最後の証人

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796676861

作品紹介・あらすじ

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。

感想・レビュー・書評

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  • 交通事故でムスコさんを失ったご両親。
    事故発生時ムスコさんと一緒にいた友達は、赤信号で横断歩道に車が突っ込んできた、運転手は酒臭かったと供述してきたのにも関わらず運転手は不起訴になる。
    捜査した警察に行ったり弁護士に相談したりお父さん頑張りますが状況変わらず、七回忌の日に偶然にも運転手を見かけたことで遂に復讐に動き出すご両親のお話。

    復讐の結果...
    あらゆる証拠から復讐劇の犯人は間違いなく有罪、その犯人から無実を主張しての弁護を依頼されたヤメ検弁護士 佐方先生。
    勝ち目のない裁判をどー戦うのか?
    最後の証人の出現で裁判はどーなるのか⁉︎

    面白かったです(๑˃̵ᴗ˂̵)

  • ホテルの一室で起きた殺人事件は
    7年まえの交通事故と関係があった
    地元の有力者が起こした事故は
    警察上層部の指示で隠匿された
    納得のいかない両親は復讐を計画する
    それは妻が余命いくばくも無いと
    診断された時
    それにしてもストーリーが巧み
    被告人が思い描いた人物ではなかった
    最後の証人も思いがけない人物

    人は生きていく時
    正義とか良心とか
    青くさいけど大事なんだ

  • 面白かったです、法廷だ、裁判だ。

  • 佐方シリーズ第1弾。佐方弁護士の何にも惑わされず本筋を追求していくスタンスがかっこいい。最後のどんでん返しまでハラハラの展開でとても面白かった。

  • 飲酒運転はダメ

  • 何回か、あぁそっちか、と思わず呟いてしまいました。この復讐が無ければ明らかにならなかった真実。目的ははたせなかったけど、その真実に目が向けられたので救われた気がした。

  • 「ザリガニの鳴くところ」を読んでいたら、妙に裁判モノが読みたい!という気持ちにかられて探していたところ、この本を見つけたので早速図書館で借りて読んでみた。
    話自体がコンパクトにまとまっていて、無駄がなく非常にテンポよく読める本だった。必要以上に話の本筋から逸れたエピソードが多いと読んでいてダルくなってくるのだが、そういったことを全く感じない本だった。300ページくらいあったが、ほぼ1日移動やスキマ時間で読んでしまうことができた。
    内容的にも十分楽しませてもらいました。プロローグ~中盤までも十分面白いのだが、中盤のある一文からガラッと見方が変わる。たぶんほとんどの人がそこで「ん?」となって思わずページを目繰り返すんだろうなと笑
    そこからのスピード感がたまらない。暴かれていく真実、タイトル通り「最後の証人」の登場により、被告人は追い詰められる。結末も気持ちの良い終わり方だったと思う。
    ただ一つ、個人的に疑問に思ったのは、主人公(被害者の夫)の気持ちの部分。思い描いていた結末は変わってしまったけど、主人公にとっては思いもよらない最高の結末だったはず。しかし、なんとなくその辺りの描写がモヤッとした感じのまま終わってしまった。
    とはいえ、これは本当に感じ方人それぞれだと思うので、良い作品という評価には変わりないです。
    読了後調べたところ、この本はシリーズ化されているとのことで、他にも何冊かあるらしい。今回の弁護士編ではなく、検事時代編の作品とのことで、こちらもまた読んでみたいと思います。また一人、おもしろい作家さんを知ることができました。

  • 素直に疑わずに読んだ。その結果、途中で意外な展開になった。全体的に暗く救いが少ない話に思えた。一方から見る正義ともう一方からみる真実は違う。佐方シリーズとして初めての作品。子を想う親の気持ちを考えながら読むと辛かった。

  • 悲しい

    ただ 悪役があまりに悪役すぎるのが カリカチュアが過ぎる

  • 一気読みしてしまった。孤狼の血シリーズは読破済みなので、次は佐方貞人シリーズを読み進めたい。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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