トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか

  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419369

感想・レビュー・書評

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  • 本書の内容を一言でいえば、ビジネスは「上質」か「手軽」か、どちらを取るかである。この一言に尽きる。また、本書の内容を手軽に知りたい場合は、本書の最後にある、内田和成氏の書評を読めばいいだろう。
    上質=愛されること、手軽=必要とされること
    上質=個性+経験+オーラ(+社交性)
    手軽=簡便性+経済性
    両軸をとるために、
    ①テクノロジーの進歩に合わせる
    ②顧客ごとに合わせる
    事例:
    オープンソースの教科書作りBYスコット・マクリーニ
    フェニックス大学

  • ◇・「上質」=「経験」+「オーラ」+「個性」
      ・「手軽さ」=「入手しやすさ」+「安さ」

    ◇上質と手軽さはセグメント毎に考えなくてはならない。

    ◇「人から愛されるか、必要とされるか。このどちらかの基準を満たさない限り、ビジネスは繁栄しない。」(レオンシス)

    ◇「上質」とは「愛されること」であり、「手軽さ」とは「必要とされること」である。

    ◇テクノロジーとイノベーションの影響により、上質と手軽さの水準は、絶えず押し上げられていて、現状に甘んじて改善を積み重ねることのない企業はすぐに不毛地帯に転落する恐れがある。

    ◇「戦略とは捨てることなり」=中途半端は駄目ということ。

  • 1、上質さを構成する要素
     =経験/オーラ/個性。個性は他の人に自分らしさを伝えたい!というもの。つまり周りから輝いていると見られるのに役立つ=我々は上質と見なす
    2、手軽さで勝負するなら、長期間の骨折りを覚悟する。手軽さ受けするにはマスマーケットから受け入れられる必要があり、そのためには大量販売が必要。
    3、上質な商品がいくつもある場合、そのうちで最も手軽なものが選ばれる。逆に手軽の軸上で複数商品が並ぶと、その中で上質さが一つ抜けているものが顧客の心をつかむ。ここに差別化やイノベーションの本質がある。「ほんの少し」質を高めると勝てる。
    4、①テクノロジーの進歩を見落とさない
    ②商品の成否は目新しさ/トレンドではなく、上質と手軽のさじ加減で決まる。③上質と手軽をどれだけ重視するかは顧客層によって異なる(老人と若者の手軽は違う)
    ④商品を小さく生むと小回りが利くのでテクノロジー、他社動向に対応しやすい。

  •  商品、サービスを提供する上で、上質さをとるか、手軽さをとるかをきちんと決めなければ不毛地帯に陥り、失敗するということだった。

     手軽さ= 手に入れやすさ + 安さ
     上質さ= 経験 + オーラ + 個性

    手軽さ       ⇔ 上質さ

    携帯のカメラ     すごいデジカメ
    windows mac
    mp3 CD
    DVD     ライブ
    しまむら         ブランド品   
    格安航空券       ファーストクラス

     amazonのキンドルは上質さでは紙媒体の本に勝てないのだから手軽さを追求すべきなど言及されていたり、スターバックス、coachの失敗、スティーブ・ジョブスのすごさなど実例があり、これはビジネスをするうえでひとつの尺度となる考え方だとおもった。

    感想
     結果から、どうこういったものだし、当てはまるものを例としてあげてるような気もした。まあやる前からどうなるかなんてわからないが、なにかを始めるとき方針をきめるとき役に立つ考え方だと思った。

    ツイッターなどは手軽さ(無料、簡単登録)がブレークした理由にでかかったと思う。けどその前は上質さ(経験+オーラ)も関係してるのではないかとおもった。

     恋愛でいうならば、必要とされる存在(手軽さ)か、愛される存在(上質さ)を目指せって事だろう(笑 
     結婚相手を選ぶときは、パートナーとしてやっていくか、同じ事をサポーターとしてやっていくかを考えなくてはならないとそういえば昔考えていたのを思い出した。

  • 様々な企業、または製品の繁栄と衰退をトレードオフ、手軽さと上質という言葉で説明している。でも当然ながら、例外も多く、トレードオフの考えは万能というわけにはいかない。

  • 「上質」と「手軽さ」の両方を求めること、「どっちつかず」は、企業経営をリスクに晒す危険な戦略であり、戦略とは明確に選ぶ、またはどちらかを捨てるというのが本書の主張。
     同時に二つの事を進めていくと成り立たないっという内容であったが、決してそうではない事も成立するとは思います。

  • ト、

  • 多くの会社のジレンマだよね。人生もそうか。。。以降は本からの引用です//心を鬼にして上質さと手軽さのどちらかひとつに賭けようとする者は煮え切らないものよりも大きな成果を手にする。情熱、資質、価値ある貢献、以上三つの円が重なる分野で進むべき道を切り開く。テクノロジーの進歩は上質さと手軽さの両方を如実に押し上げていく...(しかし)幻影。不毛地帯、社会的価値、市場の破壊と創造。上質=経験+オーラ+個性、手軽さ=入手しやすさ+安さ。手軽であるとは「必要とされること」であり上質であるとは「愛されること」。新しいテクノロジーは既存の成功商品の10倍の上質さないし手軽さ。上質でしかも手軽へ進化させようとすると、行き着く先は不毛地帯。商品やサービスに「社交性」が備わっている場合、上質感がぐっと重みを増す。利用者どうしをつなぐ機能を備えていれば上質なコンテンツに打ち勝ちます。本来的に人と人とをつなぐ力に乏しい商品やサービスはあとからその質を変えようとしても難しい。社交面の価値を持つ商品やサービスにお金が流れる傾向は加速している。「究極の上質さ」が実現した世界では「何としてでも手に入れたい」オーラーへの依存度が高い、目に見えるたしかな?戸?位。極上は簡単に実現されるものではない。しかも、誰かに追いつかれたらさらなる高みを目指して...。手軽さをきわめる。マスマーケ受け。大量販売。

  • ビジョナリー・カンパニーのジムコリンズ絶賛とあったので期待したのだが、期待はずれ。上質をとるか、手軽をとるか。中途半端はだめよ。どちらをどれだけ重視するか・・それは顧客により異なる・・・って何なんだよ!?第三部まであるけど、第一部だけ読めば十分だね。
    2011.04.17

  • モノはなんでも上質か手軽かの頂点を目指さなくてはならない。
    どちらでもないとき、不毛地帯に陥り、だれも買わなくなる。

    最初は頂点にいても、月日が経つといつの間にか不毛地帯に陥っていることがある。

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