脳の中の身体地図: ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ
- インターシフト (2009年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695152
感想・レビュー・書評
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1章 身体の曼荼羅
2章 脳の中の小人
3章 ボディ・マップの決闘
4章 脳も運動中
5章 狂った可塑性
6章 壊れたボディ・マップ
7章 身体を包むシャボン玉
8章 サルからサイボーグへ
9章 鏡よ、鏡
10章 心と身体が交わる場所詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボディマップ。
脳が手足と感じている領域についての本。
例えば、杖やバッドを自分の手足のように使えるのは、脳がそれらの道具を体の一部ととらえているからである。
アクションゲームをしていて、ゲームの中のキャラクターが攻撃を受けるとびくっとしてしまうのも、脳がキャラクターを自分のように感じているからだそうな。
そしてそのフレキシブルさに驚く。身体は一定ではなく変化するし(成長や老化)、環境によっても変わらなければならないから、当たり前かもしれないけど、ここまでじゃなくてもいいでしょ? という予想外のことにすら対応する。(バーチャルリアリティを用いて6本の脚を動かすことすら可能なのだそうな)
よく、本のなかで「魔法使えるのは才能があるから」とか、「超能力を使う感覚は持たない人には分からない」なんていうのがあるけど、これを読むと「そんなことは無いだろう」と思えてしまう。恐らく、魔法や超能力が当たり前の世界なら、「分かってしまい」「使えてしまう」んじゃないの?と思える。
面白かった。
「脳の中の幽霊」を読んでいたので驚きが薄いのが残念。 -
自分の周りの空間をどうやって把握しているのか、自分の動作と周囲の関係をどうやって脳でコントロールしているのか。本当に興味は尽きません。
そこにあるものを手にとって普通に作業している私たちですが、考えてみれば素晴らしいシステムが働いているというわけです。
その当たり前がそうでなくなる・・何らかの障害を持った人の状態を詳しく調べたり、サルの脳のどの部分が認識のそれぞれの局面に反応しているか細かく調べたりと、気の遠くなるような研究の積み重ねで、かなりのところまでわかってきているというわけです。
特に興味をそそられるのは、道具の使い方を習得するとその道具の範囲がボディマップに追加されるというところです。バーチャルな違う形の身体をあたえられれば、それをコントロールすることができるように学習する。人間の能力の可能性は果てしないということです。
また、何らかの障害を抱えたとしても、何か修復の可能性がきっとある、と希望を持つこともできます。 -
資料ID:W0161868
請求記号:491.371||B 53
配架場所:本館1F電動書架C -
おもしろい内容なんだが、少し長く、途中で読みづかれしてしまい、中身をあまり覚えていない・・・。もう一回読みたいと思うし、興味深い内容も多々あることは確か。
特にボディイメージについて幅広く具体的な例で、詳しく記載されてある。 -
仕事がらみの本、息切れしながら読み終わり。うむ、治療はどうボディマップを読むか、どうミラーニューロンンのうらをかくか、てな具合に頭を使っていこう、と思いました。
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市立図書館
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自分が普段やっている、身体意識を高めること、チャクラを開くこと、いろんなポイントへの意識を高めたり経路への意識を高めたりしていることって、なんなのかっていうことがよくわかってきた。
だから、瞑想なんて意味がないとかそういう理解ではなくって、
瞑想だとかなんだとか、古くから受け継がれたそういう技術って、いまだ科学が解明しきれていない、脳のボディマップとその使い方っていうのを、繊細にコントロールする物なんだろうなというのが実感。 -
2009年も脳科学本が多く出ましたが、その中でも一番面白いし読みやすいと思う。
身体を覆うシャボン玉の話は必読。