- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758435451
感想・レビュー・書評
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坂口安吾の「堕ちる」が、私が考えるそれと一致しているのかが定かではないが、言いたいことはなんとなくわかった。
一度堕ちるところまで堕ちて、そこからが本当の始まりなんだというのには強く共感する。
極限状態を通して絞り出された人間の知恵って感じ。
よく映画やドラマなんかで戦争が描かれるけど、悲痛に満ちた描写や、必死に逃げ惑う人々の描写が多かったように思う。
戦後の日本の雰囲気は淡々としていたってあるけど、その時代の人にも日々やる事はあるわけでそりゃそうだよなって気付かされた。
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宮本武蔵が無茶苦茶な言われようで笑ってしまった…
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◆読書記録2冊目
◆No.066 -
戦後の混沌のなか、坂口安吾はこう訴える。
「堕落せよ、生きよ」
美しく死ぬよりも堕落して生きよと言う。それが人間の本質なのだと。
とても好きな小説です。 -
本当に70年前に書かれた?と思えるほど現代にも通ずるところがあった
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堕落論、続堕落論、青春論、恋愛論、の4本立て。
堕落論、何回か繰り返して読んでみて、
何となく、ちょっとだけ、わかってきたような気がする。
印象に残ったフレーズ
【堕落論】
人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ
【続堕落論】
乏しきに耐える精神などがなんで美徳であるものか。
必要は発明の母という。
【恋愛論】
ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。 -
人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。