ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (16ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834004625

感想・レビュー・書評

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  • 2017.11.9
    1976年に発売された絵本だなんて。すごく素敵な絵。ベスコフの絵本は日本とは全く違う外国文化の雰囲気にあふれているので違う世界を感じられる。ものってその状態で売られてるんじゃないんだってことを教えてくれる。いろんな人の手を通って生み出される。現代人は大人でさえも、服が基本的にどうやって作られるのか知らない人が多いので、ぜひ子どもと一緒に読みたい。周りに頼れるたくましい大人たちがたくさんいて、みんなに見守られているその環境がいいな。まわりのみんながペレのために無償でやってくれるんじゃなくてちゃんと交換条件ってのがいい。

  • 6分

  • かわいいペレのじまんのこひつじを抱いた最初の絵か本当に素敵なんです。
    そのじまんのこひつじの毛をかって、おばあちゃんにけをすいてもらい、また別のおばあちゃんに毛をつむいでもらい、ペンキ屋のおじさんから染め粉を手に入れ…と、だんだんあのこひつじの毛がペレの新しい仕立て服になってゆく様。
    でも先々でお手伝いをたのまれ、それを真面目にこなしてあたらしいふくを自分の力で誇らしげに手に入れるペレ。
    ペレと村の人との関わりを通して、私は、スローライフとファストフアッションについて考えずにはいられませんでした。。
    素敵なん絵本ですね。

  • 読みきかせ講座でこの絵本をよんだ人がいて、100年前の絵本だときいて気になっていた。
    普段行かない図書館で目にとまったので、よんだ。

    ペレは子羊を1ぴき持っていた。
    ペレも子羊も大きくなり、ペレの服は小さくなってしまった。
    ペレは羊の毛を刈り取り、自分の服を作る。

    なんて賢い、知恵と生きる力を持っている子だろう、と感心した。
    適材適所、対価、ということばが頭に浮かぶ。
    ペレは、自分でできることの範囲も知っている。
    大型の絵本で見やすいし、美しい。

  • 生産、労働のすがすがしさが温かな絵で描かれていて、好き。

  • ペレという男の子が、服が小さくなってきたので新しいのを作ろうと思い立ちます。しかも、その材料からです!
    この絵本は100年前にスウェーデンで出版されました。えがかれている田園風景もとてもすてきです。

  • 2018.12 3-2

  • 「子羊の世話をする男の子、ペレが羊や近所の人たちの協力で、青い服を手に入れるまでの楽しいお話です。ペレは上着が小さくなってしまったので、自分で羊の毛を刈り取った後、すき、紡ぎ、織り、染め、仕立てを家族や近所の人たちの助けをかりて上着を作り上げていきます。それぞれの工程と、そのお礼にみんなの仕事を手伝うペレの姿が、美しい自然を背景に生き生きとみずみずしく描かれます。」
    1912年スウェーデン生まれの美しい絵本

    ペレはこひつじの毛を刈り取って、おばあちゃんのところへ。ひつじの毛をすいてもらうかわりに、畑の草取りを。糸に紡いでもらう代わりに、牛の番をして・・。美しい自然の中で、つつましやかに暮らす人々。自ら汗を流して働いてて似入れた新しい服を着て、こひつじの前に立つペレ。それを見上げるこひつじ。心に残る名シーンです。

    (『豊かな心をはぐくむこども絵本ガイド』主婦の友 より)

  • やさしい絵と、やさしいおはなしです。

    毛刈り、染めや機織りまで描かれていて、むかしの素朴な営みがいいなあと感じました。
    服がどうやってできるかなんて、おそらく子どもたちは知らないと思うので、大人の捕捉説明があるとより味わえるかと思います。

    あと、勤労の対価が学べるなあ、なんて思ったり。

  • よかった

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著者プロフィール

1874~1953年。スウェーデン生まれの児童文学作家・絵本作家。6人の子どもを育てながら、数多くの物語・絵本を残した。その作品は、北欧だけでなく、世界中で、何世代にもわたって愛されている。主な作品に『もりのこびとたち』『ペレのあたらしいふく』(福音館書店)、『どんぐりぼうやのぼうけん』(童話館出版)、『おひさまのたまご』『しりたがりやのちいさな魚のお話』(徳間書店)などがある。

「2021年 『ロサリンドとこじか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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