造花の蜜 下 (ハルキ文庫 れ 1-9)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435154

感想・レビュー・書評

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  • 下巻です。
    衝撃の真実が明らかになります。
    実は香奈子は前夫と別の女の子供を引き取り育てていたのです。
    犯人は実母だったのです。
    実母は女王蜂のように男を働かせる女で多人数の男を使い、誘拐事件を計画したのです。
    圭太には誘拐されたのは香奈子であると思わせて誘拐事件を成功させたのですが、犯人は何故か1円も身代金を受け取らなかったのです。
    人質の保護により事件は解決に向かうかのように思われたのですが、それはこの事件の序章に過ぎなかったのです。
    同時に本当の狙いは他の所にあったのです。
    二転三転する事件の様相は想像を絶する結末へと向かっていきます。
    これには驚かされました。
    最終章の犯人の再誘拐事件が全く別の家庭に起こる話はいらないような気もしますが、この話の真相も驚きのものです。
    余分な話に思えもしますが、称賛はせざるを得ないです。

  • 伏線が多すぎてちょっと詰め込みすぎた感が。
    ドラマでは壇れいがラン役をやるのかしら。
    ちょっと観てみたいかも。

  • 造花=FAKE。なるほど。すっかり騙されました。面白かったです。ただしトリックのアイデアはいいけど、この犯行実際はかなり困難かも。人心はそうそうままならないし、予測不可能な事態とは起こるものだから。全体が成り立つためには、犯人をああいう形に着地するしかないだろうな。

  • 久しぶりに連城さんの小説を読みました。
    私の仲では恋愛小説家という位置付けだったのですが
    ミステリーも書かれるんですね。

  • 下巻は上巻と主人公が変わる。
    圭太くんの事件からまた謎が広がっている。
    これまた面白く一気に読んでしまった。

  • 最高。

  • 先の読めない展開。驚きの連続!

  • 下巻の主人公は一転して犯人の一人。
    犯人の視点から、誘拐事件の全貌が明らかになる。

    上巻の圭太誘拐事件はもちろん、
    最後のエピローグ的な話についても要否は別問題ながらも、
    結末は極めてだいどんでん返しであるのは間違いない。
    しかし、だいどんでん返しがあまりにもスマート過ぎてしまい、
    正直やられた感をあまり感じなかった。


    しかし、一気に読めるし、楽しめる作品であるのは確か。
    続きがとにかく気になる時点で、
    なんだかんだ言いながらも、作品に惹かれているのは間違いない。

    こうした終わり方をする小説ははじめて。
    タイトルも含蓄があるな。

  • どんどん話が意外な方向に転んでいったが、ちゃんとミステリだった。安心。

  • レビューは上巻で

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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