- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750512235
作品紹介・あらすじ
あとがきより
もう一〇年以上も前になるが、当時、晶文社にいた中川六平さんから本屋についてのエッセイを書くことをすすめられた。(中略)しかし、諸般の事情から、遅れに遅れているうちにわたしが、書店から退いてしまった。それで沙汰やみになった、と思っていたら、中川さんから連絡が入り、出版の目処がついたので追加原稿が必要ということになった。それで出来上がったのが、この本である。
感想・レビュー・書評
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エッセイというものが初だった。
タイトルと、帯にもある「本が本を呼び、本が棚を呼び、棚が書店をつくる」という言葉が好きで手に取ったものだが、元書店員、そして店長までもこなした方が書いたものであり、書店も、本も、読むということもやはり好きなんだなという内容で、一章と三章が印象深いものが多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本の本
書店 -
東京堂は最近になってよく行くようになったところ。思い返すと神保町は三省堂派だったかな。
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本に対する愛情が深い。読んでいると、神保町に、行きたくなる。
著者は哲学、思想方面が詳しいようで、私は普段あまり読まない分野だけれど、この本を読んでいると読みたくなる -
読書離れの一つの要因として、本への圧迫感があると佐野さんは語る。そして、興味は主体的なものであり、そのことで圧迫感から解放されると言う。本が本を呼び、人を呼ぶ。そんな気配を感じられるようになりたいものだ。
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2017.07.17読了 図書館
東京堂書店の元店長佐野さんのエッセイ。
難しかった。これを読んで、私は本好きなんて言えないよー、と、思いました‥。恥ずかしい。 -
書店、読書、作家
なにより本をとても愛しているのだろうと
すごく伝わってきた。
本の気配はまだまだわからないけど、
読み取り伝える仕事が少しでもできればいいなあ。 -
東京堂書店で働いていたそうだ。それぞれの店の客層・売れ筋・売り方があると思うけど、うちとは随分違うなぁ、随分恵まれていると思う。そこが腹立たしい。
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神保町の東京堂店長を長く務めた著者による、東京堂での日々を綴った本。
書店の棚に関する著者の想い(選書他含め)はもちろん、出版業界?の現状や、それに対する意見、日誌から見えてくる、大勢の作家さんとの交流、「どうしてこの作家が東京堂でトークをしたのか」なんてことも書かれている。
私は書店員になったことがないので、棚のことはよくわからないが、「なるほど」と思うことは多々あり、興味深かった。
出てくる本その他でわからない部分もあったが、興味があれば調べれば良いのだし、文章が読みやすいので、さほど気になることもなかった。
いしいしんじさんが『熊にみえて熊じゃない』のサイン本を作りに来たという文章があり、「あ、その中の1冊を買ったわ、私」と懐かしく思った。 -
東京堂書店という神保町の書店元店長の書いた本と書店にまつわるエッセイ。
読書とは?本とは?ということを考えるよい材料となった。
これによると、図書館はきまった分類方法があるからきまった配置方法しかできないけど書店はその点自由な分、お客さんに自由な広がりで本との出会いを提供できるとのこと。そのへんは図書館は展示コーナーとかイベントとかて挽回するしかないか…
書店はもちろん本を売る場所なんだけど、本との出会いを提供する場所でもあるんだなーということを再認識。空間があるってことが大事だし贅沢なんだなー。