ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791766901

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・?

    【期待したもの】
    ・音楽の流れとしてJamendoに代表されるような、これまでにはなかった音楽の提供が、技術の力によって可能になってきている。この潮流に対する何らかの視点が得られれば。

    【ノート】
    ・残念ながら、自分にとっては分かりきった部分と、全然分からない部分の両極端に分かれる内容だった。議論の流れがチグハグな印象があったが、あとがきを読むと、書き下ろしではないとのことで、それが理由か。

    【目次】
    序章 祝祭の風景の一九六〇年代とゼロ年代以降

    第1章 ガジェット化する音楽
    1 音楽のトランスフォーム
    2 音楽遊び?:分割
    3 音楽遊び ?:変身
    4 音楽遊び ?:合体

    第2章 キャラクターをめぐる人形遊び
    1 初音ミクと人形遣い・ボカロP
    2 AKB48をめぐる物語消費

    第3章 ライヴ感の共同体のなかのライフ
    1 「バンド」という「つながり」の物語
    2 キャスト化する人々
    3 音楽+映像+α
    4 命を吹きこまれる像

    第4章 音楽遊びの環境<<ルビ:アンビエント>>
    1 ディスク時代の黄昏
    2 “街鳴り”と“WEB鳴り”

    第5章 浮遊する音楽論
    1 アニメ音楽の非ジャンル性と菅野よう子
    2 編集2.0のプリンセス・やくしまるえつこ
    3 彷徨えるロック幻想

    終章 繰り返されるトランスフォーム

  • ソーシャル化がテーマになっているが、どちらかというと既存の音楽をめぐる枠組の解体への記述が多く、ソーシャル化という点では今ひとつ印象が薄いかなぁ。

著者プロフィール

円堂都司昭(えんどう・としあき)
1963年生まれ。文芸・音楽評論家。1999年、「シングル・ルームとテーマパーク――綾辻行人『館』論」で第6回創元推理評論賞を受賞。2009年、『「謎」の解像度――ウェブ時代の本格ミステリ』(光文社)で第62回日本推理作家協会賞と第9回本格ミステリ大賞を受賞。ほかの著書に『YMOコンプレックス』(平凡社)、『ゼロ年代の論点――ウェブ・郊外・カルチャー』(ソフトバンク新書)、『エンタメ小説進化論――“今”が読める作品案内』(講談社)、『ディズニーの隣の風景――オンステージ化する日本』(原書房)、『ソーシャル化する音楽――「聴取」から「遊び」へ』『戦後サブカル年代記――日本人が愛した「終末」と「再生」』(以上、青土社)。共著に『バンド臨終図巻――ビートルズからSMAPまで』(文春文庫)など。

「2019年 『ディストピア・フィクション論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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