-
そして誰もいなくなる 改版 (中公文庫 い 74-7)
- 今邑彩
- 中央公論新社 / 2010年4月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
ハサミ男 (講談社文庫)
- 殊能将之
- 講談社 / 2002年8月9日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)
- 小野不由美
- 新潮社 / 2013年6月26日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
小説 PSYCHO-PASS サイコパス ゼロ 名前のない怪物
- 高羽彩
- マッグガーデン / 2013年4月4日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
正直、とても読みにくい。
とはいえ、中盤からの盛り上がりは臨場感があり、事件の真相が明かされていくハラハラ感は楽しかった。
佐々山とヒロイン瞳子の描き方は好ましく、著者の愛を感じられた。
が、視点がころころ変わるにも関わらず、それぞれのキャラの考えが浅い。心情が大げさすぎたり、伝わりにくいとムラがあって振り回される。群像劇とは程遠い。
何より、原作主要メンバーが魅力的に描かれていない。全員アニメとは関係のない別のキャラだろうかと思うほど、キャラの像が掴め切れていない印象だった。
結局、"標本事件真相が明らかに"の謳い文句は、どこにいったのか、アニメ本編で疑問を抱いていた部分は一切描かないで結末だけを迎える。
ミステリーとしても面白くないし、アニメ原作のノベライズとしても面白さに欠けて残念だった。
2013年4月13日
-
夜行観覧車 (双葉文庫)
- 湊かなえ
- 双葉社 / 2013年1月4日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
女の嫌な醜い側面を描くのが本当に上手い。
最後まで殺人の瞬間や、当事者側である母と父のことを一切描かないで貫いたのは凄い。
加害者であり被害者でもあるその家族が、世間からは「加害者の立場」として認識されるのはなるほどと唸った。
しかしオチの付けかたが、いかにもな希望の残るありがちな締めで、結局なあなあで終わらせられて少し不満が残った。
湊さんのもっと毒々しさがる結末が良かった。
2013年4月13日
-
死神の精度 (文春文庫 い 70-1)
- 伊坂幸太郎
- 文藝春秋 / 2008年2月8日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
盤上の敵 (講談社文庫)
- 北村薫
- 講談社 / 2002年10月16日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
心霊探偵八雲8 失われた魂 (角川文庫)
- 神永学
- KADOKAWA / 2012年8月25日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
読むのが惰性になりつつある。
もうすぐオオラスなので少しの期待をこめて★3つ。
-
タイム・ラッシュ: 天命探偵 真田省吾 (新潮文庫)
- 神永学
- 新潮社 / 2010年7月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
茨文字の魔法 (創元推理文庫)
- パトリシア・A・マキリップ
- 東京創元社 / 2009年1月9日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
私にとっては湊さんの3作品目なのですが、珍しく後味が悪くない話でした。正統派じゃないハッピーエンドです。
様々なNのために交錯する思い。話の組み方が巧みなので、後半はひきこまれるように読みましたが、没個性的な作品だと思いました。
2012年2月8日
-
白い月の丘で (カドカワ銀のさじシリーズ)
- 濱野京子
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2011年1月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
碧空の果てに、の続編。とはいえ、前作を知らなくて十分に楽しめます。
少女漫画がのような、甘酸っぱい三角関係を描いたファンタジー。更に前作のようにそこに政治が絡んでくる、という内容でした。いやー久しぶりにドキドキしながら、三人(ともう一人)の関係を見守りました。
しかし、やはり後半過ぎたあたりからかけ足になって、急激に話がトントンと進みます。折り畳みすぎです。
あと前作と同じ世界観なので、前作ファンの人はにやにやと楽しめる箇所も勿論ありますよ!
2012年2月8日
-
エマの秘密に恋したら… (ヴィレッジブックス S キ 1-4)
- ソフィー・キンセラ
- ヴィレッジブックス / 2007年4月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
- 麻耶雄嵩
- 講談社 / 1996年7月13日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
とにかく意地の悪い小説です。節々から意地の悪いオーラがでております。
無理やり解決する、ご都合主義的な部分が多いです。そういう部分も含めての「アンチミステリー」の作品です。
犯人は割と簡単に解かると思いますが、面白いのはブラフの張り方。誘導というよりは、正答以外の答えをいかに「正しい」ように見せる姿がよくあるはったりと違って面白い。
後半の怒涛のどんでん返しは正に嵐。もうくどいほどです。
21歳のデビュー作ということで、拙さはありますが、鋭さのある変わった切り口だと思いました。
-
星を継ぐもの (創元SF文庫) (創元推理文庫 663ー1)
- ジェイムズP.ホーガン
- 東京創元社 / 1980年5月23日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
分身 (集英社文庫)
- 東野圭吾
- 集英社 / 1996年9月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
あらすじで、結末まで寸分違わず予想できました。
が、ミステリーではなく、「サスペンス長編」だったので、推理には期待せず、設定に惹かれ読み始めたのですが……全体的に薄いと感じました。
さらさらと展開が進んでいくので、後味の悪さはありませんが、驚きも衝撃も胸を打つものもありません。
ですが、母から子への想いは、じんと胸の痺れるような家族愛で、流石の東野圭吾だと思いました。
2012年1月20日