白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい

  • 共同通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764105782

感想・レビュー・書評

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  • 旧漢字が知らないと成り立ちって解らないものですね。

  • 長い歴史を持つ漢字。種類も多く、複雑!漢字は苦手、という人も少なくないのでは?
    「道」にはどうして「首」があるの?
    「取」にはどうして「耳」があるの?
    漢字学の第一人者・白川静さんが漢字の成り立ちや体系を教えてくれます。
    (kei)

  • 漢字の成り立ちは国の政治(呪術,軍事)に関連するものが多い。犬は災難な時代だったな。読んでいて面白いし,白川静氏は文化勲章を授与される文字学の第一人者ではあるのだが,この漢字の解釈の妥当性はどこまで共有されているのだろうか。

  • 白川静氏の漢字に対する情熱にはいつも驚きますね。この本では、「正」が足を意味する「止」の上に城を意味する一(元は□)が乗っている文字で、城に向かって進軍し、征服する意味であったとは全く気がつきませんでした。そして度々登場する「口」がクチではなく、神への祈りの文である祝詞を入れる「器」だということを解明したところに白川氏の功績があるというのは素晴らしい発見だったわけですね。手、犬、目、臣、矢、其、衣、羊などがいずれも宗教的な意味を持っていたというのもおどろおどろしいものを感じました。「義」の意味がキリスト教に通じるものであることは前々から感じていたことですが、そのことについての言及がなく、それがむしろ世界的に常識であることは嬉しいことです。著者が何度か書いていたように、文字の興りを小学校で教えてくれれば、字も覚えやすいし、故事を知る機会にもなったと思います。変な字と思っていた多くの字がなーるほどと思えてきました。そして戦後、当用漢字にした際の簡略文字が訳が分からなくなったということもその通り、突・臭・戻・器は実は大ではなく犬、顔は立ではなく文でないと、また應は応では、雙が双では、本来の意味が分からないなども全く納得でした。

  • 白川静が甲骨文字や金文から導き出した漢字の原義や各字の関連を説く。古代の祭祀の影響が強いことや、単に「形声文字」と捉えていた字にも音を表す部分に意味が含まれていることが興味深い。当用漢字を作る際に関係性が切られているのが残念。イラストも分かりやすいが、もう少し圧縮できそうな気もする。

  • 文字を見る目が変わる。

  • 漢字のなりたちや本当の意味にびっくらの1冊。

    たしかに興味深いけど
    1冊まるまる同じ論調なので途中で飽きまシタ。

  • 10/03/27。衝動買い。

  • 2007年6月16日購入。
    2017年9月20日読了。

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著者プロフィール

著者略歴

小山鉄郎(こやま・てつろう)
1949年、群馬県生まれ。一橋大学経済学部卒。共同通信社編集委員・論説委員。村上春樹作品の解読や白川静博士の漢字学の紹介で、日本記者クラブ賞受賞。著書に『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』『白川静さんに学ぶ 漢字は怖い』(共同通信社・新潮文庫)、『白川静入門 真・狂・遊』(平凡社新書)、『村上春樹を読みつくす』(講談社現代新書)、『村上春樹を読む午後』(文藝春秋、共著)、『村上春樹の動物誌』(早稲田新書)、『大変を生きる―日本の災害と文学』『文学はおいしい。』(作品社)『あのとき、文学があった―「文学者追跡」完全版』『白川静さんに学ぶ これが日本語』(論創社)など。
2009年から白川静博士の業績を学ぶ同人会「白川静会」の事務局長を務めている。

「2021年 『白川静さんに学ぶ 漢字がわかる コロナ時代の二字熟語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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