- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758433921
感想・レビュー・書評
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東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性の疑いはないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し、間もなく死亡。それを機に、東京湾臨海署の安積班にただならぬ空気が流れはじめる―本庁公安部が動きだしたのだ。海外からウイルスを持ち込んだバイオテロなのか?地域・道路封鎖に奔走する安積たちの不安をよそに、事態はさらに悪化の気配を見せはじめた!大好評長篇警察小説、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)
バイオテロに対して日本ってこんなに弱いんだ、とちょっと心配になりました。
なんていうか、お役所仕事っていうか、ルールに縛られているのってダメですよね。
柔軟に対応していたら、もっと早く収束できたんだろうなあと思います。
安積班シリーズでいつも気になっていた、ハンチョウの村雨さんに対する感情が、少し和らいだのがうれしい。
須田さんの登場シーンでは常に塚地さんの顔が浮かんでいます(笑)。
病院から少しずつ情報を送ってくる頼もしい須田さん。
みんな無事でよかった。 -
文章は読みやすく、内容も面白かったが、オチがつまらない。
続き物とは知らずに読んだが書き下ろしなので、問題なかった。
再読はない。 -
TOMさんからの借り本。
半夏生っていう題名が、刑事モノ -
実際にテロがおきた時、海外でおきた時、法律が整っていないのが現状。
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再読。お台場でバイオテロが発生した。しかし、それは日本の危機対応を試すためだった。
もう一つの筋は、ホームレスになった男の立ち直り。
悲しくないエンドがいい。
半夏生とは、夏至から数えて十一日目の七月二日頃のこと。この日は、天から毒気が降ると言われる。 -
久々に読む安積班シリーズの長編。
淡々とした展開で半分くらい進んでしまって、どう収束させるのか心配だったが、なるほどそうなるわけか。
派手にしようと思ったら、いくらでも派手にできそうな題材だが、やはりそこは安積班シリーズ、地味です。そして、その地味さがいい。桜井の口から村雨の意外な部分が知れて、なんだか微笑ましい気分になった。 -
バイオ・テロを題材に、ニッポンの抱える見えない問題を浮き彫りにする、そんなところでしょうか。今野敏の作品は、根底には人間を信じるという気持ちがあるように思われ、今回も一般には悪者に描かれるキャリアが、実は・・・というラストで、毎度の事ながら読後感がいいよね。
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安積班シリーズ好き
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今回は長編でした。あいかわらず安積班の信頼関係がいい感じ。かなり勇気の要ることをきっぱりと言う班長。こういう人はあこがれます。内心は結構神経質なところもあり、人間味を感じる。そこも魅力的。