スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837972396

感想・レビュー・書評

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  • 「天は自ら助くる者を助く」。この言葉で始まる本書は,自らの行動で成長し成功していった数多の事例集であり,これから20代30代と人生を作り上げていく学生の努力の背中を押してくれる一冊となるであろう。最後に,私の怠け心を叱ってくれる言葉を一つ。「不可能という言葉は,愚者の辞書に見ゆるのみ(ナポレオン)」。

    *推薦者(工教)T.I
    *所蔵情報
    https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00210236&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 人生は自分の手でしか開けない、制度や政治に頼ってしまってはだめで、外部支援は人をなまけさせるという話。一理あるが、個人的には支持できない。誰にも可能性はあり、機械やきっかけ、また人との出会い、経験で変わりうると思う。まっすぐで愚直な、啓蒙本中の啓蒙本ともいえる本。

    <メモ>
    ・多くの場合、困難は逆に人を助ける。貧苦に耐えて働こうという意欲も起きる師、困難に直面しなければ眠ったままになっていたかもしれない可能性もよびさまされるから。一志をもって万事を成し得べし という格言は証明されている。
    ・逆境の中でこそ若芽は強く伸びる。
    ・秩序だてて仕事をすることを知らない人間は、いかに天賦の才に恵まれていようと、その才能の四分の三は浪費しているも同然だ。
    ・天才とは一つの問題に深く傾注した結果生まれるものだ。
    ・強者と弱者の違い、偉人と取るに足りない人間の違いは、その人間が旺盛な活力と不屈の決意をもっているかどうかにかかっている。ひとたび目標が定まったら、あとは勝利か死のいずれかしかない。
    ・どんなに長所があっても、家の中に閉じこもってチャンスの到来を待ちわびているだけでは話にならない。押しが強く厚かましい人間は成功するが、才能はあっても内気な人間はふりむきもされない。
    ・失われた富は勤勉によって元通りにできるかもしれない。失われた知識は勉学によって補充でき、失われた健康は節制や薬で取り戻せるかもしれない。だが、失われた時間だけは永遠に戻ってはこない。
    ・勤勉実直な人間は無節操な連中ほど早く財を成したりできないかもしれない。品性を堕落させるくらいなら、全財産を失うほうがましである。
    ・自分が何をやりたいのかという明確な考えさえ持っていれば、それを達成するための手段を選び損ねることなどめったにないはず。ある分野の知識を完全にマスターしていれば、いつでもそれを活用できる。単に本をたくさんもっていたりではなく、人生に役立つ知恵を常に持ち歩き、いざというときすぐつかえるよう準備しておくべき。家に大金があっても、ポケットに一銭もなければ緊急のようには間に合わない。
    ・自己修養においては、決断と機敏さも欠かせない。
    この二つの要素を伸ばすには、人間を若いうちから自立させ、自由行動の機会をできるだけ与えておくべき。自信のなさも人間の進歩発展にとって大きな障害となる。
    ・ほんとうの意味で賢くなりたいと願うなら、勤勉の習慣を身につけ、先達のようにねばり強く努力していく他はない。
    ・すぐれた人格者は、いつも周囲の人間にはたらきかける。

  • なかなかマッチョな本。
    書いてあることは正論だが,うつっぽいときには読まない方がいいかも。

  • ライフハックとか習慣とかって大切なことがカッコよく語られているが、やっぱり本当に習慣にして、自分の人生を向上させるってことは修行と同じで決してカッコイイものじゃないと改めて感じた。
    だからこそ素晴らしいわけで、過去の偉人達も最初は小さな一歩からスタートしたのであって。
    そうしたことを再考させてくれる本だった。

  •  サミュエルの自助論の主眼は、人間の無能さは努力不足に原因があると帰結している。自助の精神なき人間は努力することもできなければ、時間を有効に活用することもできないし、強い意志を持つこともできない。
     本著では、自助の精神を培った偉人を数多く取り上げた。中でも印象に残ったものは、詩人ウォルター・スコットの「精励勤勉」である。気晴らしの時間は後回しにして、なすべきことを最優先で取り組むべき、と指摘している。最初の仕事をテキパキと処理していかないと、突然の課題により仕事が山積みになってしまうからだ。
     他にも、中に書かれてある文は、ごく常識的なものであるが、現実に実践されていないものであるため、確認の意味でも繰り返し読み、その時々の気づきを増やしていくべきである。

  • 天は自ら助くる者を助く。快活さと勤勉がいかに大切かを説いている。名著。
    要領よく手っ取り早くという人よりも、こういう人のほうが好き。お手本にしたい。

    蔵書、電子書籍

  • 自助の精神の大切さを学んだが、置かれた環境によって大いに変わってくると思う。

  • 本著は1858年に出版された本で、
    日本では、明治4年に「西国立志編」として出版された作品を
    現代風に意訳した作品です。
    明治の世では「学問のすすめ」と並んだ自己啓発の本だったそうです。

    10個のテーマで人生を好転させる為の術を
    具体例を交えて説明しています。

    具体例は1800年代のものではあるものの、
    現代でも通じる話が多々ありました。

    本著では状態を好転させるには「ひたむきな努力」しかない
    ということを説明しています。

    誰かに助けてもらうとか、裏技を使うとか、後回しにするとかではなく、
    自身で進展させない限り、理想通りのゴールにはたどり着けないと
    終始断言しています。

    また地道に進めることは遅くてもかまわなく、
    コツコツ自分のレベルに合わせて進めることが最良とも行っています。
    (学校では優秀だった人が、大発見をすることは少なく、
    時間をかけたり、回り道をした人が成果を見出しているケースが多いとのこと)

    とにかく自分で努力しない限り報われないよ、という話です。
    名著だけあって、読み応えありますが、読みやすい作品でした。

  • 品性と普段の努力。
    それを習慣化すること。

  • 不思議なぐらいやる気になる本。
    自己啓発本はこれ読んでおけばよい

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著者プロフィール

1812年スコットランド生まれ。イギリスの著述家。代表作に『自助論』『人格論』『義務論』など多数。1904年没。

「2020年 『(新装版)自分を動かせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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