- Amazon.co.jp ・本 (57ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752002772
感想・レビュー・書評
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請求記号 911.56-ASA(上野文庫)
https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list/search?rgtn=088513
詩集と絵本で構成されています。写真と詩が素敵にマッチしていて、癒されるとともに今日も一日がんばろうというパワーをもらうことができます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
谷川俊太郎のまっすぐな詩と、吉村和敏の美しい写真。
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【一編】
朝のリレー
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ -
右側の表紙の表題は「朝」で、ページを開くと谷川氏の朝にかかわる”詩”が載せられ、吉村氏の撮ったプリンス・エドワード島の美しい”写真”で飾られている。▼左側の表紙の表題は「あさ」で、各ページには吉村氏のみずみずしい「あさ」の”写真”に、写真が語りかけるような谷川氏の”ことば”が添えてある。▼詩も、写真も、ことばも、とても印象深く、美しい。生命力を与えてくれる本だと思う。
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谷川俊太郎さんのステキな詩と、吉村和敏さんの美しい写真とが織りなす、言葉と写真のコラボレーション。右から読むと詩集、左からみると絵本という新しい形のビジュアルブック、アリス館から出ています。「カムチャッカの若者が」で始まる、CMで話題になった「朝のリレー」(中学校の教科書にも載っています)や、「そしてお早うの朝はくる」のリフレインが懐かしい、小室等が歌う「お早うの朝」、『六十二のソネット』や『日々の地図』(私の愛唱詩集)、『空に小鳥がいなくなった日』などの詩集からの「朝」をテーマにした詩を唱し、プリンス・エドワード島やノバ・スコシア、ケベックやニューブランズウィックのすばらしい朝の写真を眺めて、夜が明けて朝が来るっていうのは、あたりまえのようで、実はすごいことだと、いい気分になていたのに...
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気持ちいい。文章を読む気力はないが、すっきりしたい方におすすめ。気持ちいい写真と詩のみの構成なので。
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谷川俊太郎の詩は素晴らしい。朝のリレーがすき。
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おはよううみ、おはようそら、が一番好き☆
写真がイィ -
尊敬してやまない谷川俊太郎さんと、写真家 吉村和敏さんのコラボが素晴らしい。
朝の美しさと、朝がもつ不思議な力が写真と詩で表現されていてとても感銘を受けました。