隣りにいる人 (ショコラ文庫)

  • 心交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778113940

作品紹介・あらすじ

数多の恋愛を経て、小田島達朗が佐倉治樹と付き合いはじめて一年。小田島の仕切る家具工場で働く、地味で控えめな恋人を小田島は愛していた。そんなある日、本社の叔父に騙され取引先の娘と無理やり見合いをさせられてしまう。勘違いし傷ついた治樹の誤解をどうにか解いたものの、治樹は妙に小田島に遠慮するようになってしまい…。「遠くにいる人」シリーズ第二弾。治樹の幼馴染・三津のサイドストーリーも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 付き合い始めて1年たっても自信を持ちきれない治樹。小田島と一緒にいるときは幸せそうなのに、そんな自信のなさを感じると悲しくなる。小田島のことを考えているのは嘘ではないだろうけど、傷付くのが怖いというのもあるだろうな。と思えて。周りのことばかり気にしてしまう性格は中々変わらないだろうけど、少しずつでも自分の希望を口に出来るようになるといいな。と思った。治樹のことばかり心配している三津の恋が今後、どうなっていくのかも気になる。

  • 前作に引き続き、カップリングは小田島達朗(経営者一族の副工場長)×佐倉治樹(家具メーカーの工場勤務)です。付き合って1年が経っています。
    治樹に後輩ができて仕事を教える上での悩みやら、小田島が親族に騙される形でお見合いさせられたり。
    攻めの傲慢さはなくなりましたけど、受けが相変わらずのネガティブ思考です。
    そしてなんだろうな、結構あざといなと思ってしまいましたよ(笑)
    でもまぁ小田島を無意識に信じきれないっていうのはしょうがないかなと思います、前作が前作なのでね。私も信用してません(笑)
    でも今作でびっくりするくらい彼は変わってますので。というか誠実になりすぎてハラハラ感は減ってしまいましたかね。治樹の成長はあまりみられませんが、最後はちょっとは前向きになってたっぽいのでよしとしましょう。

    もう一つ短編が入ってるのですが、それは三津の後輩の臼井からの視点のお話です。
    臼井が三津を意識するまでと、臼井から観た3人(治樹・小田島・三津)の関係性。
    正直三津の治樹に対する気持ちが友情以上だと言うのは知りたくなかったですね、そこは純粋に友情を貫いてほしかったです。
    っていうか治樹が相手なら押せばなんとかなったと思うんですけどね(笑)

  • 前作遠くにいる人がおもしろかったのであわてて続きを買った。
    どうなることかと思ってたけどちゃんと大事にしてるようでよかった。

  • 遠くにいる人の続編。1年後の2人、小田島がめっちゃ改心してる!! 治樹は相変わらず恐ろしいぐらいネガティブです。今回は少し小田島が哀れに思えてしまいました。まぁ、治樹の性格はそうそう治るものではないと思うので、その度に小田島は頑張るんだろうね。今回読んで小田島なら頑張れる気がしてしまいます♪ 頑張れ小田島!! 後半のみっちゃんの話しはちょっとビックリ… みっちゃんは絶対おかんだと思ってたのにw

  • 前回『遠くにいる人』のCPの1年後のお話。
    内容としてはごくごく普通で、前作ほど心惹かれるものは
    ありませんでした。
    というのも、今回のテーマの大半がお見合い話に割かれて
    いて、BLにおけるお見合いネタは正直食傷気味……。
    ある程度人物設定ができあがってる中でのこのテーマは、
    ある意味非常に難しいと思います。
    感想としては、綺麗に纏めたなという感じで、これだけ
    だったら★2つでよかったかなぁ……と思うんですが、
    後半に美味しすぎるお話が。



    受の幼なじみの三津が……!!!



    三津の話だけで御飯3杯くらいいけそうでした。
    これだけでは物足りないので、是非続編を!!!!
    次回への期待値こめて★3つ

  • 小田島達朗(副工場長)×佐倉治樹(技術職)
    付き合いだして1年の二人。GWはたった1日しか一緒に居れないけど、予定を立てて遊びに行こうと考えていた。そんな折、出張のはずの小田島がお見合いをしていて、今回は結婚しなくてもいつかはそんな日が来ると感じた治樹は・・・。
    お互い好きなんだけど、相手のことを想って取る行動が正反対なタイプで相互理解が難しい・・・って話かな。自信満々タイプとネガティブ思考タイプでなんとかかんとか好きという気持ちで繋がっている。
    後半は三津のお話。後輩くんが悶々と好きを募らせていく話。

