イノベーションのジレンマ 増補改訂版: 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798100234

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に必読の本の一つ。何をやっていても自分の発想が広がると思う。

  • 評価の高い本だが、非常に読みづらかった。

    第一章で挫折したため、第十一章のまとめを先に読み、理解を進めた。最悪、第十一章だけ読んで終わりでもいいかも。
    個人的に第十章がオススメ。電気自動車の例が、テスラと結びついて面白い。

    また、「イノベーションのジレンマ 要約」でGoogle検索してヒットした情報が参考になった。特に、ダイヤモンドオンラインの記事が簡潔でわかりやすい。

  • イノベーションのジレンマ、これが意味することは実績のある企業が新規参入企業に負けるということだ。
    本書はこのジレンマが経営陣の間違いなどではなく構造的に生じる問題だということを説明する。

    良くも悪くもビジネス書という感じがしたが(豊富な具体例がある一方で冗長なところもある)、全体的に見ると分かりやすく纏まっている。

    なお、本書では製造業しか扱っていないため、ほかの業界にも応用できるのかが気になる。
    また、現在のIT発達により産業の構造が変わり、必ずしも製造業ですらこの法則が当てはまるとは思えない。

  • 20200121
    持続的イノベーション競争を勝ち抜いてきた"優良企業"が破壊的イノベーションに対応できないのは、"大企業病"といった組織的な問題、技術力がないという問題以上に、破壊的イノベーションが短期的にみて事業的にうまみがないが先行者利得が大きいからである。
    ・破壊的イノベーションとは、①既存技術にはない特性をもち、多くの場合よりシンプルで信頼性が高く便利、かつ、低価格②主流市場で必要とされる機能の向上よりもハイペース機能の伸長があり将来的に追い付く。既存技術の伸長スピードよりも破壊的技術の伸長スピードが高い必要はない、既存技術の伸長スピードは市場が求めていないレベルであることが多い
    ・"優良企業"とは発生する頻度の多い持続的イノベーションにうまく対応できる企業である。持続的イノベーションにおいては顧客の声を分析し事業的なうまみのある案件に投資する判断基準と効率的な企画・開発・製造・販売のプロセスを持つことが重要。"優良企業"はこれらの能力によって求められる技術力の高さとは関係なく、持続的イノベーションの競争を勝ち抜いてきたが、これらの能力は破壊的イノベーションの無能力になりうる。
    ・破壊的技術が主流市場で通用するまでの間は新しいニッチ市場を探す必要がある。単価の安さと既存技術にはない特性をいかす市場を探す。小型ディスクにおけるミニコン、パソコン。オートバイにおけるオフロードバイク。
    ・破壊的技術を優良企業が実現できないのは、資源がないからではない。現在の主流顧客が求めず、利益率もひくく、規模も小さいため事業的なうまみがないためである。うまみがない事業はしないというロジカルな意思決定が破壊的イノベーションを阻害する。
    ・ニッチ市場は主流市場に比べて利益率が低く、規模も小さい。主流組織とは異なる価値基準に従って、独自の高効率なプロセスを作れる独立性の高い組織を作る必要がある。フルタイムのメンバーがいる別会社とするか、一時的なパートタイムメンバーのプロジェクトとするかはその技術の難しさによる。
    ・破壊的技術では新たな市場が必要で、いまない新たな市場を分析することはできない。最初から成功するように計画するのではなく、失敗をしてもよい余裕をもって学習を計画するのが重要☆リーンスタートアップにつながる考え

  • ディスク・ドライブ業界の歴史を分析しながら、なぜ優良企業が失敗したのかをひも解いている。その理由の1つが、既存顧客による束縛だ。新しいアイデアがあっても、既存顧客がいるために挑戦できない。また、小規模な市場では、市場が小さすぎて大企業は成長できない。そして、存在しない市場は分析できないため、破壊的技術を興しにくい。クリステンセン教授は、学業的偉業がありながら、5児の父親で、日曜の礼拝を欠かさない。次の講義が印象的。「本当の幸福はお金ではなく、家族やコミュニティーから得られるということを覚えておいてほしい」

  • 破壊的イノベーションとはすなわち技術の(飛躍的な)進化であり、研究によって生み出された新技術は資本主義の力で世の中へ浸透していくのだということがよく分かりました。世に溢れる製品に対する見方が変わる一冊です。

  • 技術革新が巨大企業を滅ぼすという論文。IT関連が中心で、しかもディスクドライブの業界を例に上げているので内容はすこし難しい。他にはバックホー、ホンダのスーパーカブのエピソードもあった。

  • 破壊的技術と持続的技術の経営の難しさを主にコンピュータのハードディスクの事例を挙げて考察している。大企業ほど、破壊的技術を立ち上げ、ビジネス化する難しさを説いており、イノベーションのジレンマとしている。これを乗り切る解決策は明言していないが、このジレンマを理解して経営しなければ、確実に経営失敗に陥ることがわかった。190908再読

  • ディスク・ドライブ業界や掘削機業界などで起こったイノベーションがあります。そのイノベーションに対して、その業界の企業はどのように乗り越えていったのかが書いてある本です。性能はよくないが、ものとして小さくなったが、市場がまだ開拓されていないので、そのイノベーションを無視して今の市場の製品を作る。しかし、その数年後、無視した製品の市場が開拓され、慌てて製品を作るが、もう手遅れになっていることが多い。そのようなことを防ぐためにはどのようにすればいいのかを考えることができます。
    最近の世の中は、市場の流れが速く、すぐに新しい製品が出てきます。その波に乗り遅れないようにするために、過去の事例を知っておくことは大切なことです。ぜひ、読んでみてください。

  • ともさん私物

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