小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物

  • 489人登録
  • 4.03評価
    • (39)
    • (51)
    • (26)
    • (3)
    • (1)
  • 45レビュー
制作 : Production I.G×ニトロプラス 
  • マッグガーデン (2013年4月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800001429

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物の感想・レビュー・書評

  • 狡噛がなぜ標本事件にそんなにも執着するのか、ようやく少し理解できた気がする。逆に言えば本書を読まないと佐々山の人となりや魅力は全くわからなかったので、「愛すべきクソ野郎」の意味がやっとわかって嬉しい。あのピンボケした「マキシマ」の写真は瞳子が撮ったものだったとは。よくうまく繋げたなと思う。

    本書は佐々山の物語であると同時に、監視官だった頃の狡噛の物語でもある。狡噛が槙島に対して抱いた感情、桜霜学園の捜査でようやくその尻尾をつかんだときの気持ち。ノナタワーで対峙したときの「お前は槙島聖護だ」に込めた思い。「もう二度とごめんだね」という台詞が本心からきたものだということ。佐々山に対する贖罪と復讐心で心底疲れていたのだろう。この執着の由来もようやく理解した。

    狡噛は佐々山をパラライザーで撃つことができなかったと悔やんでいた。本編1話で朱がパラライザーで狡噛を撃ったことに対して、全く機嫌を損ねずに、むしろ感心したように対応していたのはこのことがあったからなのかと思った。また、「執行官に謝る監視官は珍しい」という台詞は佐々山が狡噛に対して発したものだったり、「執行官とうまくやっていける」という台詞は狡噛が宜野座に対して発したものだったりと、監視官狡噛と執行官佐々山の関係性が後の監視官朱と執行官狡噛に対比されているように感じた。そして宜野座の中間管理職的な苦悩はこの頃からだったのか、という妙な納得も。

    文章がこなれていない印象を受ける点、細部の誤植や文字表記不統一が気になったものの、ストーリーそのものは名作。本編しか観ていない人はおそらく、狡噛の執着も、佐々山の魅力も、理解できないという人が多いのではないか。本書の内容も本編に入れ込んで欲しかった。

  • 正直、とても読みにくい。

    とはいえ、中盤からの盛り上がりは臨場感があり、事件の真相が明かされていくハラハラ感は楽しかった。
    佐々山とヒロイン瞳子の描き方は好ましく、著者の愛を感じられた。

    が、視点がころころ変わるにも関わらず、それぞれのキャラの考えが浅い。心情が大げさすぎたり、伝わりにくいとムラがあって振り回される。群像劇とは程遠い。
    何より、原作主要メンバーが魅力的に描かれていない。全員アニメとは関係のない別のキャラだろうかと思うほど、キャラの像が掴め切れていない印象だった。

    結局、"標本事件真相が明らかに"の謳い文句は、どこにいったのか、アニメ本編で疑問を抱いていた部分は一切描かないで結末だけを迎える。
    ミステリーとしても面白くないし、アニメ原作のノベライズとしても面白さに欠けて残念だった。

  • アニメ「サイコパス」の前日譚。アニメを観てから読むべし。アニメ観る前だと背景がわからず、さっぱり感が漂いそう。

    シビュラシステムは割と好みなんだけど、こういうシステムがはやると、人は楽をするようになって、できないことが増えていくことが問題なんだろうなぁ。

    ちなみに漫画版の「名前のない怪物」の連載が「PSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也」という名前で始まっている。2015/05/10 時点では未完で単行本が2冊という状況。こちらは、小説よりも設定を掘り下げている感じがする(別のエピソードも追加されている)ので、そちらもおすすめ。

  • 「PSYCHO-PASS」外伝小説。本編でちらりと語られた、過去の「標本事件」の顛末を描いた一冊。本編を知らない人がここから入るのもいいかもしれないけれど、本編を知ってる方がより楽しめるのは間違いありません。
    あまりに凄絶な「標本事件」だけれど、その裏に隠された犯人の物語は、どこかしらおとぎ話めいていて魅力でもあります。そしてこの物語の主役ともいえるかもしれない佐々山も魅力的。ただ、事件の結末を本編で知ってしまっていると……なんともやりきれないなあ。

