- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819110624
作品紹介・あらすじ
俳優・堺雅人が自ら綴った本音・日常のあれこれ。本格エッセーに加え、撮りたて写真、執筆秘話も満載。
感想・レビュー・書評
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14.09.2013 読了
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俳優・堺雅人が自ら綴った、本音や日常のあれこれ、仕事のあいまにボンヤリかんがえたこと。撮りたて写真や執筆秘話も満載。『月刊TVnavi』連載に加筆し単行本化。
(2009年) -
日常の中から、疑問を感じるテーマを見つけ、そこから深堀りして答えを見つける。
その思考プロセスが例文を交えながら書かれていた。
以下面白いと感じた箇所。
・世間の時間と自分の中で流れている時間は異なる。
子供の頃は自分が子供だと意識せず育った。
大人に成長したなと言われ、自分の中で流れている時間を世間の時間の針に合わせた。
子役は針を合わせる作業が多いのではないか? -
この方の書いた文章を少しだけ、なんかのおりで目にしたことがあって、「いいな〜」と思っていた。ブックオフの本棚にこの本を「みっけ〜」ってなところ。
中々の筆がたつ俳優である。自分でも文章を書いてみたかったらしい。言葉を知ってる。言い回しもよく知っいて使いこなしてる。平仮名が多いので柔らかでスンナリと入っていける。そしてひとつの話にちゃんと起承転結があるのだ。計算されているというかよく考えて抜かれている。それともスラスラと自然に出てくるのかも知れない。本をよく読んでることがすぐに分かる人だ。それと、柔らかな感性がいい。
例えばこうだ。
「20年近く経った今でも(1989年)の春のことをおもい出そうととするとすると、たかく舞い上がっていたものが落下する直前の、ふわりとした無重力感のような、そんなとりとめのない気持ちになってしまう。あるいは春と言うものは、多かれ少なかれ人をそうした気分にさせるものなのかもしれない。」
「新撰組」の若い俳優仲間たちとの飲み会で明日朝早いのにも拘らずどうせなら、このまま寝ないで呑み明かそうという。そんな彼らに抱いた感慨はこうだ。
「これも1種の『どうでもしなはれだ』。こうした手あいは決してむりには会おうとせず、遠巻きに眺めておいたほうがいい。何しろ相手はちょっと解脱しているのである」。
このエッセーを読んでいると、あの口元がキリリと締まった生真面目な顔を思い浮かべる。こういう人が菅野美穂を嫁さんに選ぶんだな、と思った。彼女みたいな人には心を開けるんだなと合点した。分かるような気する。けっこう彼は人見知りなんだと思った。クソ真面目な感じがするけど、ナイーブで奥行きがあり、何故かどこか気になる存在だ。
この方は言葉を知っていたり言い回しが上手なんだけど、それはつまるところ、自分の感情や気分を他者にうまく伝えるのが上手いということ。今の感情を伝える言葉のチョイスが上手ということだ。もちろんそれだけでは無い。元々傷つやすくナイーブな感性を持っているということ。人が素通りしてしまう事でも彼は見逃さない。心のヒダを持っているということだ。
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145:読んでいて心地よいテンポ、空気感。「俳優・堺雅人」ではなくて、ひとりの人間としても、とても魅力的な方です。というかこの文章力……! 好奇心と謙虚さと探究心、そんなのが堺さんの演技につながってるのだなあと思います。今後もいちファンとして応援したいです。
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堺雅人さんのエッセイ集。ひらがなが多めだから見た目にふんわりしていて、素敵。狙って面白いことを書いているのではなくて、天然なんだろうな〜♡最後に写真がたくさん載っていて嬉しい。かっこいい!半沢直樹で堺雅人さんのファンになったから、この本に出てくる映画やドラマはどれも見たことがない。見たい!
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我が子も中3と小5になり、やっと一緒に大河ドラマを観られるようになってきました。今の旬が「真田丸」。というわけで、前から興味のあった堺雅人氏の本を読んでみました。
結論から言えば期待以上。帯にも作家・宮尾登美子氏も認めた筆力とありますが、本当に文章がうまいと感じました。同じ真田丸に出演中のO氏の本も以前読みましたが、どちらかと言えばあちらは面白い系。弟の方は深みがありますね。文章の構成もよく練られていて、オチも思わずうならせられるものがたくさんありました。
それにしても、ずいぶんたくさんの作品に出演されています。この本を読みながら、当時の作品を見直してみると、新しい発見がありそうです。 -
面白かったー。テレビから色々考えてらっしゃる方なのかなと思っていたけれど、その断片を教えていただいたような…。2016/4/20完読
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役者・堺雅人をテレビでよく目にするけれどこんなに面白い人だとは。
日々、いろいろな作品に触れてきてそしていろいろなことをじっくり考えている人だということがわかる。 -
堺雅人さんに興味があり、手に取ったエッセイ本(*´∀`*)凄く読みやすくて面白かった★堺さんの人柄を少し知れたような気がする(*´ω`*)そして改めてこの俳優さん素敵だなーと感じました。今までエッセイって手に取らなかったのだけれど、面白いかも!2016.1.25読了。