巨人たちの落日(下) (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797362756

作品紹介・あらすじ

この戦争はいつ終わるのか…。各国でスパイが暗躍し、皇帝が倒され、労働者たちの運動が熱を帯びる。かつてメイドとして仕えたエセルと負傷兵となった伯爵フィッツにも皮肉な運命の再会が-。生死すら分からぬまま引き裂かされたワルターとモードは愛を貫くことができるのか。そして革命の波に揉まれるグリゴーリイの決意とは?物語は深い感動と余韻を残すラストを迎える。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争が終わった。傷を負う者、財を失う者、のし上がる者、戦前とは全く違う生活と価値観になった。大聖堂は壮大な物語をハラハラしながら読んだけれど、こちらは自分の歴史に対する知識不足が悔やまれた。ただ、大戦後の国際連盟をつくるための委員会で日本が人種的差別撤廃を提案した点、多国からはスルーされたが誇らしかった。戦争関連の物語はどれも痛ましくて辛い。ただ戦争を回避したくても回避できない構図が垣間見れて、小説なんだけれども考えさせられた。大聖堂の続きを読もうか悩み中。

  • 一言でいうと、長い。
    長過ぎるよー。

    主人公がいろいろ変わることで、舞台が変わって
    飽きないような構成になっているが、やはり飽きる。

    意外と話は淡々と進み、淡々と終わって
    長い割にはなんか物足りなかったかな。

  • 7月-8。3.5点。
    第一次世界大戦、終戦。
    主人公それぞれが、成長・挫折・成功。
    次作は、主人公たちの子供が活躍する模様。
    楽しみ。

  • 大戦の終結と、それに伴う貴族/保守男性などの旧勢力の凋落と労働者/女性の台頭を示唆して物語は終わる。
    戦争で負傷したり不幸があったりはしたけど、メイン人物のほぼ全員がそこそこハッピーエンドというのはたいしたものである。
    日本の作家なら、これだけの大河ものだと何人かは因果応報的に殺されたり馳星周的な結末を迎えさせるんではなかろうか?

  • 第一次大戦大河ドラマの最終巻。

    少々冗長。

    ロシアでのレーニンとトロツキーによる赤軍革命、ロシアへのイギリスの介入、イギリスでの労働党の躍進、ドイツの戦後補償による国内経済の疲弊など。

    欧州の国民国家の成立を理解するための本としては良くできているが、だれる。

  • 「大聖堂」を読んだあとだと、物足りなさを感じる。
    ヨーロッパの戦争の複雑な状況が描かれていて勉強になった。

  • 第一次世界大戦の戦場の様子、戦時中の国の様子、そしてこの未曾有の戦争で起こった社会の変化などがいきいきと描かれていておもしろかった。
    戦争を通して運命が大きく変わった登場人物たちも、新しい世界でそれぞれの道を歩き出す。ケン•フォレットの小説ではいつものことだが、女性がしっかりしていて元気がいいので、つい応援したくなる。
    あとがきに、二十世紀を舞台にした次の作品も、とあったのでぜひ読んでみたい。

  • 第一次世界大戦を終えた家族たち。
    新しい火種のくすぶる未来をかんじさせて大叙事詩は終わりました

  • 資料ID:92111554
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

  • 第一次世界大戦からロシア革命へ。最後の方では、ヒトラーのミュンヘン一揆もでてきて、20世紀前半のヨーロッパからロシアの政治地図の変化が、個人個人の動きと重ね合わせて描かれていく。
    身近な歴史ではないので、感情移入が少し難しい所がある。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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