“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫 の 2-8-1)
- エンターブレイン (2009年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757748293
作品紹介・あらすじ
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの"文学少女"が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」-文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの"文学少女"の物語。
感想・レビュー・書評
-
読む前は遠子先輩のいない”文学少女”なんて想像できませんでしたが、読み終わると間違いなく、これは“文学少女”シリーズです。「~道化」と重なるシーンの中で、姫がアトリエで「今度はおたくが、その子の手を引いてゆくのね」と言う場面が気に入ってます。菜乃ちゃんのキャラにも好感が持てました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直、ちょっと敬遠してたけど、その必要はなかった。なんか、本編の最後より心葉くんが大人っぽい気がする。
-
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりと上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれてさ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの"文学少女"が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」──文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの"文学少女"の物語!!
-
★★★☆ 3.5 読み終わった感想は正直「重い」。面白いとは思うのだけど、ラノベの枠で人が死ぬ、人生とは何ぞやと問われるのはどうも気が滅入る。読んだ時の自分のコンディションにもよるのだけど、それを差し引いてもこの物語の中ではいろいろ起こりすぎるような気がする。(名作文学に見立てて登場人物を設定し動かしているからそれはしょうがないのかなと思うがそれにしてもエキセントリックな展開過ぎ)とはいえ、シリーズの行く末が気になるのでこのまま読み続けていきたいと思う。
-
遠子先輩編がひとまず完結で、その続き。
本当に好き。このラノベ。 -
近松門左衛門の「曽根崎心中」をモチーフに書かれたお話。
心葉のその後を書かれた物語です。
謎解き役が遠子先輩から心葉に変わりました。
心葉くんに出来るかな…と思っていたのですが、不安などいらなかったようです。
彼も成長していました。 -
心葉のその後を書いた作品。濃すぎる新主人公が先輩の代わりに出て来ます。話としては、誤解から悲惨な事件になってしまいましたが、救いのある感じの終わり方でよかったです。モチーフとした作品は曽根崎心中だそうです。