保健室の先生は迷探偵!? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.26
  • (4)
  • (26)
  • (30)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 195
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800200709

作品紹介・あらすじ

私立高校・山瀬学園で悪質ないたずら事件が発生する。女性教師の惨殺死体を描いた油絵が、廊下に飾られたのだ。校長からの特命で、養護教諭の茂木遙は美術教師の椎名巧とともに、「殺人画」を描いた犯人を捜すことになる。遙はやる気のない椎名に辟易しながらも、極秘に調査を続けるが、やがて第2の「殺人画」が飾られ、事件は思わぬ展開をたどる。犯人は生徒なのか!?犯行の真の動機とは?-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ものすごくおもしろいわけではないけど、なんか引き込まれる不思議な魅力のある作品。主人公の保健の先生のまっすぐなキャラクターによるところが大きいかも。
    ミステリーとしてもおもしろかったですが、題材が絵画なのでビジュアルを提供されない読者側はちょっと不利ですね。

  • 学校を舞台にしたミステリ。なんとも凄惨な殺人事件が、実際にではないけれど起こります。「無記名の悪意」ってのは考えるとかなり怖いけれど。この事件の真相はどうにもやりきれなくって。たしかにたいしたことじゃないといえばそうなのかもしれないけれど。加害者側と被害者側の温度差が悲しいなあ。
    とってもいらいらさせられた彼の意外な側面にも感服。保健室の先生同様振り回されちゃいました。

  • 高校の廊下に飾られた殺人絵画。教師の殺害現場を描いた絵に込められたメッセージは何か。保健室の先生と美術教師によるドタバタミステリー。読みやすかったのとキャラクターがわかりやすく感情移入しやすかったのがよかった点。軽さが気になる人は読まないほうがいいんだろうなと思うくらい軽かった。ただそこが魅力でもあるのは間違いない。

  • 最後はベタな気もしますが、全体的によくまとまっていると思います。

  • タイトルのとおり保健室の先生が校内のいたずらを調査するお話。話自体は結構面白いんだけど、なんかそれっぽい言い回しを無理に使おうとしているように見える。

  • 先生の惨殺死体を描いた犯人は誰?

    養護教諭の主人公と、やる気のない美術教師が
    犯人を捜して頑張っています。
    この温度差の違う二人、案外かみ合っているかと。
    見てる分にはいいですが、知り合いたくはないですw

    1枚目の絵がかけられ、2枚目は防ぐ事ができ…。
    一体何の目的で描かれているのか、も謎ですが
    どういう基準で選ばれたのか。
    途中、驚きの現実も分かるわけですが
    きちっと引き下がっている彼女が潔し!

    解決編での、彼らの言い分も分かります。
    しかしそれをしてしまった事、を教師なのだから
    悔やまなければならないのではないでしょうか?
    人としては正しい台詞かも知れませんが
    教師としては、あるまじき発言です。
    最後まで読むと、主人公が不思議に思っていた事が
    全て納得いくものに。

    しかし、憧れの生活(?)を手に入れた人は
    これから先、どうするのでしょう?w

  • 美術教師のキャラが好きになれず。プロローグ必要かな?

  • 元のタイトル「殺人画家は 私です」の方がよかった気がします。

    いろいろ不可解な点が残るのが気になりました。伏線が分かりやすいので推理はしやすい反面、文体が私には合わなかったようで読むのは大変でした。キャラが浅く、特に中心人物の主人公と椎名先生に感情移入が出来ませんでした……残念ながら合わなかったということで☆は2つです。

  • 横須賀出身の作家で、「横須賀経済新聞」に出ていた。
    「保健室の先生」、高校の養護教諭、に知りあいがいて、
    高校の保健室のいろいろな出来事を聞いたことがあり、まあ、タイトル買い。「このミス」大賞の隠し玉ということで、それなりに楽しめる。

  • 殺人画を描いたのは誰か?

    保健室の先生と美術の先生がこの謎を解いていくが、それぞれのキャラクターは面白かったし、学園もので、懐かしさを感じさせられた。 

    最後の最後に明かされる真相は悲しい。
    実際の絵を見てみたい。

    3人の飲酒運転に対する処置が甘いような気がするが、、

全28件中 1 - 10件を表示

篠原昌裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×