  • アニメのノベライズ。アニメを見ていればわかるのかもしれないが、最後で犯人がどうなったかが曖昧なまま終わる。犯罪者となりうるものを事前に炙り出すこともできるシビュラシステム(包括的生涯福祉支援システム)に何らかの欠陥があることを匂わせて。本作だけだともやもやが残る。続きに期待。

  • 標本事件の真相。狡噛さんの監視官時代、つまり、猟犬(執行官)になるきっかけになった事件の話。
    佐々山との関係に苦悩する狡噛さんが……ファン必見(ぇ そー考えると常守さんよく狡噛さん撃ったね。運命を変えた1発。心で動く人、羨ましい。

  • アニメ「サイコパス」で断片的に語られた「標本事件」の物語の全貌が描かれていますが、同時にこの物語は狡噛がなぜ監視官から執行官になり、槙島に対してなぜあそこまでの執念を持っていたのかが分かる物語でした。
    狡噛の過去を知ることができる小説ではありましたが、ページ数の関係からなのか、登場人物の視点を絞りきれていないからなのかは分かりませんが、物語を描く文章力はもう少しかなと思いました。

  • 咬噛さんが佐々山との人間関係に悩み,衝突し仲直りすることで,関係を築いていく過程で,咬噛さんのアニメにはない初々しさを垣間見た感じがします.

  • これ読むとほんとに佐々山さんが好きになる。
    あと内藤さんはどこ行ったの?(好き)
    なんで朱ちゃんが来た時はいないんだろう…
    って思った

  • 「悪意をもてあましたただの人間だ。それならば。人間である自分が、到達できない存在ではない」
    「……お前、楽しそうだな」
    「人間はいつだって理屈じゃなくて、心で動くんだから」

  • 標本事件当時のエピソードが気になって読み始めたものの…なんとも不完全燃焼気味です。
    この事件の結末はアニメ本編を見ていたのでわかっていましたが…そのラストが納得いかないとかではなく、そこに至るまでの経緯が。

    無駄な改行が多いのと文字サイズが大きいせいでページが嵩んでいるだけで、これを文庫サイズに直したらもっとペラペラになりそう。それと誤字脱字、登場人物の役職名間違いなど細かい部分が気になりました。

    この標本事件のエピソードだけを切り取るよりも、もっとこの当時のメンバーで過去に解決してきた事件エピソードとかも読めたらもっと面白かったかなぁと思います。

  • 大変、はやくシーズン2観たいのと、これドラマCDになってるはずだから聞きたい……!

  • まだ青かった狡噛さんと佐々山さんの話。監視官時代の狡噛さんが真面目で無垢で若くて、読んだ後切なくなりました。

  • 狡噛さんが監視官時代の「標本事件」の物語。
    執行官をドミネーターで撃てなかった狡噛さんと、撃てた朱ちゃんの違いが、その後の二人の人生の差を生んだんだなーと実感。
    よくできたストーリーなので、このスピンオフもぜひ、映像化して欲しいです。

  • 本編はゴリゴリに進むスピード感が気持ちよかったけれど、こっちは硬質な中に柔らかさがあり切なさが迫ってくる文章でした。 
    コウちゃんが青いです。
    そしてギノさんが……かわいいいきものだったw

  • サイコパス、上下巻で、過去の類似事件、&彼らの過去の傷としてちょびっと触れられていた事件の話。
    上下巻より、文章が読みやすかった。ライターさん変わったのかな?

  • 麻雀でのやりとり、一見すると誰か何を言っているのかわかりづらい場面でしたが、『牌をきって言葉をまわす』という解釈が面白い。
    これで誰が言っているか理解できます。
    そんな演出は「あ」「い」「う」「え」だけで、
    こういう会話シーンの作り方も、
    使い方もあるんだと関心しました。

    それと読み進めれば、読み進めれるほど、
    狡噛と朱は同じ境遇だったんだなと。
    監視官と、執行官の複雑な関係。
    執行官を撃てなかった狡噛、執行官を撃った朱。
    それによって、二人の運命は大きく変わったとも見えます。
    比較対象ですね。
    佐々山を失った狡噛の心、舩原を失った朱の心。
    復讐者と、変革者。
    色々な比較があるように見えます。

