大人のいない国: 成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)
- プレジデント社 (2008年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833418881
感想・レビュー・書評
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半分読んで放置していたのを引っ張りだして読んでみたら、最近のモヤモヤが解消されたようにおもえた。「日本には大人が少ない」、それがピッタリだった。当事者でありながら、その枠の外にいるような顔で、正論(のようなもの)を振りかざされるのに辟易としていたところだった。と同時に、自分の生き方はどうなんだと、いつも自信がなくびくびくとしているのだった。きちんとした大人になれているのか不安ではあるが、とにかくどんなときも当事者として地に足をつけて生きていきたいものである。
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面白かった!
大学受験の入試問題で、鷲田清一さんの他者論に出会ってから、とても興味があるこの方の考え方 -
もう少し大人になりたいと思った。
ある詩人に『青春とは心の若さである』という名言があるが、大人と青春は相反するのかな〜。
そんなことはないよね -
読み終えて
頭に浮かんだのは
「子ども課長」
と呼んでいたあの方(笑)。
最近よく思うのですが,
私が就職した頃に見ていた
今の私くらいの年代の方たちって
もっと大人(はっきり言えばおじさん・おばさん)に見えていた。
自分が実際にその年齢になって,どうか?
大人になりきれていない,
大人になりたくない自分がいる。
改めて考えさせられて本である。 -
難しい表現(言い回し)が出てくる箇所もありますが、全体的にわかりやすく書かれていると思いました。
ページ数は少ないですが、ズシリと重いテーマです。
今の日本がいいのか悪いのか...このままではダメだということはわかりました。
価値観の乖離をどれだけ容認できるかが大人度なんでしょうね。 -
とてもいい本だった。
手放しに陶酔した訳ではないが、少なくとも育児者として自分を意識して読んでも考えるべき事に納得があり、いち日本人として意識してみて読んでも染み込むものがあった。
受け取り方は千差万別であろうが、全世代が好き嫌いを一旦おいて一度目を通すことを夢みたくなる一冊。誰かに読ませたい、じゃない。自分も一員なのである。消費税増税にある程度の納得がいくのはそういう意識の上にあるからである。 -
「大人」がいることで子どもは子どもらしく振舞える。
少なくてもよい。「大人」をどのように育てるか。
社会でも、地域でも、会社でも、そして家庭でも…。
身につまされる思いで読む。 -
著者お二人とも好きなので、前々から読みたいと思いつつも、今日読了。
対談がずっと続くのかと思いきや、最初の数十ページだけやったので、それがちょっと残念でした。
お二人がそれぞれ自著で書いているような内容のような気もするけど、いやもうちょっと切れ味があったような、とも思う。
話のまとまりもあまりないので、なぜこのような形で二人一緒に書かせたのか、そこがよくわからなかった。
もちろん、お二人がもともと好きな自分にとっては、内容は確実におもしろいと思うので、決して悪い本ではないですが。