- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784809408045
感想・レビュー・書評
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周りから変わり者扱いされようと、自分の信じた道を貫き通す強さは、普通の人には真似できない。木村さんを支えた家族もまたしかり。そして最後には不思議な不思議な体験が待っていた。
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青森県でりんご農園を営む木村秋則さんのお話。
青森のりんご農家の次男として生まれ育った木村さんですが元々は全く就農する気はなく、川崎へ集団就職したものの1年半で実家の両親から呼び戻されてしまいます。
農薬に過敏な体質である奥様との結婚、一冊の本との出会い、と さらにいくつかの偶然が重なり、当時は不可能と言われていたりんごの無農薬栽培に取り組むことになります。
重さで枝がしなる程の害虫を一匹ずつつまみ取る。農薬の代わりになりそうな食品を片っ端から散布してみる。ニンニク、トウガラシ、しょうゆ、酢、焼酎、牛乳や土まで。
努力もむなしく害虫は減らず、葉は枯れ落ち、800本のりんごの木々は衰弱する一方です。収入はほぼゼロ。妻と三人の娘、妻の両親、一家7人が貧乏のどん底に。
自分に出来ることはもう何もない。自分が生きる意味はない。ついに秋則さんは一本のロープを握りしめ、独り山奥へ向かうのですが……
例えば戦争や震災の体験とは違い、木村さんの体験した苦労というのは自ら選んで進んだ道ですから、自業自得と言える部分もあります。散々家族を巻き添えにした挙句に自殺!?って情けなく思った読者もいるかもしれませんし、実際に慣行農業に取組む農業従事者の方々には大変不評なのですが、私はこの本の表紙にあるように、歯の無い口で屈託なく笑う木村さんのキャラクターが好きです。
無農薬のりんご作りに成功するまでの軌跡と自然の神秘を、涙を誘うような苦労話ではなく、UFOとの遭遇など不思議体験を織りまぜながら木村さんご自身の素朴な言葉で語られていて、一途に一生懸命に自分の人生を歩いてきた木村さんのお人柄が伝わりますし、また自然が私たちに教え、与えてくれるものの偉大さ・深遠さを木村さんの観察眼を通して改めて思い知らされます。
本棚の奥から引っ張り出して久々に読み返しましたが、新しい命が芽吹く今の季節に、より自然の神秘を感じました。 -
奇跡のりんごのじいさんです。若い頃から龍を見たり、宇宙人を見たり、しまいにゃUFOに乗ってしまったりするのですから、まあ多分、基本的に地球人ではないのでしょうね。
内容的には「奇跡のりんご」のスピリチュアル版ですが、こちらの方が真実に近いような気がします。
面白かったです。
レベル:813
地球上のものとは思えないほどの高い数字です。
波動が上がっているのかね。 -
龍が見えるのは羨ましいな…
怖いけどf^_^;)
物に声をかけると頑張ってくれるよ。
私は小さい頃から結構そうしてた。
自転車とか、車も
声をかけると頑張ってくれます。 -
読みやすい一冊。
UFOや龍の不思議話が本当かどうかは確認しようがないけれど、話としては面白い。
自然栽培と不思議話。 -
レビューが高評価なので手に取ってみました。木村さんの話、その語り口が面白くて2時間くらいで読んでしまいました。無農薬リンゴ栽培方法をてっとり早く知りたいという浅はかな効率主義の人間には適さない、リンゴ栽培に関連して著者が得てきた人生哲学を教えてくれる本です。
目に見えないものを大事にすることの大切さを改めて気づかされました。この本には、信じるか否かはその人依存ですが、目に見えないものを大事にするとよいことがあるという実例もたくさんあげられています。(私は、信じても損はないと思っているので、相手の人柄から判断して、この人は嘘をついていないと思えば信じていますが)
木村さんんは笑顔を絶やさない、おらかで朗らかな人柄なのですが、それもきっと自然に愛されるゆえんなのかと思いました。もともとそのような人柄ではあったそうですが、リンゴ栽培の途中で自殺をしようとするときの状況での心境を読むと、単なる鈍感で天然な人物というわけではないことがわかります。
ジブリの『もののけ姫』への解決策があるとしたら、おそらく、この本がヒントになると思いました。自然と人は共存して『活かして生きる』ことが大事であると説いています。
引用:人間も植物も、地球上の生き物の一つにすぎないんだと思っています。そして万物の長として「活かして生きる」という考えを持つことが、とても大事だと感じているのです。 -
奇跡のりんご農家木村さん、奮闘記。やっぱり植物は土なんですね。ウチも土作りがんばります。
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木村さんはすごい人。
無農薬りんごの成功までに多くの困難、既存の常識が実は間違っていることを証明したすごい人。龍や宇宙人の話がとても興味深いのだけど、このせいでこの本がスピリチュアル系だと軽くあしらわれるんじゃないか心配。そういう心配を覚悟の上でこの話をしてくれた木村さんに感謝。
地球の常識、人間の叡智の及ばない事が存在する。柔軟な考えが必要。木村さんが行う無農薬栽培は自然を上手く利用し、土を大事にしている。決して自然に任しているだけでなく、時には草も刈る。近隣農家の許可をもらってやっていて、上手くいかない時は肩身が狭かったようだが、その辺は木村さんの人徳なのかな。農薬関係の団体から非難されながらも、今では良好な関係が築けている。シッポのない豚の話はとても気になった。食べ物は侮れない。
地球を守るため、木村さんが成し得た偉業から多くを学ぶ必要があるんじゃないかな。自然と共存、自然を学ぶことは難しい。人間がおごらず、自然から学ぶ姿勢が必要。