企業参謀―戦略的思考とはなにか

著者 :
  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833416948

感想・レビュー・書評

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  • p24
    物事の本質を考えるときには、どうしてもこの「渾然一体」としたものを解きほぐすことが必要である。
    p38
    設問の訓練が必要。
    p182
    KFSについては徹底的に挑戦せよ。
    p184
    ひたすらKFSを求めて仮説の立証・反証をすることが、問題の核心に早く掘り進むための極めて有効な方法なのである。
    p189
    この妙薬とは、「何が出来ないか」と考える代わりに「何が出来るか」と最初に考えることなのである。そして、その「できる」ことを「できなく」している制約条件を一つずつ執拗にはぎとる戦略を考えていくのである。
    p392
    私の経験では、見事な、先見性を持った事業展開というものは、その存立基盤と自己の着眼点について美しい、自然な響きを持った一連の文章にまとめられる。

  • めちゃくちゃ勉強になります!ありがとうございます大前先生

  • 4〜5

  • 企業参謀新装版
    大前研一
    プレジデント社
    大前研一が非常に頭脳明晰なコンサルタントであるとわかる一方、今の自分には消化しきれない内容が多かった。文章も、「一回読めばわかる人」のレベル感で書かれていた。
    p33解決策志向型の設問をすれば、途中経過はことなっても同一解に到達する可能性大。
    p41ひとたび抽象化がすめば、問題解決のアプローチについては既成の問題解決法がかなり使える。
    p53企業の本質的目的が生存と成長にあることを考え、企業成長の原動力が利益であることを念頭に置くならば、企業内の問題解決の成否の第一の尺度は財務情報によってもたらされなくてはならない。
    p80参謀の頭脳グループの力は中期経営戦略で有効。
    p94中期経営戦略では全員に方向性を与え、ベクトルを揃え、やる気を起こさせるという即効性がある。
    p177社会的タブーが思考空間を狭めている
    p181相手よりほんの一枚上をゆく市場戦略をタイミング良く実施することが勝利のカギ
    p183戦略的思考家とは自らの担当職務において常にKFSがなんであるかという認識を忘れない人
    p190「しょうがない」ことを毎週ひとつずつ、どのように「しょうがある」ようにするかという展開をする癖をつける

  • 企業の全社戦略に関する本。
    全社戦略、中期経営戦略を考える視点が網羅されている。
    今では当然のようになった考え方やフレームワークが多い。
    しかし、これは今だからそう感じること。
    この本が書かれたのは約20年前。
    30年前からこの域に達していたことを評価すべきだと思う。
    しかし逆に言うと、20年経っても変わっていない戦略手法は評価できないのでは。。。
    一つの真理にたどり着いているのだろうか?

    以下メモ
    戦略的思考とは、物事を本質的に分解する作業と、それを別の形に組み合わせ、ソリューションを導き出す行為を指す。
    本質に迫るためには、解決策的な問いを立てる必要がある。問いを立てるためには、事象を抽象化するプロセスを経る必要がある。
    抽象化のプロセスを経るためのフレームワークとして
    ・イシューツリー
    ・プロフィットツリー → イシューツリーよりも収益に特化したツリー、そもそも論を展開出来る。ただし、経営に関する問題に限定される。

    中期経営計画策定にあたり、登場する考え方
    ・PPM
    ・プロダクトライフサイクル
    ・製品市場戦略 → かなり良いのでまた読み直す
    ・SWOT
    ・What If → もし状況がこうなったら、どの様に考え、あるいは行動、反応したら良いのか?

    参謀五ヶ条
    ・Ifを考える
    ・完璧主義を捨てるKFS(Key Factors for Success)を徹底的に
    ・物事に影響を与える
    ・制約条件に制約されない
    ・記憶に頼らず分析
    PPMの象限、マトリックスのマス一つずつに対して標準戦略を考える必要あり。

  • 特に尺度分析で財務指標をピラミッド構造でまとめている部分が使いやすい。中期経営戦略の策定プロセス、商品・市場戦略、継続的な差別化の3要因が分かりやすい。今後は、低成長下の戦略部分を読み込みたい。

  • 旧版は読了済み。新装版がKindleで販売されていることから、再読。

    ハウツーでなく、ものの考え方の記載が多く、著者が伝えたいのも後者。初版がでたのは、今から約30年前だが、使えない感は全く無し。それは、後者中心の記載故。

    問題解決に臨むにあたり、制約要件に目が行きがちな自分にとって、戦略的自由度の考え方が不足していると感じる。これは柔軟性不足を意味しており、この改善が成果をあげるために必須。本年の課題の一つだ。

  • 大前研一さんが30歳の頃の作品です。当時はMBA的な経営分析ツールなどはまだ一般的ではなかった中で、大前さんがマッキンゼーで自らの思考と体験を通じて身につけ、本書で紹介されている様々な考え方は、確かに深みがあります。
    社会環境が大きく異なり、事例も古いのは致し方ないことですが、その分、若干読みにくいと感じました。ただ、実務に照らし合わせて考えながら読み進めることで、なるほど、と思わされる個所が多いです。

  • 数年前に勝って内容が理解出来ず、放置していた本だが、なぜ、名著なのか少し理解出来た。

    もう少し経営の知識をつけたうえで、再度トライしたい。

    2013/9/23

  • ビジネスブレイクスルー大学院に興味を持ち、学長である大前さんの代表作である本社を読んだ。実際にMBAのコースでも教科書の一つとして使われているようです。

    豊富な例がありとてもわかりやすい。が、わかるとできるは大違い…30年近く前の本であるが故に大前さんの先見性の高さにも驚かされる。

    また、日本の会社組織の課題に欧米の手法を単純に当てはめてもダメというスタンスにとても共感するとともに当時から変わっていないという事実にも愕然とした。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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