- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796663700
感想・レビュー・書評
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ミステリーの賞を受賞した人の二作目らしい。
大卒ぷーの主人公が、
父親が執行役員を務める会社に縁故就職するも、
早速出向させられ、
企業探偵をする話。
出向先の事業内容は、主に親会社のトラブルに関する調査。
これが、しょぼい横領とか、些細な名簿流出とか
ぱっと見地味な案件ばかり。
しかし、こういった事案事態は現在の企業に散見され
実に身近な内容と言えるかもしれない。
些細でありながら、
公になれば企業としてのコンプライアンスを厳しく問われる問題。
そういったものを、どのように誤魔化していくか。
そんな、ありそうな面白さが本書の魅力かと思います。
ミステリとしては評価しませんが。
だいぶ後で振り返ってみると、この本意外といい本だったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『このミス』大賞受賞作だそうで。IT企業版「スパイ大作戦」と帯には書いてあります。社内の諸問題を解決する為の子会社みたいな感じかな。法に照らすっていうのとはちょっと違って、企業の利益を優先させる。著者はコンピュータ会社勤務だそうですが、小説の方はそんなにコンピュータばりばりな感じじゃありません。案外アナログよ。
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企業にありがちな日常業務の穴をミステリータッチで描いた作品。
サブタイトルの「日常業務の謎」はちょっと大げさなくらい、実際には日常業務ではあり得ない内容なのが残念。
文体はライトタッチなんだけど、初めて読むせいか、全然物語に引き込まれる感がなかった・・・