はじまりの樹の神話: こそあどの森の物語6 (こそあどの森の物語 6)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 659
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652006160

感想・レビュー・書評

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  • こそあどの森シリーズの中では少し長編映画。
    真夜中の魔女の秘密にも繋がる、きつねがでてきたり、タイムトラベルの伏線回収があったりワクワクする物語だった。
    また、人間社会で生きてる中では気づけなかった、大切なことをたくさん教えてくれた作品だった。

  • 本が苦手な私が唯一小学生の頃から好きだった本。

  • 読めば読むほど凄い話だな…。深い。
    神話が凄い人に近い所から派生した、のがわかる。
    や、物語なんだけども。
    クライマックス、高い所にいるハシバミに声が届かないと嘆くスキッパーに、ハシバミからの心話が届いた辺り、泣きそうになった。リュウとは、弱い心に負けた人の作り出したもの。カラスがリュウになったけど、恐怖心からカラスをリュウと呼んだのは村人だからねえ…。

    ホタルがいい味出してるのよねー。光の尾の神の「役」っていうのがいい。

    面白かった!こそあどの森のシリーズ、みんな面白いけど、ほんとに面白かった!!

  • "金属がひとを殺すんじゃない。ひとを殺すのはひと" p.303

  • 児童文学。はじまりの樹の神話がどうやって成り立ったか、今の人たち(?)がどんな風に関わったのか、最後の伏線回収も含めて面白く読めた。

  • 先が気になり、どんどん読み進めました。この物語の世界観が良くて読み終わるのがもったいないくらいでした。

  • はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社
    こそあどの森の物語6

    壮大なロマンあふれる創世記から現代への物語
    縄文のような自然の中の一員として暮らす
純朴な狩猟採集時代から
    知識という悪魔の所有意識と
天使の補い合う解放意識との両面を相対させることで
    物質と精神・有限と無限・部分と全体などの
    相対関係を通して
自分の心と頭脳を磨き出す暮しへと成長していく

    満ことのない所有欲は競争原理を思い込み
永久の真理を求める解放欲は摩擦の体験を糧とする
    切磋琢磨によって集合意識とつながる成長へと飛躍し
    相乗効果を生み出す

    お互いに
    殺すことと生きること
    奪い合うことと補い合うこと
疑い合うことと信頼し合うこと
    この両面を理解することで
出合いを選択し続けろ冒険と発見の旅をしていく

後ろを振り返れば不安恐怖にまみれ
    その体験も逆手に取って学びへと咀嚼し
    視野を広げることで部分の具体的な情と
全体観の抽象的な愛を兼ね備えた調和へと
成長していく後ろ姿をこの物語に見て
読者となる子供たちは日々出合う判断の土台を
身に着けていけるだろう

勿論大人にとっても
人生という永遠の成長の旅に役立つ物語である

  • みんなと一緒にハラハラして、
    ドキドキして、ほろっとした。

    みんないい人たち。
    しばらく余韻に浸ります。

  • シリーズ6
    珍しくスミレさんが双子に優しかった。
    トワイエさんが活躍してて。
    あと、今回は戦いが出てきた。ビックリした。S10

  • こそあどの森シリーズ、いきなり本書から入ったけれども大変面白かった。
    「はじまりの樹」なので北欧神話が紛れ込んでくるのかと思えば、樹とともにタイムスリップしてきたのは縄文時代を思わせる生活をしていた女の子。
    はじまりの樹とこそあどの森をつなぐ役割をするのは「ホタルキツネ」という特殊な能力を持つキツネで、キツネが神様のお使いをするなんてまさに日本の民話の世界。いろんな世界から持ってきた神話的要素が、こそあどの森の世界で無理なくまとまり、ひとつのユニークな物語として動いているところがスゴイなあと感嘆しきり。

    また、トマトさんやポットさんがハシバミ(タイムスリップしてきた女の子)にかける言葉が、いちいち深いんだな。また、こそあどの森に来たばかりのハシバミが、スキッパーから缶詰の説明を受けるときに「それは誰が作ったのか」とたずね(スキッパーにはそれがわからない)、逆にハシバミは、何を誰がどうやって作ったのかすべて明らかな世界(何しろ典型的な狩猟採集生活)にいたことを知り、スキッパーは感慨を覚えるくだりとか、大人が読むと平易な文章の中に示唆に富む表現がいっぱいあって、こそあどの森は宝の森なんじゃないかと思った次第。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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