- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763135070
感想・レビュー・書評
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とある街の、とある喫茶店の、とある座席。
そこに座っている間だけ、望んだ時間に移動できる。
そんな不思議な都市伝説が囁かれる喫茶店「フニクリフニクラ」。
だが。実際に時間を移動するのには、いくつかの、とてもとても面倒なルールがあった。
それでも、自分が会いたいと思う人に会いたいとその席でコーヒーをオーダーする客たちと、彼らを迎え入れる店の人間たちが紡ぐ物語。
2016年1月6日、読了。
今年の1冊目はこれ、と決めていました。
少し前から気になっている池袋の天狼院書店。そちらの店長さんオススメの作品なのです。
本当は天狼院書店さんで購入したかったのですが、早く読みたいという気持ちに負けて、地元の書店で購入。
ルールのひとつに「過去は変えられない」という
タイムトラベルものに共通するセオリーがどーんと横たわっているのですが、変えられないのは「過去」であって「未来」はこれからの自分次第という、素敵なメッセージが込められていて、読み終わったあとに清々しい気持ちになれました。
中編連作集のような作りになっているので、気軽に読めるのもいいですね。オススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話題作との事で読んでみた
第1話
何となく想像のついてしまう結末ではあったけどほっこりとした内容
2話以降もこんなかんじなのだろうと読み進めたが
意外性は無いものの涙無しでは読めなかった
まんまと作者の思惑にハマったということかな
どれも家族や身近な人との関係を描いていて共感しやすい良い作品でした -
過去に戻れる喫茶店フニクリフニクラ
そんなキャッチーなこと聞いたら行ってしまいそう
自分ならいつに戻りたいのか?
誰に会いたいのか?
え?どうしたいか分からない?
なんて自問自答しながら読んでしまった
ルールは、
過去に戻っても現状は変えられないということ
それでも人々は過去に戻る
自分の本当に求めるものを必死で考えながら
その後彼らのなかで何が変わるのか
キャラクターたちの人生をチラリと覗きながら
自分の生き様ってどうなの?
といちいち考えさせられちゃった物語
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簡単に言うと喫茶店の決まった席に座ると、自分の指定した過去や未来に行けるという話し。
過去や未来に行くためのルールをはじめ、設定が色々バカらしい部分があったが、話しの内容はうまく出来ていて楽しく読めたかな。 -
ずっと積読になっていたこのシリーズ。
新刊が出るみたいなので読み始めました。
過去に戻れる小さな喫茶店。
ほっこりした話だけどいろいろ考えさせられる部分もあったり、ウルっとくる場面もあったり。
とっても好きなお話でした。 -
前半の文体があまり好きではない。
三人称の文体と思いきやだれかの一人称語りになっていたり、時々ウィキペディアのような説明が入ったり。会話ベースになる後半は比較的違和感なく読めたが。
ストーリー設定は面白かったが、それ以上何も心に伝わってこない感じで残念。 -
過去に戻っても未来は変わらないのに、それでも過去に戻るのはそれだけの悔いがあるからだと感じた。
だからこの本を読んで思ったのは、自分自身、今を後悔なく過ごせてるのかということ。だけど、未来にならないと今の悔いは生まれないし、今は最善と思っていても未来では後悔として残るかもしれないから難しいなと感じた。
誰しも後悔があるからこそ、成長して、人生をより豊かなものにすることができるのではないかと思った。 -
シリーズの第一作目で映画も観に行った。
私もあるな。たとえ未来が変わらないとしても、悲しい結果だと分かっていても、その人と最後に言葉を交わせるなら、喜んで過去にもどるよ。 -
過去に戻り現実を変えることはできなくても、過去に戻り真実を知ることで自分の心のあり方が変わり、現実を強く生きていけるようになる。
人生は一度きり、後悔しないよう大切な人に気持ちを伝えていこう。 -
これって続編あるのかな?
気になる点がいくつかあって、スッキリしないで終わっちゃった気が・・・
タイムスリップがコーヒーの冷めない間だけっていうのが面白いですね。
あ~言っておけば良かった、こうしておけば良かったって後悔する事って多々あると思う。
現実はこのまま生きていかないといけないけど、
小説って変えていく事が出来るから面白い。