叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ 37)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 492
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078372

作品紹介・あらすじ

あせらずに、まず、身につけましょう。純度の高い、知性のテクニークを。全人類の「姉」叶恭子が贈る12ヵ月レッスン。思春期の女子の悩みにもお答え。

感想・レビュー・書評

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  • ものすごくまっとうな本。

    相談コーナーで、
    相談者が学校で浮いてしまっているという悩みに対して、
    お姉さまのキャラ的に「一人でも強くあれ!」とか言いそうだけど全然言いません。
    「学校というコミュニティの中で一人になるのは(その人にとっては)大変なことだけれど、
    将来自分が自分らしくなれるよう、今は蛹の状態だと思って耐える精神を養いましょう」
    みたいな感じです。
    制服がダサくていや、という悩みにも、
    「その制服の学校を選び、かつ辞めないのは自分自身の判断なのだから、ルール(校則)は守りましょう」
    など、本当にまっとうな本です。

  • まさか叶恭子さんの本で星5つをつけることになるとは…(笑)

    あの叶姉妹の恭子さんのエッセイ、というか、名言集、と言ったほうがいいかもしれません。
    テレビで拝見するには、そのゴージャスさがかえってエキセントリックなイメージで、なんというか自分とは考え方の接点は全くない人だと思っていたのですが…。

    「よりみちパンセ!」というティーンエイジャー向けのこのシリーズに恭子さんの本、というのはすごく合わないのでは、と思っていたのですが、これが読んでみると、なかなかどうして良い言葉が多く、「この本、自分が思春期に出会っていたら良かったのになぁ~」と思ってしまいました。

    私事でアレなんですが、自分が人生今まで生きてきて結婚し子供も産んでしまってから思うのは、
    「もっと『自分はこうしたいの! 』と多少ワガママに主張したほうが人生違ってたんではないかなぁ」
    ということです(笑)
    孤独になるのを恐れて、いろいろと自分の意見を飲み込んだり、妥協したり流されたりしてきて、まぁそれも自分の人生の糧にはなっているので(笑)、それを全否定することは今更しないでおこうと思います。
    が、恭子さんの、自分の内なる声を真摯に受け止めて、孤高でも悔いのないよう背筋を伸ばし生きていく、という生き方は、ときにものすごく辛い目にも合うかもしれませんが、清々しくて憧れてしまいますね。

    恋愛やセックス、親との関係についてのティーンの読者からの悩みにもすごく真摯に答えられているので、なんだかワタシの中の恭子さん像がガラリと変わりました(笑)

    まず自分をきちんと見つめてしっかりと自己を保たなければ、他者との関係も危うく脆いものになってしまう、というこの本全体に流れているテーマは、きっと悩み多き若い女性をラクにしてくれるのではないでしょうか。
    もはやオバサンであるワタシも、読んでいてすごくラクになった部分がかなりあります。

    あいにくワタシには娘はいないのですが、もし娘がいたらぜひ読ませたい本です。

  • 『あなたの心にファビュラスな魔法を』と同じ内容のものがけっこうあったのが少し残念でした。それでも、ハッとさせられるところがありました。

  • あの叶姉妹の恭子さんがこんな本を出して
    いたなんて意外!とても芯のある精神論で、
    中学生の悩み相談のページもあって。
    恭子さんとティーンエイジャーの対話って
    なんだか興味ある。常識を振りかざさず、
    話が出来る大人の女性だと少女も話しやすそう。
    この本にある言葉で、恭子さんの人となりも
    よくわかったし、ためになるお言葉を頂けました。

  • いい本ですね。ティーンズ向けだそうですが、ティーンズを子供扱いしてないところがとてもいいと思います。
    本の中にもあるように、大人と子供を分ける線は、年齢ではないんですよね。
    特に「思いやりについて」「失敗について」「肉親について」「孤独について」の章は、社会人や人の親となっている人達ほど胸に響く内容なんではないでしょうか。
    図書館で借りて読みましたが、ぜひ購入したいと思います。

  •  仕事でモヤモヤしている気持ちがパアーっと晴れていくよう。
    本日もカチンとくることがたびたびあった仕事ですが、そのためにネガティブな心でいっぱいになるなんて、そのために逃しているチャンスがあるかも!という気に。
    その気持ちで歩いたら、帰り道で大きくなり始めたゴーヤを発見したり、ハッピーがいっぱい。

