- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833419369
感想・レビュー・書評
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上質vs手軽
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マーケティングの本。一連の流れが「フリー」に近い印象でした。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3131359.html -
株式投資のヒントになりそう。
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上質(Quality)か、手軽(Convenience)が、トレードオフの関係にあると。確かにそうだなと考えさせられる。過去の失敗事例も多く紹介されている。自分でも、どちらかに振り切れなかったりして、失敗している事例はいくつも見つけられそうだ。たとえば、佐藤可士和さんのお勧め(WBSで薦めていた)ということも考えると、ユニクロ。上質なヒートテックなどの商品と、お手軽なフリースなど、戦略にのっとっているのかも。
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ジム・コリンズが著者かと思って手にとった本。
「ジム・コリンズ」の隣に申し訳なさそうに「序文」とあり、
その3分の1程度のフォントで、「ケビン・メイニー 著」とある。
ちょ、本文書いたのはジム・コリンズじゃなくて、ケビンさんでしょ。。
やりすぎっす。
その割に期待ハズレではなかったので、ちょっと驚き。
トレードオフ。
何と何のトレードオフかというと、副題のとおり、
「上質さ」と「手軽さ」。
今まで意識的に使ったことのないフレームワークだけど、
たしかに、その通りす。と思う節がよくあった。
世の中の成功している商品は、
上質さに特化しているか、
手軽さに特化している。
失敗に終わった商品は、
どちらの軸に対しても中途半端な位置「不毛地帯」の中にある。
なぜ不毛地帯に入ってしまうかというと、多くの商品が
上質さと手軽さの両方を合わせ持つ、「幻影」領域を目指す
ことにあるとしている。
本文に「幻影」領域を目指し、手軽さも追求して失敗した例がある。
誰もが憧れる商品に、簡単には買えない価格を設置し、「オーラ」を持った上質な商品を扱っていたティファニー。
あるとき、売上拡大のために、手軽に購入できる価格帯の商品を発売したところ、今までとは異なる購買層(ティーネージャー)が現れたそうな。
結果売上は格段に上がったのだが、オーラが失われ、最終的には株価が落ち込んだのだとか。
たしかに。
ブランド商品が、ブランド商品でいられるのは、手軽でないからだよね。
ユニクロに10万円のジャケットが置いてあっても売れなさそうだけど、
バーバリーのスーツが10万円するのは自然。
バーバリーに2枚で1500円のTシャツがあったら、嬉しいけどなんか違う気がする。
ユニクロに同じ値段で置いてあるのは自然。
こんなところを上手いこと文章にしているので、納得感があった。
名書ジム・コリンズのビジョナリー・カンパニーとは比べものにならないが、
面白い本でした。 -
・上質か手軽かp24
・上質=経験+オーラ+個性p44
・モバイルで大切なのは上質さではなく、つながりを生む力p82
・ATMのことp121
・スターバックスのことp164
・以前は「ティファニーで何か変えたら」という憧れがあったけれど、...p182
・愛されるか、必要とされるかp249
・本は物理的な媒体と言うよりも、書き手の精神世界への扉なのであるp253
・本を多くの読者に受け入れてもらうための戦略はただひとつ、あらゆる面で極上を目指すことだp254
・上質とは愛されることであり、手軽さとは必要とされることであるp273 -
読書メモ
・上質とは愛される事であり、手軽とは必要とされる事である
・上質と手軽のハードルは常に上がり続ける
・留まり続けると、上質でも手軽でもない不毛地帯へ落ちる
・ユーザー目線では、上質かつ手軽なものは存在しえない
・いつでもどこでも手軽に飲めるようになったスタバで、並んでまで飲みたいとおもう客はもういない
・上質か手軽か、どちらかの頂点を極めろ -
■マーケティング
①ハリネズミの概念:1.情熱2.資質3.価値ある貢献。3つの円が重なる分野に進む道を切り開くこと。
②高い人気を誇る商品やサービスはたいてい、きわめて手軽だが極上とはいえないか、極上だが手軽とはいえないか、どちらかの傾向がある。上質さ、手軽さのどちらかをとっても月並みなようでは、行きつく先は不毛地帯しかない。
③上質=経験+オーラ+個性
④手軽さはオーラや個性を打ち消す役割を果たす。上質さと手軽さの両方を追い求めた結果、どちらも中途半端になり、不毛地帯へと転落した(COACH)。マス・ラグジュアリーは砂上の楼閣。
⑤上質と手軽の選択を見誤らないための5か条:1.テクノロージーの進歩を見落としてはいけない。 2.商品やサービスの成否は、目新しいかどうか、時流に乗っているかどうかよりも、上質と手軽のさじ加減できまる。 3.上質と手軽のどちらをどれだけ重視するかは顧客層ごとに異なる。 4.商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くため、テクノロジーの進歩や競合他社の働きに対応しやすい。 5.新しいテクノロジーは必ずといってよいほど不毛地帯で産声をあげる。 -
2010/11/1fin
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テレビ東京のワールドビジネスサテライトで佐藤可士和がオススメとしていた本。時間もあるので、じっくり読んでみたいと思う。