- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758437622
感想・レビュー・書評
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唯一の身内である母を亡くしたアキコが、
母の食堂を改装し、自分のお店を再オープンした。
スタッフのしまちゃん、ネコのたろちゃん、
料理学校時代の恩師、食べにきてくれるお客さん達との日常を淡々と描いている小説です。
淡々と描いていますが、
どのシーンも淡く温かい雰囲気が漂っています。
アキコは意識してないのかもしれないけれど、
日々のちょっとした出来事に、微笑んで丁寧な暮らしをしているのが感じ取れました。
最後まで温かい気持ちで読んでいられた本です。
自分の生活も丁寧に生きていきたいな。
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8月に最新刊出たので、また読み直す。忘れかけた場面も思い出すとほろっと来る。人間不信の仕事場を辞めるのは本当に葛藤だと思うし、お母さんの欲望で家を買いお父さんが働かされて、体裁だけで生きるって、家を出るとか辛かったろう、実際れんげ荘の生活大変で、よく笑うしかない境地に出来たのかな、それも人間性だ。帰り道お母さんとすれ違う無視されたとか、薄い人間のお母さんだな、何度もこれで良いのか考えて吹っ切れて、その繰り返しで。それだけで尊敬する、8桁の預金なんか充分働いた証拠だよ、下北沢も素敵だ
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ドラマが良かったので原作を読んでみた。ドラマは始終靄がかかったような、毒もなくほんわかしたムードだったけど、原作は接する人達のちょっとしたお節介や嫌味が生々しくリアル。後読みだったけど、原作のほうが面白かった。
お母さんの存在が、とても大きい。反発してお母さんとは違うやり方を貫くが、不安にななったりまよったり…そういう面のやはりリアル。
ネコの存在も大きい。アキコは飼い猫が死ぬとペットロスになってしまう。お母さんの死に接しても涙を流さなかったのに、ネコに対しては、これでもか!と涙が絶えない。
思うに、ネコはお母さんの身代りなんじゃないだろうか。お母さんと一緒に暮らしながらも、仲良く睦む事が出来なかった。代わりにネコと睦まじく暮らす事ができた。お母さんの死に際に泣く事も出来なかった。代わりにネコが死ぬ事で思い切り泣いてわだかまりを浄化させる事が出来た。そんな気がする。 -
アキコさんとしまちゃんのやり取りがほのぼのしていて癒されました。嫌な一言、悲しい場面があっても、日常の楽しさ優しさを大事に拾っていけることに気付けた一冊でした。ネコ好きではないのにキジトラのたろがすごく可愛かった〜
続編の婚約迷走中から読んでしまったのですが、これは順番に読むべきでした。しまちゃんの印象が全然違った!
「動物は人間と違って生死を重要に考えていないらしい。だから必要以上に悲しんだり、飼い主が自分自身を責めたりすると困ってしまう。楽しかったことだけ思い出して、ありがとうと言えばいい。」「泣きたくなったら泣いたほうがいい。体から出たがってるなら出さないと良くない」アキコさんに、そう言ってくれる人がいてホッとした。 -
とてものんびりとしたお話。食にこだわりを持ち、その力で人を癒すっていいなぁ。
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あー!わたしこの話好きだなあ!!!
ハッピーエンドじゃないかもしれない。だけど、これからも続いていく日常が、きっと小さな幸せに溢れているような予感を感じさせてくれる。
わたしもアキコまでとはいかないかもしれないけれど、どこか似た節がある分、あぁわかるわかる、なんか損してるのかなあとか考えちゃうよね、って共感できた。 -
ドラマを先に見たのでドラマのイメージ