     「生活はアート」に引き続いて読んだ本。
    どちらも「自分」をしっかり把握し、ぶれない意思の大切さ、楽しみをかいているよう。
    日本人気質ではないのかな「個性」「個人」を考えるのって。
    こちらの本のほうがよりストレート。
    1冊持っていて、クヨクヨしたときに叱咤する本にしたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      叶恭子と言う人を偏見を持った目で見てました、、、反省。。。
      叶恭子と言う人を偏見を持った目で見てました、、、反省。。。
      2014/01/27
    • shuwachoさん
      どこまでがフィクションなのか。
      謎が多くて怪しい方ですよね。
      み、ミステリアス?(^^)
      この本ではとてもまっとうなご意見を凛として語...
      どこまでがフィクションなのか。
      謎が多くて怪しい方ですよね。
      み、ミステリアス?(^^)
      この本ではとてもまっとうなご意見を凛として語っていらっしゃいます。
      恭子さんの新たな一面を見た気がします。
      また読み直したくなりました!
      2014/01/28
  • 10代へ向けた恭子さんのメッセージですが、大人が読んでもしっくりくるくらい、子供扱いせず、個人扱いしています。
    毎月のお悩み相談の回答が一番好き。
    自由奔放とは、自分の生き方に責任をもつ事って意味だと腑に落ちる1冊。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「腑に落ちる1冊。」
      叶恭子=如何わしい感じ。だと思っていたら、この本は評判良くてビックリ、、、人は見掛けで判断しちゃ駄目だと反省しています...
      「腑に落ちる1冊。」
      叶恭子=如何わしい感じ。だと思っていたら、この本は評判良くてビックリ、、、人は見掛けで判断しちゃ駄目だと反省しています。。。
      「よりみちパン!セ」の担当者に見る目があったってコトですねぇ~
      2013/04/23
  • アマゾンの評価が良くて、気になって買ってしまった。

    読み終わって恭子さんに対するイメージが変わった。相談に対しての答えなんて、突拍子もないこと言ってるんだろうな~と思ってたら、全然違った。すごく真面目できちんとした方のよう。なんだか穏やかな気持ちになれた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「すごく真面目できちんとした方のよう。」
      そうなんですね、今迄チョッと偏見入ってたかも(故に読む予定無しでした)、、、しかし「よりみちパン!...
      「すごく真面目できちんとした方のよう。」
      そうなんですね、今迄チョッと偏見入ってたかも(故に読む予定無しでした)、、、しかし「よりみちパン! セ編集部」に見る目があった訳だ、それが凄いと思います。。。
      2013/03/21
  • 図書館で借りて読んでからティーン向けの本だと知ったけど、年代を問わず自分を大切にするための心構えを学ぶのに大変役に立つ内容です。テレビで目にする恭子さんの浮世離れしたファッションからは想像も付かない程地についた堅実なアドバイスも多く、調べたら本が出版された当時恭子さんは40代半ばですが、柔軟でエレガントな思考が出来るのは、やはり結婚していないからこそだと思いました。
    相談コーナーでの10代のお嬢さんへの回答が丁寧で、年少の相手に対する敬意が感じられました。10代だと養親や先生等から上から注意されたりアドバイスされることが多いと思うので、こういう本から学んで自分自身を作り上げて欲しいです。

  • 品がある。強くて安心する恭子さんの言葉。
    名言が詰まってます。ティーンの相談事に答える恭子さんの正しさと丁寧さ。素敵。

  • 10代向けだった。名言集は私には向いてないのでいまいち。

  • 大人の女性に是非読んでほしい。
    ジュニア向けの本だけど。
    生き方を前向きにしてくれる言葉がたくさん載っていました。
    孤独は豊かなもの。他人のことを気にせず、自分と対話することができるから。
    幸せは他人からもらうものではなく、日々の選択をする延長線上にある。自分の幸福と不幸は絶対値ではなく、日々の更新から不等号が変わる。
    叶恭子さんは、きっとかなり沢山の人と出会い、都度出会いに対して思考して別れ、躊躇せずにまた新しい出会いに飛び込んでいらっしゃる方のように感じました。

    私は女子高を中退した過去を持つ、筋金入りの群れない人なので、自分の過去を少し肯定してもらえた気持ちになりました。
    結論。やっぱり孤独は豊かだ。

    叶恭子さんの発信に感謝します。

  • 叶恭子さんの名言集。日本語がうつくしい。

  • 言葉は誠実で最適化されているんだけど、フォントなど版や装丁がしんどい……

  • 西洋哲学に分類されててわろた

    めちゃくちゃな人だ
    面白い
    ボーイズ達と愛のあるハピネスなメイクラブをしましょう
    わたくしがいちばん!ファビュラーーース!

