菓子屋横丁月光荘 丸窓 (ハルキ文庫)

  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444132

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目。
    “家族”の関係を全肯定しないスタンスがよいです。
    政治が家族助け合い・自助を求める絶望の国ですが、合わないものは合わないのです。
    家族だから割り切れない想いはあるけれど、他人との人間関係と同じで離れることが一つの方法を否定しないのは救いだと思いました。
    別シリーズの紙の話と同様で仕事に対するスタンスは、正直文化祭的というか内輪だけが盛り上がる個展のようというか……甘さを感じてしまいます。イマイチ自分は仕事が絡む物語に入り込めないことが多いです。
    それが温かいと感じる読者も多いのかも?とは理解します。
    でも守人の将来の仕事への描写は、どちらか1本の仕事では食べていけないというのがリアルでよかったです。
    彼は川越専門のコンサル業のような仕事と文筆業を両立させていくのでしょうか。
    彼の将来が川越で拓けて上手くいくといいなと思います。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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