幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫 あ 26-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439442

感想・レビュー・書評

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  • 大型書店の中にあるとびきり美味しい珈琲を煎れてくれる奇妙な古書店。そしてそこにいるイケメンで古風な物言いをする魔法使い。そこでアルバイトすることになる司くんが主人公なんだけど、私の頭の中に現実と虚構がイマイチ上手く入ってこなくて、その世界に入り込めるまでにかなり時間がかかりました。
    最後の魔法使いのイケメン亜門の正体がわかるところはとても面白くてようやくのめり込むことができました。
    本屋さん(これは私が行った現実の本屋さん(笑))の文庫本コーナーに全巻ディスプレイしてあって、きっと人気なのだろうと買ってみたのですが、この先、続きを買うか、迷うところです。8巻まであるので、ぼちぼち揃えるかなぁ…

  • 古書店、珈琲、魔法使いと楽しい要素は揃っているが、上手く設定を活かしきれておらずもう一声…という感じ。
    小さな違和感も多く、物語に入り込めなかったなぁ。
    主人公の一人称が、文中だと『私』なのに、セリフになると『僕』だったり、魔法使いや悪魔という非日常の存在を、主人公の友人の三谷は話しを聞いただけですんなり受け入れていたり…
    シリーズであと6冊出ているようなので、もう少し読んでみようとは思う。

  • 再読。中学生の頃に読んだきりだったので読み返したくなった。
    シリーズものがあまり得意でない私でも、最新刊を待ちきれないくらい好きな話だったことを思い出した。何より亜門が好きで仕方なかった。
    英国風の紳士、古書、珈琲、なんて豪華な組み合わせだろう。しかも、ユーモアたっぷりで少しズレた紳士。美味しすぎる。そこにツッコミ役の主人公、名取司が加わることでテンポ感のある上品な漫才が完成。司が若干押され気味のようにも感じるが。

    初めは表紙の亜門に惹かれて購入した覚えがあるが、内容は困りごとを抱えた人たちを救済する、心温まる話であった。有名な文学作品の雑学も知ることができて一石二鳥である。ページ数も少ないので疲れた時にサクッと読むことをオススメする。

  • 入社した会社が間もなく倒産。
    途方に暮れた司は、資格の本でも購入しようかと立ち寄った書店で、喫茶店「止まり木」に迷い込む。
    店主の亜門は年齢不詳。自らを魔法使いと称する謎の人物で。

    神保町の古書店街を中心に、山の上ホテル、竹むら、喫茶店さぼうる、万世橋駅、ニコライ堂と有名どころを巡って気持ちが浮きたつ。
    けど、残念ながら本にはイマイチ入り込めず。
    悩みを抱える高校生のカップル
    夜中に現れる老人
    舞台も登場人物も良かったのになあ、あっさりと終わってしまった。
    司くんの本ももっといろいろ書いてあっておかしくないのになあという思いもあり。

  • 再読

  • 御茶ノ水界隈に行きたくなる。山の上ホテルのダッチコーヒーはついつい調べてしまった。笑
    物語は始まったばかり。これからどんなことが起きていくのだろう。期待がふくらむ。

  • 大好きな街、本好きの聖地、神保町が舞台。
    文体は非常に読みやすく、ページ数も多くないので、さらさらと読めました。

    職を失ってしまった青年・司が、神保町で不思議な古書店『止まり木』を経営する店主・亜門と出会い、そこで働くと言う話です。

    本を読むときには、お供に甘味と飲み物が欲しいタイプの人には、ぜひおすすめします。
    読書と喫茶って親和性高いですよね。

    作中出てくる古書店『止まり木』は、喫茶店も兼ねた古書店であり、作中にもちょくちょく、色んな種類の珈琲や、ケーキなどの甘味が出てきます。
    ぎっしりと詰まった高い本棚に囲まれ、一杯の薫り高い珈琲を味わう…。うわぁ、本当にこんな古書店あるなら超行きてえ。

    舞台のせいもあるかもしれませんが、全体的にどことなくレトロな空気の漂う作風です。この作品で珈琲を語るときは、『コーヒー』ではなく、『珈琲』と記述されなければならない。

    もし仮に、あなたが神保町に行ったことがあり、あの場所漂う、古書の香りが好きだとするなら、どうか一度、手にとっていただきたい。

  • 本屋大賞ということで読んだ。面白かったけど中身がある本という感じは受けなかった

  • む〜ん...(- -
    何というか、正直な第一印象は「浅い」。

    就活に失敗した成年が、
    某大型書店をふらついている内に、
    不思議な扉を見つけて、入ってみるとそこは
    自称「魔法使い」が経営する古書店兼喫茶店という、
    まぁありがちではあるが「面白くもなり得る」設定。

    が、全体を通して主人公の魅力も感じられず、
    そのため魔法使いとの関係性も説得力が無く。
    随所に「蘊蓄的なこと」も出てくるが、
    多くが「そんなんわしでも知っとるわ」的なもので、
    あまり「蘊蓄くさく感じない」(- -

    魔法使いの「仲間」が登場するも、扱いがハンパ。
    そこから何か広がるわけでもなく、
    つまらんダジャレに大受けして去って行くなど、
    登場人物みんな魅力を感じられない(- -

    なんか...「練れてないなぁ」という感想。
    正直、どこを楽しめば良いのか分からんかった(- -;

  • 再読2回目。
    こういうの、いいわね。日常にこれぐらいの不思議が入り込む余地なんて、いくらでもあると思う。あって欲しいと思う。続きも楽しみです。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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