- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620108414
感想・レビュー・書評
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ドラマ化したら話題になるかな、と思った瞬間、それはないな、魅力的な男性が誰も登場しないから。
読むと、異なる世代の女性同士の話題作りになるかもしれない。でもそれこそが地雷だったりして。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか、他人の生活を覗き見しているような気分になって、読んでいてあまり心地が良くないので、途中で放棄。起源前に図書館に返却。
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初めのうちは、ご近所に住む世代の違う人たちの日常が淡々と描かれていくのかなと思ったけど、きれい事で終わるわけではなかった。
3人それぞれの生き方や考え方の違い、春子の思いとか、沙希の辛辣な言葉とか、結構深くて、いろんなことを考えさせられながらとても興味深く読めた。
一番年齢が近いはずのゆかりには共感できなくて、むしろ春子目線で読んだけど、あんなにご近所さんとガッツリ関わるのは、私は避けたい。 -
39歳の独身女性・春子の借家の大家さんが代替わりし、63歳のゆかりが来たことから、親しい近所付き合いが始まる。ゆかりの甥・拓矢の若奥さん沙希と3人の世代が違う女性の考えの違いが面白い。女3人の天橋立旅行など、春子の人生が大きく変わったかのよう。ゆかりの幅広いお付き合いから交流の輪が広がり、五十嵐という不思議な独身男性が登場するなど、変化に富む展開で飽きずに楽しめた。一方では春子が独身でいることの意味合いが力説されており、著者自身の考えがかなり出ているように感じた。
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2019 10/13
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いや、どう考えても一人のがいい。
巻き込まれたくもない。 -
柴崎友香さんは、優しい。
女が結婚せず働くってまだ風当たりがある。(たぶん)
妊娠しても離婚しちゃった場合、苦しいのは女性の方。
死別で残されるのは断然女性が多い。
嫁ぎ先の両親のことも、たぶん女性の方が関わる。
(伴侶が死んでも、義理の両親の面倒をみるのは、女性だけじゃない?)
そのことで、もやもやし、悩み、怒り、泣いたりしながら、
女性同士の繋がりを優しく描く。
怒りながらも女性たちは、男性にも相変わらず残る風当たりがあるんだろう、と、慮る。 -
本書は、いろんな年代、いろんな人格の女性の気持ちについて書かれたユートピア小説と思いきや、それを崩す内容だった。不本意にも、単純に、泣いた。それは本書が持つ良い点ではなく、単に、自身の想像力の欠如に、泣いた。
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春子に対して共感の大連発。
もう、分かる!分かる!分かる~っ!!
私は結婚もしてるし子供もいて立場は違うけど
もし春子のような人生を歩んでいたら
まさにこういうふうになったのだろうと
自分のもう一つの人生を読んでるようだった。
自分ひとりで責任を持って生活できてれば
それで自分なりに幸せであれば
外野はいろいろ言うけれど無視ですわ。
女はどんな立場であろうが、堂々と生きたらええねん!
ご近所付き合いができるようになったり
誰彼構わずすぐ飴ちゃんをあげる
お節介なおばちゃんになるのって楽しいよ。