はじまりの樹の神話: こそあどの森の物語6 (こそあどの森の物語 6)

著者 :
  • 理論社
4.22
  • (108)
  • (50)
  • (60)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 659
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652006160

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 神話の世界がまぎれこんでくる不思議なお話。

  • こそあどの森の物語、第6巻。

    >ふしぎなキツネに導かれてなぞの少女を助け出したスキッパー。
    森に現れた太古の巨大な樹をめぐって神話と現実が交差しはじめる。


    前回登場したホタルギツネが活躍する過去と未来をつなぐとてもスケールの大きい物語でした。
    イラストもいつもより多め?で楽しめました。

    過去の時代から来たハシバミ。
    自分達が教えるばかりでなく、彼女から教わることでもあったというのは本当にそうだと思いました。

    ハシバミの木についてスミレさんが話す場面、もう逃げださないと言うハシバミに時には逃げることも必要だと話す場面が好きです。
    最初はあまり印象に残らなかったスミレさんですが、巻を進めるうちに存在感や魅力が増している気がします。

    最後、ちょっとしたどんでん返しがありハラハラしましたが、無事ハシバミ達が元の世界に戻れてよかったです。


    >人間が自分の手で最初ににぎったのは、きっと、別のだれかの手だったんだよ。

    というバーバさんの言葉も印象に残りました。

  • こそあどの森シリーズ 6

    「森のなかに、死にそうな子がいるんだ」
    ―死にそうな子...!

    「スキッパーが行けば助かるんだ」
    ―ぼくが行けば、助かる...!


    ある夜、スキッパーの住むウニマルに来たのは、人間の言葉を話す、しっぽの光る不思議なキツネ

    ホタルギツネに案内され、夜の森へ向かうスキッパー。そこで出会った少女は、はるか昔から来た、伝説の少女・ハシバミ

    時空を越えた壮大なお話。


    スキッパーと、ホタルギツネの友情や、いつも通り仲良しの森のひとたちにほっこり♪
    伝説の真相がわかった時は、ほぉっっ!と思った。

    はじまりの樹の神話 が本当にあったら、読んでみたいねぇ

  • 嵐でもやってきたんじゃないか、と落ち着かない夜。スキッパーの所に尻尾が光っているホタルギツネがやってきました。助けてほしい人がいると言うので後についていくと、霧の向こうに見たことのない大きな大きな木が現れ、そこに人がくくりつけられていました。促されるままに縄をほどきその人を助け、スキッパーはウニマルの家に連れ帰りました。

    なんとも壮大なお話。岡田淳さんの好きなところは、途方もない話をたとえ事実だとしても、全て信じきってしまわないところです。そこがクリアされれば話は簡単に進むけれど、ちゃんと過程を踏んでいくところが丁寧で好きです。一つ一つ、納得がいって話がすすむから、最後の話に感動ができるんです。ジワリと涙が滲むのはちゃんと段階を踏んでくれているからなんです。ああいいお話だったなぁ。

  • こそあどの森 第6作

    スキッパーの前に現れた、喋るキツネ。
    大きな樹にくくりつけられた不思議な女の子。
    その女の子は、神話に登場する女の子だった。

    ホタルギツネが再々登場。
    ウニマルで過ごすホタルギツネの様子が好きです。

    最後の別れのシーンは、ほろりときます。

  • キツネが主人公のスキッパーになんと!日本語で話す!
    しかも昔から女の子がやってくる。
    みんな、「昔って場所のことかな・・・・」という。しかし女の子は昔、今、未来の昔だという。とにかく不思議・・・。

  • こそあどの森シリーズ6

  • カラスが、リュウの正体やったんや!!!!!


    ある日、スキッパーがウニマルで過ごしていると、
    尻尾が光っている不思議な狐がきた。
    驚いた事に、その狐はしゃべった。

    質問はあとでいくらでもしてやるから
    ついて来い。
    といわれ、ついていくといままでは
    絶対になかったであろう大きな木が
    ズドンッとたっていて、しかもその木の真ん中あたりに
    女の子がつるされている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    急いで助け、家に連れて帰ったスキッパー。
    そこで、四日間はなにもなく、じっといていた女の子。
    しかし、四日目にやっと喋りだした。

    その女の子の名前はハシバミ。
    ハシバミの住む村では、始まりの樹というきがある。
    その木に突然りゅうが住み始めた・・・・・・・・・
    最初、捧げ物として動物を送っていた。
    しかし、突然動物が取れなくなってしまった。
    そんな時、村から二人子供が突然消えた。
    ということは、イケニエをささげなければいけない。
    両親が死んでしまい、兄も行方不明になってしまい、
    村のみんなにお世話になっているハシバミは
    自分が行ったほうがいいと思い、自分から言った。
    しかし、いざ!となると、こわくてこわくて樹に
    助けを求めてしまった。
    樹は心の中で、誰かを呼んでいる声を聞きつけ
    そちらの方え向かった。
    そして、その声の主が、ホタルギツネなのだ。
    だから、樹とハシバミは大昔の世界からきたのだ。

    そんな話を、森のみんなにするのは骨が折れました。
    そんな、お話みたいな話、簡単には信じてくれません。
    嫌がるホタルギツネを説得し、キツネに喋ってもらい
    みんなは、やっと信じてくれました。


    そんな時、トワイエさんが物語でそんな話があり
    その話では、ハシバミがリュウを倒し、
    村の運命が変わるという神話がある
    とのこと。だから、もしかしたらハシバミは大切な運命をにぎった
    人なのかも・・・・・・・・・・・・

    ハシバミによって村の運命が変わる・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 前作で気になっていた、ホタルギツネが活躍 ♪
    スキッパーともなかよしになり、なんだかうれしい!
    お話は、ぎっしり、どっしり感満載。
    こそあどシリーズ、なぜ、NHKアニメとかにならないんだろう?
    すごく、いい内容ですよね。
    子どもにも大人にもおすすめです。

全50件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田淳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×