ベストセラーということで手にしました。著者の体験をベースにしつつも、お祈りの作法や参拝する神社の選び方など知っていそうで意外と知らないことを説明しており、これから神社を参拝する時の参考になりました。
・神社でお祈りする時には次のように心の中で祈ります。
「住所の氏名です。参拝させていただき、感謝申し上げます。家族が無事1年をすごせますように。はらいたまえ きよめたまえ かむながら まもりたまえ さきわえたまえ」
・神社に参拝する時には事前に次のことを下調べしましょう。これからどういう神社に参拝しようとしているのか。場所はとこで、お祭りされている神さまは誰で、いつの時代に建てられ、どのよらな出来事があつたのか。ゆかりのある人は誰で、どういった人が参拝しているのか。
・参拝する神社は、地元の神社がよい。いま住んでいる場所、生まれた場所、長年通った学校や勤務先のある場所、それぞれに神社があるでしょう。そんな地理的にご縁の深い神社は、きっとあなたを、よそ者よりもひいきにしてくれます。
・成功とは「功を成すこと」。神社は人々の成功を応援してくれます。しかし万能ではありません。得意分野があるのですね。その得意分野を「ご神徳」といいます。人やから見れば、神さまが与えてくれる「ご利益」であり、神さまから見ればおのれの使命です。たとえば天満宮の「天神さま」は学問の神として、「学問の発展」「学業の成就」を使命とします。
・パワースポットが神社のどこにあるのかというと、じつは目印があります。それは「境界」です。(パワースポットは境界(ボーダー)に生じます。ここでいう境界とは、ある次元と別次元の境目です。境界の具体例をあげましょう。まず入口の鳥居です。入口が門の場合は門です。神社の入口は、「あの世とこの世」の境界を象徴しています。鳥居や門の下をくぐって入るときは、次元をまたいているのですよ。だからおしやべりとかしながら、無意識に通りすぎるのはもったいないです。鳥居や門の下にある境界線の前で一度立ち止まり、一回おじぎをしてから入ってください。
・「あの世とこの世」の境界でもうひとつ代表的なのは「川」です。神社の境内にある川は、渡るとやはり違う次元に行くことが多いです。川にかかる橋の上を渡るだけで、次元を超えることができます。
・「けがれ」とは「汚れ」ではなく、「気枯れ」。心の深いところで気力かなえて元気のない状態です。ちよっと疲れたというレべルではありません。みそぎをすることで、イザナギは元気を回復し、さまざまな神さまを生み出したという神話です。
・神社でマインドフルな気分になる方法の一つは「六根清浄」と心で唱えることです。六根とは、眼、耳、鼻、舌、身、意(こころ=顕在意識)なのですが、この六根が清浄ならば「願いごとはすべてかなう」とされています。六根清浄を唱えれば、究極の自然体になり、かなうことしか願わなくなるのです。
・単純作業に没頭すると、フロー状態になりやすくなります。大量の皿洗いや、オートメーションの職工など、なにも考えずに自動的に作業しつづけると,プローに入りやすいのです。六根清浄のようなシンプルな祝詞を唱えながら山歩きなどすると、単純作業に没頭するのと同じような心理状態になり、やはりフローに入りやすくなります。
・神社の神木とエネルギーを交換するには、左手でエネルギーを受けとり、右手でエネルギーを与えます。そうすると、木と自分のエネルギーが循環して、お互いパワーアップします。手と木の間は、数センチあけてください。木もエーテル体があります。木のエーテル体にふれることで、お互いの霊体がパグし合います。
・祈りま、もともとは「意(い)宣(の)り」。意思を宣言する行為です。神社でのお願いごとも、自分の意思を宣言することを意味します。
・神社は人々の祈りの集合体です。神社にお参りすることで、自分もその集合意識の一部になります。ということは、「希望をすでにかなえている人たち」が行く神社に参拝した方かいいのです。希望をかなえた人たちの集合意識の一部になることで、成功者マインドが勝手に身につくからです。
・よく人が参拝する神社であれば神さまは常時いらっしゃるのですが、ほとんど人の参拝しない神社や神職の方が常駐していない神社では、誰かが呼んでこないといけません。参拝は神さまをお呼びするトリガーになります。しかしせっかくお呼びしても、宿る場所(よりしろ)がないと、神さまも降りてこられません。そういうときに、おさいせんなどの「お供え物」が役に立つのです。神さまが宿る場所になるのですから、お供えするときは、「そっと」お渡ししましょう。ちなみに5OO円玉は、大きいのもあるし、それなりの金額なので「よりしろ」に向いています。
・神社を結びつけているのが、産土神と鎮守です。
・産土神は、僕たちが生まれたときに住んでいた土地を守る神社の神さまです。その神社は産土神社といいます。神社本庁に問い合わせて、その土地の住所を言えば、どこが自分の産土神社なのか教えてくれます。
・鎮守とは、いま自分が住んでいる土地の神さまです。ご近所の神社の神さまです。近所に複数の神社があることもありますが、町内会でお祭りを行なう神社があれば、そこが鎮守の神さまです。ご行所の神社には、ちょくちょくご参拝されると、いいでしょう。
・他にも鎮守のような役割をはたすのが、あなたとご縁の深い土地の神社です。鎮守以外にも、職場の近く、学校の近く、実家の近くなど、あなたが長い時間をすごした地域には神社があったはずです。
・神棚に神社からいただいてきた神札(お札)を入れ、米、塩、・水、酒をお供えし、左右に榊という木の枝を立て、神社に参拝したときと同じように拝礼するのです。設置したら、日ごろの感謝に加えて、神社で定番の祝詞「はらいたまえ きよめたまえ かむながら まもりたまえ さきわえたまえ」を唱えるとよいしょう。言葉の意味は、「罪・けがれをとりのぞいてください。神さま、どうぞお守りお導きください」でしたね。
・神棚では日常的にお祈りするだけに、「感謝」の中身がちよっと変わります。神社に参拝した場合は、そこにお参りさせていただけたことへの感謝ですが、神棚の場合は「いまここにあること」を、「ご先祖様」に感謝するのです。日本神道の基本は「祖霊信仰」だからです。ご先祖様を神さまとし、いまここに自分があるのは、ご先祖様のおかげと考えます。ちなみに仏教でお墓参りするのも、祖霊信仰から来る日本独特の風習です。ご先祖様を仏様ととらえるのは、祖霊信仰から来た日本独特の考え方だったのですね。
・起こってしまった現実をどうとらえるかは自分自身で決めることができます。その時に重要なことは、この捉え方でいいかどうかは、自分の感情が判定してくれるということです。もしその見方で自分の気分が良くなるならば、それで正解です。
・神様とのコンタクト方法は、アメリカの大学で教わる本の読み方と基本は同じです。①本を読む前にもくじをざっと眺める。②「問い」をつくり、この本を読む問題意識をもつ。③その「問い」の答えを探しながら、本文を読む。