  • 前巻より気持ちが振り回されてる小田島読めてなんだかスッキリ!!(笑)

    小田島、今まで自分のしてきた事を考えたら
    相手の態度なんて可愛いもんだろに。
    間違った態度を取っていたとしても
    少なくとも小田島の事を1番に思ってくれた結果なんだから。
    ゆっくりと愛情を育んでいけよ…

  • 違う価値観をどうやって擦り合わせるか歩み寄るか、そこに苦労する話でした。互いに歩み寄ってればそんなに難しい話ではないよね。片方は歩み寄ってる様で全く動いていなかった、という話でした。
    前作から思ってたよりは攻がかなりベタ惚れだったのが良かったです。反してそこまでは進歩していない受の謙虚通り越した卑屈さ。信用してるけど、自分に自信がない。一見うまくいっている様で、恋愛してるのかな?という。相手の為と言いつつその実それって自分の事しか考えてないよねと思ってたら、攻からはっきりそう言われてました。なのに何がダメなのか受は理解出来てなくて、伝わってないのが解るから攻はもうどうしたらいいか判らなくなってて、価値観が違い過ぎるとそんなに擦り合わせるのって難しいのかなぁと、このまま拗れてしまうのかなぁと。思ったら「それでも諦める気はない」と攻が思ってたのが良かったです。受も答えは自力ではなかったけど、何がダメなのか考えて漸く理解して、その瞬間即行動したのが良かった。攻も言ってたけど、そのまま行動しなくても結局攻が迎えに行ってたと思うけど、それじゃ歩み寄りじゃないもんね。どちらか一方ばかりが歩んで行く関係はいずれ破綻する。攻がすっごく嬉しそうで、良かったねぇと思いました。良かった良かった。漸くちゃんとくっついたんだと思います。攻だって愛して欲しかったよね。
    三津視点の短編が入ってて意外でした。家族として見守ってるんだと思ってたので、少し意外だったし切なかったです。俺の方がって。でもそれはやっぱり家族愛なんだと思います。さみしいんだよね。三津が幸せになるといいなぁ。三津が誰かと、とかは嫌だなぁと前作の時も、短編読み始めた時も思ったのですが、読み終わったら誰かとでもいいからと思いました。寂しくなくなって欲しい。臼井頑張れ。

  • (あらすじ)
    数多の恋愛を経て、小田島達朗が佐倉治樹と付き合いはじめて一年。
    小田島の仕切る家具工場で働く、地味で控えめな恋人を小田島は愛していた。
    そんなある日、本社の叔父に騙され
    取引先の娘と無理やり見合いをさせられてしまう。
    勘違いし傷ついた治樹の誤解をどうにか解いたものの、
    治樹は妙に小田島に遠慮するようになってしまい…。


    (感想)

    小田島達朗(副工場長)×佐倉治樹(工場勤務)


    付き合い始めてしばらく経つのですが
    いまだになれない治樹。
    小田島からの愛情表現も態度ももらってるのですが
    いかんせん今までいい恋愛をしてきていないので
    どうしても一歩引いた状態。
    そんな時、会社に女性といる小田島を見てしまう。
    同僚にその女性と見合いをしていたと聞き
    (するじゃないの、既にしてたのよ!!)
    余計に気持ちが解らなくなり…

    が、その夜すぐに小田島からその見合いの経緯を聞き
    気持ちは浮上していくのですが…

    まあ、お互いの過去の恋愛経験値というか
    小田島はいわば勝ち組一筋?
    治樹は負け組み一筋?な訳で
    自分が相手の事を思い
    良かれと引く態度を見せる(言う)行動に対して
    相手がどんな気持ちになるか気付かない訳だ。
    しょうがない、今までの恋愛経験が未熟なんだから。

    でも小田島側からの気持ちに気付き、
    自分からちゃんと行動に移した治樹。
    それだけでもよしとしよう。
    だって今までの性格がすぐに治るわけもないし
    それを直していくのが小田島の愛情だろうし。
    時間と小田島の誠実さでカバーです!!
    小田島の今までの態度が態度なんだから、
    もう少し気長に待ってやれよです(^^;)


    そして三津のお話。
    次はこの2人ですかね。
    臼井も気持ちを自覚した事だし。

  • 前作を読んだ時も思ったけれど、この二人ってカップル的に結びつかない感があ相変わらずある。治樹に対する小田島の気持ちに何故か違和感が....。みっちゃんの話も中途半端で違和感を感じ、この作家さんの書く萌えが合わないのかもしれない。

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