- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620317687
作品紹介・あらすじ
ペットブームの裏側で年間およそ40万匹の犬猫が見捨てられ、"ドリームボックス"と呼ばれる殺処分装置に送られている-。大宅賞作家が描く"ペット大国"ニッポンの現実。
感想・レビュー・書評
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動物愛護センターでの実際の様子を知ることができました。正直、ショッキングな内容です。終始、険しい表情で読み進めました。でも、最後の最後、主人公と殺処分予定だったパグとのやりとりに、思わずホッとして微笑んでしまいました。
動物愛護センターのスタッフたちだって、殺処分をそりゃやりたくてやってるわけじゃないよなと改めて思いました。様々な葛藤がある。でも、仕事だからやらなくてはいけないわけで…
僕は感情移入しやすい性格なので、絶対にこのお仕事はできないと思いました。
一刻も早く、殺処分がなくなる時代が来てほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未明の読了(どくりょう‥既読済(きどくず)み)させて戴きました。
確かに今は、動物愛護法が更に厳しく成った(動物愛護センターの引き取り拒否権所有(及び行使可能)がメイン)のですが、民間委託となると…事実上の骨抜きの公算も否定出来無いので‥この小説と続編が、続きそうなのが…痛々しいですね‥。 -
今はこの本が書かれ時よりも、少しはペットとして飼われる側にとって状況が良くなっているのではと期待をこめて願っています。
(でも、世界では生きていくだけで大変な地域があるし、日本でも子どもの貧困等の問題があるわけで、ゆっくり本を読んだり、読んだ話に共感できるのは幸せだなぁなんて思いもしました) -
ノンフィクション的フィクション
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内容紹介
ペットブームの裏側で年間およそ40万匹の犬猫が見捨てられ、“ドリームボックス”と呼ばれる殺処分装置に送られている―。大宅賞作家が描く“ペット大国”ニッポンの現実。 -
2006/9-2007/6 読。
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愛護センターの期限(1週間)日程を職員の立場で物語が進む。犬猫を飼っている人には、必ず読んで欲しい1冊。自分が飼っているペットの命の重さを感じて欲しい。
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久しぶりに真面目に一気に読んだ本。1番読んでもらいたい人には最も読んでもらえない本だろう。フィクションですが、きっとどこの自治体でもこんな感じなんだろうと。
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副題は、“殺されてゆくペットたち” です。
動物愛護センターで働く男性職員が主人公。毎日センターに持ち込まれたり捨てられたりした動物を「ドリームボックス」と呼ばれる炭酸ガス装置に入れ処分し続ける彼の心情と、その中で出会ったある一匹の犬との残された日々を綴った作品。
フィクションではあるけれど、作者はいくつもの愛護センターを見学しており、書かれている内容は、ノンフィクションといってもよい。
泣いた。号泣した。悲しみからでもあるし、憤りからでもある。本を読む私のそばでは、2匹の愛犬が安心しきった顔で眠っているのに・・・。日本全国では年に36万匹もの犬猫が殺処分されているなんて、なんとも言えず胸が締め付けられた。 -
分類=ペット・飼い主・殺処分。06年6月。