    そういった意味でいえば、
    狡噛さんはただ真面目過ぎたということなのでしょうか。
    逆に考えれば、PSYCHO-PASSは朱ちゃんが成長していく物語だったんだなと、再認識出来ました。

    ただ狡噛は撃てなかった自分が、本当は一番許せないのかもしれませんね。
    結果的に、佐々山を撃てなかったせいで、仲間を三人も失いました。
    かがりくん、とっつあん、佐々山。
    だからこそ、引き金を絞らないわけにはいかなかった。


    標本事件。
    なまえのないかいぶつは、何を表しているのか怖いものですね。
    それは、殺意なのか、シビュラシステムなのか、自分自身……はたまた別の何かなのか。

  • 「標本事件」を描いたスピンオフ。とにかく狡噛さんが若いというか青い。1期EDの聴きかたも変わってしまいそうです。ただ、佐々山が負傷したところで話が途切れているのがやや不満。そこからが大事なのに……。

  • アニメ本編が好きで買ったはいいものの、なかなか読めずにいたが、ようやく読めた。読み始めてみると、やはり物語に引き込まれて一気に読んでしまった。

    スピンオフノベルとしてよく出来てると思う。
    本編を見る前に読むと本編をいっそう楽しめるような内容になっていて、もう一回見直したくなってしまった。
    標本事件の前の刑事課はこんな感じだったのかな、と思うと、やや感傷に浸ってしまう。そんな感じで、次のスピンオフにも期待。

  • 標本事件の話。
    佐々山と狡噛のやり取りが読めて良かった。

  • アニメ本編は視聴済み。
    若かりし頃の狡噛さんはなんて初心なんだ…と本編での格好良さに痺れていた私としてはびっくりしましたが、佐々山との信頼関係を築いてゆくというあくまで真面目で誠実な姿勢が狡噛さんらしいなぁと感じた。
    それからドミネーターを撃てなかったかというのが朱音ちゃんとの違いだったのだろうか…と思ったりもしました。
    自分は間違っていたのか…と自問自答してしまうような出来事ばかりでこれが正しいなんて軽々しく言えないような雰囲気があって、でもどれも正しいなんて都合のいい事も言えないそんな蟠りを感じました。

  • TVアニメでは深く触れられなかった「標本事件」を軸にした物語です。
    これを読むと執行官としての主人公の人格形成や、過去と現在のそれぞれの立ち位置がすごく分かり易い。
    執行官であり部下である佐々山に過去言われた言葉を
    アニメ版の現代で主人公が口にしていたり
    アニメ版での新人監視官と、この物語の中の監視官時代の主人公が
    似た境遇に立たされるけれど全く別の選択をしていたり。
    色々考察しながら一気に読めました。

  • ◎帯コメント:関智一

    「標本事件」……監視官・狡噛慎也を
    猟犬に堕とした事件の真相。

    それは俺の想像を
    遥かに超えていた!

  • アニメ本編ではさわり程度にしか紹介されていなかった標本事件の全容。監視官時代の狡噛や執行官の佐々山の人となりがわかる物語。

全45件中 1 - 25件を表示

小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物の作品紹介

西暦2109年。人間の精神を数値化し、最適幸福が追及できるようになった未来世界で、システムの導き出した"犯罪係数"をもとに、犯罪者とその予備軍"潜在犯"を取り締まる治安維持組織"厚生省公安局刑事課"。潜在犯でありながら犯罪捜査の実動を担う"執行官"と、模範的社会性を持つキャリアとして執行官の監視・指揮を担う"監視官"のチームで活動する彼らは今、後に"標本事件"と呼ばれる猟奇殺人事件"広域重要指定事件102"に総力を持って当たっていた。ある雨の日、廃棄区画で発生した騒ぎの鎮静に向かった一係所属の監視官・狡噛慎也と執行官・佐々山光留は、区画の片隅で、私立女子の名門"桜霜学園"の生徒・桐野瞳子と出会う。それは、待ち受ける悲劇の始まりだった-。「標本事件」…監視官・狡噛慎也を猟犬に堕とした事件の真相。TVアニメ12話の脚本家が標本事件の真相を綴る外伝ノベル。

ツイートする