を得ながら、詩や画など多彩な創作活動を続ける。三五年には、中原中也らと現代詩の同人誌『歴程』を創刊。四八年、『定本 蛙』を中心とする一連の「蛙の詩」で読売文学賞(詩歌部門)、六九年、『わが光太郎』で読売文学賞(評論・伝記部門)を受賞。八七年、文化勲章受章。88年、没。

「2017年 『酒味酒菜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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