No.1レディ-ズ探偵社、本日開業 (ヴィレッジブックス F ス 5-1 ミス・ラモツエの事件簿 1)

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
3.25
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789721059

感想・レビュー・書評

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  • (あらすじ)
    プレシャス・ラモツエは小柄でかなり太っている陽気な女性。若い頃結婚するも夫のDVで離婚、子どもも失っている。34歳の時最愛の父親が亡くなり、父親の遺産で探偵事務所を開業した。ボツワナ初の女探偵は新聞でも取り上げられ、彼女はかなり有名になった。最初に手掛けた事件は行方不明の夫の捜索。ラモツエの捜査により事件は解決した。しかし発見された場所は想定外!アフリカならではの所だった。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ミス・マープルのようなご近所の噂に精通している、いわばおせっかいおばさん。でもマープルのように聡明ではない、まだまだ…

    なにぶん新人探偵なので、尾行しているターゲットを逃したり、女子高生に出し抜かれたりと、ずっこけた部分もある。夫の浮気の証拠が欲しい…と言ってきたクライアントへの証拠の提出の仕方はど~よ~と思う。当然報酬は貰えなかったけど

  • さらっとした短編で読みやすい。
    ボツワナの文化とか、人柄、外国人に対する感情など、じわりとにじみ出ていて、面白い。
    どろどろしない推理ものっていいね。

  • No.1 レディーズ探偵社、本日開業、
    アレグザンダー・マコール・スミス、小林浩子訳
    ヴィレッジブックス

    マ・プレシャス・ラモツエはボツワナでたった一人の女探偵。鋭い洞察力と大胆な行動力で事件を解決に導く。

    私のお気に入りはマ・ラモツエが家のデッキで大平原のきりんやしまうまを眺めながらブッシュティ(ルイボスティ)を飲むシーン。
    ボツワナで働いたことのあるYさんが、ボツワナの景色や人々はこの物語の通りだと、言っていた。

  • アフリカのほのぼのとした雰囲気と独特の事件が面白い。つい、ミス・ラモツエ頑張って!と思ってしまう。表紙の絵も素敵

  • 元気がない時に元気を出すために読む本

  • ボツワナでただ一人の女性探偵・マ・ラモツエの活躍譚。
    なんとも評価の難しい本だった。
    もし舞台が他の場所だったら、半分も読まずに本を閉じただろう。
    ミステリというには謎が貧弱だし、マ・ラモツエが推理する過程がほとんどないし。開業したてで入門書を片手に探偵家業をしている割には、そこから派生するエピソードもないし。
    一見児童文学の様でありながら、その優しい語り口で語るのはマ・ラモツエの悲惨な結婚生活だったりするし。
    かと言って、決して面白くないわけではない。
    マ・ラモツエのキャラクターは魅力的で、ボツワナを中心のしたアフリカを描いた文章と相まってなんとも心地よい空間を作り上げている。
    読んでいくうちにページを繰る手がゆっくりになり、マ・ラモツエと一緒にボツワナの風に吹かれているような気分になっている。
    だからとても難しい。
    ミステリとしたらできはよくないのだけれど、その部分がもっとしっかりとしたらこの作品の持ってる良さは失われてしまうような気がする。
    でも、自分としてはミステリとしてこの本を手に取った訳で…。
    なまじ読後感がよかっただけに本当に悩んでしまった。なので評価は3。

  • せっかくチャンスがあったのに、A.ミンゲラ監督のTV映画を見逃してしまったので(眠ってしまったので)、原作を読みました。たぶん、ドラマは原作の雰囲気たっぷりだったと思います。マ・ラモツエと一緒にいたあの男性はミスター・J.L.B.マテコニだったんだとようやく理解しました。解説の『アンソニー・ミンゲラも絶賛し、シドニー・ポラックとテレビ・シリーズ化や映画化を進めているという。』が悲しいです。ミンゲラ監督のご冥福を祈ります。TVドラマは来年BBCで放送されるようです。原作も続けて邦訳が出ているので、しばらくはマ・ラモツエの世界にはまれそうです。

  • アフリカの探偵社、まるまるラモツエ

  • サバンナのミス・マープル、ついに日本上陸!という帯がついています。
    この作品は、1998年にスコットランドの小さな出版社から出版されたが、口コミで火がつき、英米の大手出版社からも出版され、アメリカで100万部突破、と言う経歴。
    お話の舞台はボツワナ。それって、どこ?どんな国?っていう方が多いんじゃないでしょうか。アフリカって言うと、紛争とか飢餓とか言う言葉が浮かびますが、ボツワナは、アフリカ中央部の内陸国。ダイヤモンドの産出国で、経済状態もよく、中所得国だそうです。

    勿論、独立までは、平穏ではなかったようですが、お話の中では、この国の人々は、素朴で穏やか。
    そんなボツワナに、初めてうまれた女性探偵、マ・ラモツエがヒロインです。
    彼女には家族はありませんが、よく回る智恵と鋭い観察眼、そして、いつも彼女を裏切らない直感があります。そんな彼女の探偵社に事件を持ち込むのは、行方不明の夫を探す妻や、怪しげな父親に悩む娘、と言うのんびりしたお話(笑)。
    鋭い洞察力を味方に、小さな白いバンで大地を駆け回るマ・ラモツエが、なかなか魅力的です。何より読んでいて、すごい悪人や恐ろしい事件が出てこないし、ゆったりのんびりしたボツワナの暮らしが、読んでいるこちらまで、ゆったりさせてくれました。

    ミス・マープルと比べるのは100年早い気はしますが、ね(笑)。

アレグザンダー・マコールスミスの作品

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