堕落論 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.74
  • (50)
  • (68)
  • (60)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 1238
感想 : 71
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435451

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 坂口安吾の「堕ちる」が、私が考えるそれと一致しているのかが定かではないが、言いたいことはなんとなくわかった。

    一度堕ちるところまで堕ちて、そこからが本当の始まりなんだというのには強く共感する。
    極限状態を通して絞り出された人間の知恵って感じ。


    よく映画やドラマなんかで戦争が描かれるけど、悲痛に満ちた描写や、必死に逃げ惑う人々の描写が多かったように思う。
    戦後の日本の雰囲気は淡々としていたってあるけど、その時代の人にも日々やる事はあるわけでそりゃそうだよなって気付かされた。


  • 宮本武蔵が無茶苦茶な言われようで笑ってしまった…

  • 70年前の作品とは思えないほど読みやすい。語注も丁寧にかかれています。
    現代でも通じる思考であり、さすがとしか言いようがない。

  • ◆読書記録2冊目
    ◆No.066

  • 戦後の混沌のなか、坂口安吾はこう訴える。
    「堕落せよ、生きよ」
    美しく死ぬよりも堕落して生きよと言う。それが人間の本質なのだと。
    とても好きな小説です。

  • 本当に70年前に書かれた?と思えるほど現代にも通ずるところがあった

  • 堕落論、続堕落論、青春論、恋愛論、の4本立て。

    堕落論、何回か繰り返して読んでみて、
    何となく、ちょっとだけ、わかってきたような気がする。

    印象に残ったフレーズ
    【堕落論】
    人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ
    【続堕落論】
    乏しきに耐える精神などがなんで美徳であるものか。
    必要は発明の母という。
    【恋愛論】
    ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。

  • 人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
    堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。

全71件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口安吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
安部公房
ヴィクトール・E...
三浦 しをん
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×