わたしが子どもをもたない理由(わけ)

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761272555

感想・レビュー・書評

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  • 成人するまでのことをきちんと考え始めると
    ある程度どんな人でも子供を持つことに躊躇する気がする

  • 子ども持つ親としては気に重くなるような内容だった。

    親業を18年している。ここ数年は親とは重い責任があると考えるようになったが、最初の子どもを設けたときは、あまり考えていなかった。
    子どもが居ると楽しいし、自分も成長するかなという程度で、後は何とかなるだろうと思っていた。

    子どもをもたないことを決断するには色々と考えるようだ。それと比較すると、私は子どもを持つことに対して,何にも考えていなかったに等しい。

    子どもが生まれて大きくなるにつれて、親の責任を感じるようになってきたが、そんなんでは駄目でしょうか。

    この本を読んで、下重さんが子どももたない理由を理解できたし、そのような選択するカップルが居ても良いとは思う。しかし,子どもを持つのであれば、それなりの理由が必要で、親としての責任を理解した上ですべきというような論調の内容には、正直嫌悪感を持った。

  • 子供を持つ、持たないの選択は自由だ。私もかつては子や家族を持つ事に否定的であった。社会の共通認識(パートナーが居たら結婚するべき、とか、結婚したら子供を作る、とか)も無言の圧力があり辛い部分はある。
    だけど子がこれからの未来を作っていく存在ではある。

    自分と親との関係性や親に対する認識が変われば、また子供を持つ事に抵抗はなくなるだろうか。全ての人に子を持つ・持たない権利がフラットに考えられるように、自分と親との関係に良い思いがない人に関わりたいと思った。

  • 目新しい事は無く、まあ普通の事が書かれていたなあという感じ。

  • 責任が持てないから産まない。
    子供を産む納得できる理由ができるまで産まない。
    すごくよく分かる。産んで終わりじゃない。
    頭でっかちに想像するほど、子供を産むのが難しくなる。

    産むのも産まないのも、自分の選択だし自分の人生。
    悶々とするくらいなら、ここに出てくるご夫婦のように、出来ることやりたいことをして暮らしていきたいと思えた。

  • わたしが子どもをもたない理由。下重暁子先生の著書。視野狭小の島国日本は自分の生き方や価値観と少しでも違う人に対して必要以上に攻撃的、批判的になる人が多い。子どもを持つ持たないは個々の女性の価値観や判断に委ねられるべきで、子どもの有無が女性としての価値の高低につながるような発言は許されません。下重暁子先生のご意見に同意します。

  • 生まれてきたことにずっと感謝出来なかったという著者に驚いた。そうか、そう思う人もいるのか。
    子どもを持たない理由をわざわざ他人に説明しなくてはならない社会、面倒臭い。社会って、結婚はまだなの?子どもは?2人目は?ずけずけと言い続ける要らん世話焼きおばちゃんみたいなものだな。
    子どもがいるのに、アンチナタリズムを唱える知人に違和感を覚えてこの本を読み始めたが、著者は子どもを産むことに反対ではない。
    子どもがいてもいなくても、結婚してもしなくても、人それぞれ。何が幸せかは人それぞれ。そんな著者の訴えに共感した。

  • 説得力があり、とてもすっきりしました。
    私は子どもを持ちたいと思っていますが、
    昔筆者と同じようなことで親になっていいのだろうかと悩んだ時期がありました。
    子どもをもたない女性への偏見がどうかなくなりますように。

  • 「私がこどもをもたない理由(わけ)」 下重暁子
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    産む。産まない。産めない。産みたかった。産まなかった。子どもを育てる。誰かと暮らす。ひとりで生きる。女の人生には、いくつもの選択肢といくつかの決断がある。子どもを産むことは、義務でも務めでもない。一つの選択だ。
    「BOOK」データベースより
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    女の働き方や生き方系の話はやはり興味があるので気になって購入~。
    子無し夫婦生活を選択した著者の主張&エッセイ的な感じ。
    面白かったけど、私自身がこの本でいうところの典型的な子持ち夫婦世帯で著者と違う立場ということもあるので、何を書いてもどっかで角が立ってしまいそうで、とてもとても感想を書きにくい。

