今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435024

感想・レビュー・書評

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  • 第4巻。小野寺の母登場。戯作者と版元がレギュラー化。

  • 季節を感じながら読める。旬の素材を調理する影響もあるが、高田郁の文章自体から季節の雰囲気が伝わってくる感じ。ゆえにマンネリも感じない。いいねぇ。そして相変わらず腹がへる。昆布締め食いたい。。。

  • ははきぎ、蕪、蒸し寿司、鰆。

    どうにかすれば、ほとんどのものが食べられる、と
    思える話でしたが、それより驚いたのは名前。
    同じ名前面倒だと思っていたら、そこだったのか、と。
    生まれが違えば、確かにこれは問題が…。
    徐々に見えてくる相手の『本当』に
    どうするべきか、という状態。

    友人も守りきる事が出来、方法までも教えてもらい
    後は目標に向かって突っ走るだけ。
    けれど4千両は、すごい額です。

    子は鎹、といいますが、それが具現化したようでした。
    自分の子供、と思えばこそ、血が繋がっていようが
    なかろうが、それは些細な事。
    自分勝手ではなく、相手を思いやるのが大事です。

    上の方が票としての数が大きい、という事でしょうか?
    上が、と言われれば納得ですが、人数としては
    下の方が多いかと思われますが。
    来年から、信頼されるのでしょうか?

  • シリーズ第四弾。
    前作で自分が特別な料理人だと錯覚していたことに気づいた澪。本作では、真の料理人を目指して奮起する澪に難題が降りかかります。
    全体的に「試されている」という感じを受けました。試されているのは、料理人としての心構えや料理へのこだわり、夫婦の愛だったりします。そんな中、りうと小松原が澪に言った『精進』についての言葉(p.241とp.282)が印象的でした。

    全4話の中で『友待つ雪』が好きです。ただ、上方訛りで脅す澪と下がり眉の澪がどうしても結びつきません。
    清右衛門先生の不器用な優しさ、好きだなぁ。

  • 「精進を厭わぬ心ばえ、決めたことをやり通す芯の強さ、加えて心根の温かさ。そうそういる娘ではない。あれのひとを見る目の確かさを、今度ほど誇りに思うたことはない」で泣いた。実は両想いだったんだね・・・!

    おりょうと伊佐三も、もちろん両想い。今回、太一の声が戻ったら、話出来過ぎてて冷めちゃったかも・・・しれないから、まだ声戻らなくて良かった(笑)

  • 澪ちゃんの恋
    春のかすかな木漏れ日のようなあたたかさのよう

    もともと芯のしっかりした娘さんだけど
    ひとつ、思いが定まったから
    これからもっと素敵な女性になるんだろうな


    おりょうさん家族
    幸せのままでいてほしいです

  • 小松原の正体が分かったが、身分の違いに想い続けるだけでいいと、恋を諦める澪。
    でも、登龍楼に破れた澪に小松原は優しかったなぁ。
    「あさひ太夫を、お前が身請けしてやれ」という清右衛門の言葉を受け、澪はまだ自信は無いが野江をどの様な形で幸せに出来るか道筋が出来た様だ。
    更に展開が気になる。

    2016.10.23

  • それぞれは短編となっていますが、登場人物は繋がってきますのでできれば、一話からがおすすめです。
    おいしそうな料理の数々。
    しかし、料理だけの話ではなく、料理人澪を取り巻く人たちとの心温まるお話や、思わず目を潤ませてしまうお話もあります。
    読めばよむほど、味が有るお話です。

  • みをつくし料理帖の第四弾。
    最後の締めくくりがよかったな〜。
    想いを断ち切ろうとしてもできない澪が、小松原の背中に「福はうち」と豆を投げる仕草をしながら恋する男の幸せを願う。

    それにしても、小松原も、又次も、出てくる男がこれまた渋くていい!

  • 澪の小松原への想い。
    切なくて自分の眉も下がりそう・・・

    デキレースの『料理の鉄人』みたいな競い合い。
    心を込めた料理はきっと人の心に染渡るはず。

    ・ははきぎ飯
    ・友里の白雪(蕪蒸し)
    ・ひょっとこ温寿司
    ・寒鰆の昆布締め

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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