れんげ荘

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.50
  • (49)
  • (175)
  • (223)
  • (28)
  • (3)
本棚登録 : 1136
感想 : 168
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411356

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 40歳を過ぎた独身女性で、母との仲が険悪。という設定は「パンとスープ」と似ているのだが、こちらの方が無職、母が生きている、湿気と蚊と寒さがひどい、のとで、なんだか読んでいて気の毒になってくる。でも知り合う人の温かさや兄家族の優しさには救われるので、なんだか別に先には進まない話だけど、気になってどんどん読んでしまう。

  • それが生きるってことなんだね。

  • 月10万円で暮らす貯金生活者になった40代独身女性のお話。節約のノウハウや10万円で楽しく暮らす方法とかが盛り込まれてるのかなと思ったけどそんなことはなく、人間関係や暮らし方についてゆっくり自問自答するようなほんわかした物語だった。

  • 面白い!!
    大手企業を辞めて毒親?から自立してボロアパートれんげ荘で月10万円生活。
    これはフィクションだから楽しめるけど、
    実際にこんなボロアパートでこの人みたいな生活してる人はいるのかなぁ?
    ニートというのか?
    梅雨の時期はカビ。
    夏は蚊、なめくじ、巨大みみず。
    冬はとにかく寒い、雪が舞い込んでくる。
    トイレとシャワーは共同。
    無理だな、わたしは。

    最後に姪や兄家族、れんげ荘の住人が良い人たちでそこはほっこり。
    毒親との今後も知りたい。


  • 毎月10万円で過ごせるだけの預金を持ってれんげ荘へ来たキョウコ。ぼろアパートの梅雨や冬、夏の描写が豊かで面白い。素敵な日常が詰まっている。

  • 仕事を辞めて無職生活、というところに共感して読んだ。

    母親との確執、根深い問題です。
    独身の女性にとっては、とくに根深い問題だと痛感。

  • 仕事をやめて月10万で生活するのは自分だと考えられないけど、他人事だと楽しく読める。
    母親との関係は共感できるところもあったり。
    続編が出ているので、読んでみたい。

  • 知り合いが読んでて気になって読んでみた。とてもほっこりした。一気には読めなかったけど、ゆっくりマイペースに読めた。失業してからの暮らし方について共感もできたし、人との関わり方についても温かい気持ちになる作品でした。(特に最後の姪との絡みが良かった)続編も読みたい。

  • 有名広告代理店を早期退職したキョウコは、
    都内のふるい安アパート「れんげ荘」に
    引越しし、月10万円でクラス貯金生活社と
    なったが…。ささやかな幸せを求める
    女性を描く、書き下ろし小説。

  • 何かで紹介されてて、前から読みたかった本。バリバリ働いてた独身女性が45歳で無職となり、初の一人暮らしを始めた、というもの。私も45歳無職を目指しているし、月10万円生活を目指しているので、その点では参考になる。無職でもまぎれる街、というのがなるほどなぁと思った。もううち近辺は田舎だから、そこはもうしょうがないな。やっぱ最大の敵は親だろう。この母親のように嫌な人ではないけど、うちもこんな感じになるのかな。おちもない淡々とした話だけど面白かった。続編「働かないの」も借りているけど、さらに続編も出ていると知ったので楽しみだ。

全168件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×