    茶化すようだけど、言葉遣いは本当に美しい
    芸能人としてプロフェッショナル
    ゆうこりんはこりん星をやめたけど、叶恭子は叶恭子であり続ける

    谷川俊太郎の質問への答えが面白い
    大切なもの 心
    誰が1番すき? わたくし
    何が1番いや? きれいごと
    死んだらどこへ行きますか? みな、それぞれ行くところ

  • ブレずに自分が一番好き、愛してる、大事、大切…それがすごいなと。今の私に足りないところなので思わず借りて読んだ本。
    ・何をしてもうまくいかず、気持ちがふさぐ日。
    そのような日こそ、ただシンプルに、最善を尽くして過ごすこと。うまくいっているように見える他人と自分とを比べるのではなく、落ち着いて、そのとき自分が行えるもっとも良いことを考え、実行に移しましょう。
    ・パーフェクトでないこと。
    それが人間であることの証であり、同時に、その人固有の魅力にもつながることなのです。
    ・好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。
    どちらでもないものは、どちらでもない。
    「恋愛」については、食べ物の好みに似て、自分の気持ちに正直に、誠実に。
    そう、複雑に難しく考えることはないのです。
    ・仮に、いま恋愛に興味がなかったり、あるいは縁がなかったとしても、果物がしかるべき時が来れば熟すように、あなたにとって「恋するに適正な時期」がいずれ訪れるでしょう。
    その時期がいつなのかは、誰にも、そしてあなた自身にもわからないことですが、その時期の遅い早いを、けっして他人と比べないこと。
    ・自分自身をいつくしみ、大切にし、ひとりの時間を楽しめるということ。そんなふうであれるよう、努力しましょう。そうして生まれる余裕から、自分自身を知ることが、初めてスタートします。
    まずは自分自身が自分にとっての「最良のお友達」
    であるように心がけましょう。
    ・大切だと思うのは、本当のことを伝えてくれる存在です。感じたことを率直に言ってくれる飾らなさと、自分の価値観を押し付けない態度とを持って接してくれる存在が、わたくしの考える「友だち」
    というものです。
    ・自分を大切にするためには、他人の存在を尊重することが必要条件なのです。
    他人とちゃんとした関係を結ぶためには、また、自分を大切にあつかえていることが前提条件なのです。
    ・「なんと言われても自分は自分」というスタンスが、柔軟でしなやかであるためには、自分の中に「余裕」が必要です。自分の中で受け止めた言葉をためて、一拍おいて考える力。いらだたしさをむしろ好奇心に変換して、その言葉のありようをながめられる力が、確実に、あなたを「頼りがいのある自分」にしてくれます。

  • 私が叶恭子さんから教わった一番重要なことは、自分自身でいながら周囲の世界との調和を保つことは矛盾しないこと、自分自身でいることは自分だけでなく他の人も幸せにできる、最も良い方法だということだ。

    知性こそが自分を最も美しく飾ってくれるジュエリーだ。

    帯に「全人類の姉」と書かれている。本当にその通りだ。この本を小学校の道徳の教科書に採用してもいいんじゃないの。

  • 誰がいちばん好きですか?の回答が、この本のすべてをあらわしていると思った。
    わたくしは今『恭子お姉さま』の薫陶を受けさせていただいているのだ、という、たいへん厳かな気持ちになった。

  • 基本的には女子中高生向けの本。
    しかし世の流れに揉まれ自分を見失いかけた時に大人の女性が初心を取り戻すことができる本でもあると思います。

    インディペンデント 独立

  • 女子中高生向けの思想本。いわゆる「異端児」の思想や価値観を覗くのはとても楽しい。「大勢に馴染めない人」向けなのかな。

    自分自身を大事にすること。自分の心や体の声を聞くこと。自分自身が感じるハピネスを信じて選択していくこと。自分を大切にしていると、自然と他人を尊重することにも繋がっていく。

    ◆自分の幸せを求めつつ、世の中や他人と「調和」して生きることは可能です。自分の幸せを第一に求めるのは自分勝手なことではありませんし、ましてや、「調和」とは、「媚びること」では決してないのです。

    ◆「あなたのためを思って」と言う人に対しては、まず、「自分のために生きてください」と言葉を返していきましょう。

    ◆他人を尊重することを知らない人だけが、「他人は自分の手で変えることができる」と考えます。そういう人は、自分が振っている「思いやり」の旗の下に、「他人を思いどおりにコントロールしたい」という禁断の欲望がかくれていることに、自分で気づくことができません。

    ◆たとえ、100万人の人がどんなに楽しそうにしていたとしても、そこに真から楽しめるものがなければ、「この世にたった一人のあなた」は無理に笑うことはありません。

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