- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791775538
作品紹介・あらすじ
ジャンルを育てたレジェンドたちの証言
少女マンガの「黄金期」は1970年代といわれているが、それまでの作家や作品の記録は多く残されていない。1953年に手塚治虫が描いた「リボンの騎士」から1972年に池田理代子が「ベルサイユのばら」を描くまでのあいだ、少女マンガというジャンルはいかに開拓されてきたのか。少女マンガ界の先駆者たちに、少女向け雑誌の編集者や貸本マンガの関係者も加え50-60年代の少女マンガを語り尽くす。詳注・図版多数。
感想・レビュー・書評
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昔のバレエ漫画について知りたくて見てみました。
ですから全部しっかり読んだわけではありません
バレエ漫画とても多いです!
私の独断で中心は、松本零士さんの奥さん牧美也子さん
そして私の好きな高橋真琴さんと言っていいのではないでしょうか。
当時の少女で、牧美也子さんの漫画を読んでバレエを習い始めた人がけっこういて、森下洋子さんも!なんと牧さんのところに彼女のファンレターがあったのです。
でも当の牧さんは公演すら見たことなく、
ロイヤルバレエの写真など資料をみて描いたそうです。
前に『孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人』を読んだとき、「昭和32年8月ソ連からボリショイバレエ団が初来日。現在の東京バレエ団芸術監督斎藤友佳理さんの母である木村公香さんが自分たちとの違いに大変ショックを受けた」とありました。
もし牧美也子さんの漫画が、動画だったら
当時の少女たちの心を掴むことはできたでしょうか??
〈バレエという題材は、舞踊の華やかさとダイナミズムを表現する必要性から、従来型の画一的なコマ割りから脱却した少女マンガに特有の表現を生み出すことにつながった。いわゆる3段ぶち抜きのスタイル画や、人物を複数コマにまたがって大きく重ねて描くレイヤー構造のコマ割りもこの頃からバレエマンガの流行とともに少女マンガ全体に浸透していく〉と、すごい影響力。
いっぽう高橋真琴さんはイラスト中心になっていきます。
今年GWに70周年の展覧会を高松三越で行ったそうです。
この夏に日本橋三越でも予定しているんですって。
ぜったいに行きます。
余談ですが、この6月の初め、竹石理絵さん(高橋真琴さんのお嬢さんでしょうか?)が真琴画廊の業務を引き継ぎ、新たに、真琴アート株式会社を設立されたそうです。 -
大変な労作。
分厚い対談集で、戦後からいわゆる24年組の活躍する70年代手前までの「すきま」の時代を華麗に彩った少女漫画のレジェンドたちの証言が貴重な本。亡くなった漫画家さんもおられ、時の流れを感じた。 -
生の証言で、少女マンガの黎明期が語られてゆく。私がいちばんびっくりしたのは「富永一朗が少女漫画を描いていた時期がある」ことでした。
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2023/08/22 更新