    私は結婚も子供を持つことも最初から望んでいたタイプです。
    その願望の根源はどこから?と言われると、「社会」とか「シンデレラ的な物語」からの刷り込みなんだろうと思います。
    そこの刷り込みに疑問を持つような機会もなく、そのまま来ちゃった感じ。
    お姫様がでてくるストーリーは、よくも悪くも古典的な考え方を女子に植え付けるよね。。。

    個人的には、
    「みんな自分が最大限楽しいと思うように生きたらいいじゃん」
    と考えてるので、
    結婚したくて結婚できるならすればいいし、
    したくないならしなくていいし、
    子供も欲しくてその機会があるなら頑張ってみればいいし、
    いらないなら別に子供を持たなくていいと思う。
    回りがなんか言うこともあるからイライラするだろうけど、自分が「これだ!」って思って人生を謳歌できてるならなんかそういう周囲の言葉も聞き流せることが多いのではなかろうか。。。

    この本の最後に子供をもたない人生を選択した人たちのコメントがいくつか載ってたけど、自分で選んでるから、なんかサッパリしてるというか、色々あるけどトータルで楽しいんだろうな、という感じがした。

    「子供がほしいけどできない」と
    「結婚したいけどできない」
    という、願望と現実がマッチできないパターンは難しい。
    どちらも1人でできることじゃないし、願望を現実にするには個人の努力では限界がある。

    私は、「結婚したいけどできない」になる可能性がかなーりあったので、自分が結婚しなかった場合どうなってたのか、よく考えたりします。
    どこかの時点で自分の願望とか寂しいという感情に折り合いをつけて、考え方を切り替えないと心の底からハッピーになるのは難しいように思うんだけど、それが結婚しなかった自分にできてたかどうかは正直かなりあやしい。。。
    願望に折り合いつけられないまま、卑屈さとひがみっぽさが増長して、すごくよくない方向に進んでしまっている可能性の方が大きい。
    自分の考え方を変えるのは、世界を変える手っ取り早い方法なんだけど、一番難しいところでもあると思うので、自分1人の力でその境地に至れたとは思えない。
    なので、既存の典型的な女の生き方を選ばなかった人とか、結婚したかったけど自分の気持ちを整理して卑屈にならずご機嫌に暮らしてる人をみると心の底からかっこいいなぁと思う。

    この著者も書いてたけど、「家族」の定義が男女とその血縁に限られてるのも、多様性や、典型的な道を生きられない人の自由を奪ってるよなぁと思う。
    たとえば私だったら、結婚したくてもできなかったとき、1人でハッピーに生きられる自信はないけど、気のあう友人と家族になって子供を養子でそだてることが選択肢としてあったらすごく良いな、とは思う。
    私は異性愛者なので同性に恋愛感情はもたないけど同性と暮らすのは楽しかったし、子育てするときは男女より女同士の方がうまく回ることも多いような気がする。
    血よりも気持ちの繋がりの方が子育てにはいい影響を与えると思うので、チームワークよく生活を回せるなら同性同士でも別に問題ないんじゃなかろうか。
    外で異性から種だけもらって女同士で自分の子を育てたっていいだろうし。それが男同士だって別にいいし。
    人とコミュニケーションすること自体ハイレベルなことで、そのなかでさらにウマのあう人を探すことも大変なんだから、気が合う相手を見つけたときに性別にこだわってしまうのはもったいない。
    男女だろうが同性同士だろうがうまくいくときはうまくいくし、うまくいかないときはうまくいかないんだから、性別関係ないもんね。

    感想書くの、難しい。
    多分、何を書いてもこういうセンシティブな話は、どっかで誰かを傷つけてしまうんだろう。
    「みんな好きに生きればいい」って思ってるし、いろんな生き方を尊重したいと思ってるけど、それでも知らない間に何の気なしの発言で人を傷つけてることはあるだろうな。私、無神経だし。。。
    難しいね、表現って。
    表現しないのが平和に生きるには一番なのかもね。

  • 著者はちょっとつっぱりすぎのような気がするけれど、それでも、子供を持たないと決めた理由なんかは自分とほぼ同じ。
    なので、少子化に貢献できなかったということに関しての罪悪感が弱まった。
    ていうか、少子化問題と、子供を持つか持たない問題はそもそも別個の次元の問題よね。並列して語るものではないよね。

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著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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